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目覚めし異界の空

俺は、いつの間にか眠ってしまっていたのか、ぼんやりと目を開けた。


何もかもがおかしい。

眼下に広がるのは、金色の草原。

空は、どう見ても自然な色じゃない。

まるで絵の具をこぼしたような、赤や緑が混ざり合った空。

そして、頭上を飛ぶのは、二つの尾を持つ鳥。そう、鳥だ。


俺は頭を抱えた。

これは夢だと言い聞かせる。

だが、地面の硬さや風の匂いが、これが現実だと教えてくる。


「ここは……どこだ?」


そんな俺のつぶやきに、どこからともなく一人の少女が近づいてきた。彼女は、見たこともないような青い髪をしていて、耳は尖っていた。まさか、エルフ? でも、エルフって、本当にいるのか?


「迷っているの? ここはリューメリアの草原よ。でも、君は……」


彼女は、首をかしげながら俺をじっと見ている。俺は答えようとしたけど、言葉が出ない。俺は一体、どこから来たんだろう。記憶が、ぼやけている。


「名前は?」


彼女の問いかけに、ようやく口が動く。


「俺? ああ、俺の名前は、昭文。土屋昭文だ。」


「土屋昭文……? なんだか不思議な響きね。私はリリス。この草原で迷う人を助けるのが、私の仕事なの。昭文、一緒に村まで来ない?」


不安と戸惑いの中、リリスの手が差し伸べられた。俺はその手を取り、立ち上がる。足元には、普通じゃない大きさの花が揺れていた。俺は、この不可解な世界に一歩を踏み出す。


「ありがとう、リリス。助かるよ。」


彼女は笑うと、草原を歩き始めた。俺は、その後をついていく。未知の世界に足を踏み入れた驚きと、不思議な少女との出会い。この瞬間から、俺の冒険が始まったのだ。

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