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女王の肖像画  作者: 堂 ジヨン
3章 歌巫女のアトリビュート
83/129

3.35


 突然訪問するという行為は配慮に欠けた行為である。来ちゃった、で済まされるのは選ばれし人間のみであり、相手が自分より目上の人間であればより慎重になるべきである。

 そう、例えば昨夜の夕食を辞し今朝の朝食も固辞し、それにしては健康そうで空腹でも無さそうな国王が、執政官を通して「食べきれなかったから」と親戚のおっさんに食料を押しつけていると人伝に聞いたとして、「我々の作る料理の何が気に食わないのだ」と心からの疑問を大音量で漏らしながら突然私室に飛び込んでくるとか、絶対やってはいけない。


 そんな迷惑な訪問客を無視しつつ、どうなるか分かっているのかとか後で後悔するぞとか覚えとけよとか、シンプルかつ明確な脅し文句を背景音楽にして今日の予定を確認する。おー、暇な時間がちょっとあるじゃあないか。


「ーーーーというわけで、我々は陛下の健康美容日々の活力等々ありとあらゆる事を考えに考え抜いた上で献立を決めているわけです」

「うんうん」

「髪の毛艶と美しい爪のために良質な肉。肌のきめのために多種多様な野菜」

「うんうん」

「疲れを癒やす繊細で甘美な菓子」

「それは要らない」


 ダンッと机を叩かれたので仕方なく背景音楽の出所を見上げる。

 ククル=クック。王城の厨房で主に菓子類を担当する職人。名前と苗字を混同されてクックルーと呼ばれることが多く、本人は鳩じゃないとその都度怒る。


「聞いてないような適当な相槌をするクセに、引っかからない!」

「国王引っかけようとするな。そろそろ諦めろ」

「必ずこの手で『美味い』という言葉を勝ち取ってみせるッ…」

「暴力にうったえそうな言い方は止めろ」


 無駄に時間が消費されそうなので席を離れる。そうだ、自由時間に城下に行こう。となれば服選びが必要だ。


 なんなら今着ている物の下に着るようにして、直ぐ逃そ、もとい、自主的な視察に行けるようにしても良いのだが、一向に出て行く気配のない料理人の前で服を脱ぐわけにはいかない。「俺よりアメ細工の方が大事なんだろうと結婚間近だった相手に浮気された上に捨てられた平均初婚年齢の2倍の歳になる女の前で裸になるなぁっっ」と叫ばれるのは一度で十分である。


 逃そ、もとい、お忍び用の服は衣装部屋ではなく私室の一角に隠している。何着かあるので取り出して並べる。ズボンは良くあるデザインの物にすれば、城下で同じ物を身につけた人間が何人かいるだろう。問題は上着と靴である。

 一応護身の為に剣は持って行きたい。が、道中大公開する訳にもいかない。となれば丈の長めの上着、剣帯は肩から掛けるタイプにしよう。逃げなければならない場合に陥った時に備え、裏返せばべつの意匠になり裾に付いたボタンで丈も変えられる便利なものにする事にした。目的地は距離と時間を考慮するとそこそこ上層になるので、仕立ての具合も悪くはない。

 最後は靴。他との兼ね合いからやはり「オシャレ靴」になるか。滑りやすいが仕方ない。もしこれより使い勝手が良いのがあったら買って帰ろう。


 選び終えたものを持って振り返れば、呪詛の如く流れ続けていた音楽が止まった。


「ーーーー同棲していた恋人から、作る菓子はとんでもなく綺麗だが製作者の顔を見たら残念な気持ちになるから顔出ししない方がいいと言われて思わずブン殴って現状音信不通の女の前で着替えようとするなぁぁぁ!!!」

「うるさっ…そんな男、別れて正解だろ」

「まだ別れてませんっ連絡が取れないので別れ話してない!荷物もそのままなんですよ」

「…何を気に入っているんだ」

「顔。あとはどうでもいいです」


 …さいですか。どっちもどっちだなとは言わない方がいいのか。

 取り敢えず話を挿げ替えよう。


「…結構前に、歌巫女殿に飴細工の乗ったケーキを作ってやったろう。とても美しいと喜んでいたよ」 

「ほんとうですかっ!!味は?味にも物凄く、それこそ先程のクソ野郎との約束など色々なものを忘れて職場にこもって研究した絶妙なバランスの調和を!」

「絶対それが原因じゃないか。いい加減適度に男を立てるようになれよ」

「味についての感想は!?」

「知らん」

「え?」


 話の変更先を間違えた。あの子、あのケーキを食べたのだろうか。

 一緒にいた保護者が飴細工を噛み砕いて砂糖の味しかしないと言い残したというのは、きっと伝えないほうが良かろう。


「お、お食べになってない…?」

「知らん」

「……変だと、思ったんです。いつも食べた後すぐ、感想をくれるのに、あの日は明け方になってもいらっしゃらなかった……」

「家に帰れよ。待ってる男が可哀想だろ」

「ここをもっとこうした方が好き、次はこんなのが食べたい……あの可愛らしい口をほころばせておねだりする姿の、何と愛くるしいことか………」

「いっそお隣に雇ってもらった方が其方は幸せなんじゃないかと常々思うんだよ、余は」

「……決めました、あの作品を超えるさらに究極のベリーケーキ…それを完成させるまで、私は家に帰りませんっ!!」

「ああ、うん、そう。好きにするが良いぞ」


 失礼致します、の音を残して扉が閉まる。皆好き勝手に生きすぎではなかろうか。主君の顔が見てみたい。

 鏡を見ればその願いは叶う。別に本当に見たいわけではないが、身嗜みというものの為には覗き込まねばならない。着替えやらの前に招いていない訪問者が来たのだ。要するに俺は今寝起きのままの姿である。この格好の男と部屋に2人きりは良いらしいので、妙齢の女というのはよく分からない。


 (くしけず)りながら耳飾りを取り出す。こっそり外出予定なので迷子防止タグはつけておかないといけない。リボンがついた方はいつもぶら下げているが、国章と個人の紋が細かく彫られたカフの方はつけたりつけなかったりである。失くしたら大変面倒なので保管だけは厳重だ。


 ついでに印章指輪セットも取り出して机に並べておく。剣を持っていく予定だ、念のため。着替えの時に引っかかるのではめるのは後。衣装部屋へ行く。


「さてさて、何着よっかなぁと…」

「人を使いなさいと何度申し上げればお分かりいただけるのでしょうか」

「ひょは」


 いきなり背後から声をかけないで欲しいと何度懇願すれば望みが叶うのだろう。変な声出たじゃないか。


「着ている服を脱ぐのは着替えを用意してからになさい、と言うのもいい加減に飽きて参りました」

「その割に言い続けるよな。これとこれどう?」

「貴方様から見て右の方を…どこにいかれるご予定ですか、もちろん公務ではない方で」

「ナンノコトカナ」

「誤魔化すなら用意した別衣装を隠してからになさい」


 クックルーの登場と退出でうっかりしてこっそりがバレてしまった。


「帽子と眼鏡もしてお行きなさい。貴方様は無駄に目立つのですから」

「其方には言われたくな、え?行っていいの?」

「私は今日一日城におりますから」

「…つけてくる気?」

「そこまで暇ではありませんよ。何かあったらすぐお呼び下さい。弓矢の用意も出来ております」

「的は俺だったり?」

「状況に依ります」

「何でだよ、否定しろよ」

 

 まあ良いや。外出の許可が出たわけだし、的にされたら全力で回避しよう。

 狩りが得意な強弓からどう逃げ惑うか考えながらある疑問に辿り着く。


「呼ぶったって、どう呼べば良いんだ。救難信号出すのか、街中で?」

「お任せします」

「はい?」

「方法はお任せします。内容と合わせて鑑み、対応を検討致します」


 成程。場合によっては針鼠になりそうである。重大事項の確認が必要だ。


「…今も3本纏めて打てたりする?」

「鍛錬は欠かしておりません、とだけお答えさせて頂きます」


 一体いつそんな時間があるのだろう、とは思うが、多分打てるなこれ。

 3方向に分かれた獲物を一度に仕留めた腕が健在とのことで、鎖帷子を着ようか悩む。その間に伊達眼鏡を鼻に押しつけられたので下に手を設置して落下を防ぐ。度が入って無くても硝子はある。割れたら大変。


「色付きだぞ高いんだぞフレーム拘り特注一点物、痛い!」

「帽子に纏めるには些か長さが心許ないですね。固めますか」

「まだ行かないし帽子に付くから整髪料は嫌だし引っ張るな痛いからっ……おい編むのは絶対に駄目だからな!!手を離せ!」

「はい」

「ーーもう終わってる!!」


 櫛をもう一度入れなければならなくなった。何しに来たんだこの野郎。





 書類の山を蹴散らし呼びかける声を無視し、探索の目を掻い潜って到着した私室にて、大急ぎで着替えをする。やはり用意というのは大事だ。していない時より格段に早く脱出できた。


 内心だけ意気揚々と舗装された道を進んでいく。紫がかったレンズから外れた視界にある、良く晴れた空は数日前に比べて幾分か青が深くなったように見える。


「夏ももうすぐかぁ」


 暑いし式典多いし暑いし眩しいので夏は好きではないが、こういう空は嫌いではない。洗濯物も良く乾くし。


 さて、天気が良いと人の出が良い。人の出が良いとはカモ、もとい、客が多いということだ。ちょっと喉が渇いたところに飲み物を。ついでに軽食、若しくは家族の土産。

 要は通りに面して出店が並ぶ。陳列品に気を取られすぎるのは厳禁だが、眺めるだけでも暇は潰せる。祭りなどでは混みすぎて近寄りたくはないが、今日のこれくらいの賑わいならふらふらするのも良さそうだ。

 今食料を買うと絶対に処罰されるので、舶来品を並べた店の集まりにふらふら向かう。二件目に覗いた所は何度か購入したことがある店だった。


「おや。雪の妖精さん、しばらくぶりだ。こんな陽気に出てきて平気かい」

「帽子で影を作ってるだろう」


 以前は冬に来たからだろう、溶けやすそうな呼び方をされる。帽子の鍔を持ち上げながら適当に返せば怪訝そうに見られる。


「目を悪くしたのかい?」

「冬景色が恋しいから、色だけでも変えたいのさ」

「せっかくのべっぴんが隠れてら…まあいいや、なんか買ってっておくれ」


 何かって言われてもな。船の模型とか必要ないし。

 お薦めは、と店主の隣に聞いたらはにかみが返ってきた。笑顔に値段をつける気か。


「こんなキレイな兄ちゃんに声かけられたらさすがのおまえも猫をかぶるか…いっそ嫁にもらってくれないか?」

「もうっ父ちゃん!売り込むならちゃんと売り込んで」

「…妻に聞いてみないとなんとも」


 婚約者、だと平民らしくないかと思い結婚してることにしたのだが、え、と父娘にそろって言われる。妻帯者ということにか、妻にそんなことを聞くことにか。


「なんだよ、結婚してんのか!若いのになぁ、やるな!!」

「奥様はどんな方ですか?」

「聡明で勇敢な美しい人だよ」

「惚気るねぇ」

「聞きたいのはそういうことではなく、宣誓なしでの愛人はオッケーな方ですか?」

「なんっ…いくらなんでも安売りしすぎだぞ!」

「バカねぇおつりが来るわよ」


 父親が急に剣呑な雰囲気になる。俺を睨んでも仕方ないだろう。叱るなら質の悪い冗談を言うご息女を、どうぞ。


「…異国には人が入れるほどの大きさの鍋があるそうだ。雪の妖精さんよ、あんた煮込まれるのは好きか?」

「溶けてしまうから好きではないね…この羅針盤の模型はいくらだ?」

「金貨五枚」

「高い」


 金貨が三枚あれば平民の一家四名の家庭に係る一月の諸経費が賄える筈だ。ぼったくりである。


「いいや、また今度」

「あら、残念…待ってまーすっ」

「二度と来るな!待たなくていい!!」


 冷やかしは別の場所に移った方が良さそうだ。羅針盤、結構良かったのに。


 かと言って他に目的もなく。散歩と言うことで良いかなぁ。

 ふらふら人を避けながら並ぶ店に沿って歩く。報告に上がっている輸入品や食糧品の値段を頭に浮かべつつ、店頭の表示を見る。特におかしな値の物は無さそうだ。実態と報告で差があるときは、誰かの財布に入ってたり他の物を買われてたりするので注意しないといけない。


 店の数が多いので、これだけでも結構な時間が潰れる。胸ポケットの懐中時計を出さずに遠くに見える時計塔に目を凝らす。なかなか良い時間だ。


「ーーそろそろ戻るか。宰相殿との話に間に合、」


 後ろから腕を掴まれた。短剣の柄に触れつつ掴んだ相手の腕をとり、振り返って距離を詰める。

 そんな動きをするとは思わなかったのだろう、固まった相手に差し向けた物を下ろす。取り敢えず敵ではなかった。


 慣れ親しんだ尊称の形をとる唇からは音は零れない。この場で呼ばれても困るので気遣いに感謝したいところだが、どうも様子がおかしい。

 初めて会った、いや違うな、見かけた時の様な。青緑の光が行き先を見失った様な色をしている。


「どうした」

「ーーカトレヤと、ミルトを見てないか?」

「…いなくなったのか?」


 無言で頷かれ、思わず舌打ちする。


「連れ去られた?」

「その形跡はない、のだが」

「大人しく連れて行かれるような子達じゃなかろう」


 とすれば結託して警備の目を掻い潜ったということである。国王の指示で固めた包囲網を抜けた、と。


 舐めた真似を。


「見つけ次第極刑だ」

「おい、」

「この国の法典を丸暗記させてやる…捜索はお前だけか?」

「…他の者は別の場所を。行き先の見当がつかない」

「無駄に行動範囲が広いからな」

「何処かの王が付き添いで出歩いているからだろうな」


 静かな非難は聞き流し、周囲を見回す。小柄な二人組を探すには人が多すぎる。

 仕方ない、ちょっと行儀が悪いが見逃してもらえるだろう。


「上から探す。いたら合図するから来い。いなかったら戻る」

「上って、どうする気…バカっ!」


 煙と同類らしいのでこの行為は正しかろう。そんなに驚かなくても。

 屋台の骨組みは結構しっかりしているのだ。乗り場を間違えなければ落ちも崩れもしない。あまり長いこといると警邏からの「少し話を良いかな?」とお声がけが発生するのでそう説明はしないが。


 カトレヤの髪色は目立つのできっと隠しているだろう。しかしあの長さ全てを覆うとなると大きめの布が必要だ。それはそれで結局目立つ。要はちょっと目立つ子どもを探せば良い。


「ーーいた!」

「そのまま行く気なのか!?」


 屋台が並んでいるのだから道は続いているのである。何を疑問に思うことがあるのが。ちょっと通行人もざわついているけれど。


 周囲の声に捕獲対象も気付いたらしい。こちらに振り返ったミルトが顎を外しそうになりながらカトレヤと思しき同行者の背中を連打する。逃げられる前に降り立たねば。ラルゴの方に手振りで合図し、地面を目指す。


「いたっ、なにす……ふょぉぉ!!?」

「危険を察知したなら先ず走らないとな、坊や」

「くそっ、今からでも」

「させるか」


 いつもより力を込めて腕を掴んでおく。これくらいなら痕には残るまい。


「…おっきな声出しますよ」

「やってご覧。結局教堂に逆戻りなのは変わらないさ。無駄な抵抗は止めてさっさと帰るぞ」

「…イヤ」

「カティ、」

「あいつを捕まえるんでしょ!どうしてアタシを使わない!」


 振りほどこうとしているのだろう、腕を動かしている。手加減した俺の力でさえ撥ね除けられないのに、こうやって飛び出してしまうものだから周囲は頭を抱える。


「あいつはきっと売ろうとしてるんだ、必ず食いつく。関係のない人間より、自分の()()を売る方が楽じゃないか」

「…食いつかれたら君はどうしようもないだろ」

「走って逃げれる。そこを捕まえてくれればいいの!」


 不快な噂を耳にしたわけではないだろうが、結論は同じになってしまったらしい。かつて彼女に近づいた時、あの男は自分の子ども(モノ)だからどうしようが勝手だと言い切った。堂長はブチ切れ嫡男は怒鳴り、彼女の側にいた次男は無言でアトロを睨みつけていた。


「本当に、逃げられるの?」


 怒りは激しい感情だ。抱くのにはエネルギーが要る。自分以外の者のために怒るのはよほどの理由がなければ成立しない非合理だ。


「もし俺がアトロで君を捕まえて利用しようとしているのなら、どんな手を使っても逃がしたりなんかしないよ」


 君が一方的に傷つけられた時。

 その痛みを想像して嘆くのは優しい人。


「例えば…言うことを聞かないと周りの人間に危害を加えるとか、君を脅す」

「…そんなの無視できる」


 その理不尽に憤るのは正しい人。


「あの、星砂糖を買ってもらって目を輝かせている幼子。その隣、睦まじく連れ立つ二人連れ。見える?」

「…」

「向かいの、犬を連れた老人は?家で待つ家族のための食事の材料を買っているだろうあの婦人は?彼等を盾にされて、君は本当に平気で逃げられる?」

「できる…っ」

「そう…」


 優しい人も正しい人も、どれだけいるかは分からない。


「ミルトは?出来るのか?関係のない人間を巻き込んで見捨てることが」

「…あんたがオレ達をしかれるのかよ、似たようなことしてきてんだろ」

「俺はね、もうある程度自分でなんとか出来るんだよ。それでも駄目なら逃げるけど、そもそも手に負えない相手に向かったりしない」

「向かわなきゃならないときだってあるだろ!」

「その時は、そうだな。何を捨てても自分の身を守るさ。それが俺の使命で責任だ。大体、君達が向かっていく必要はないだろ?」

「……あるんだよ」


 君に必要なのが優しさと正しさなのかも、俺は知らない。


「……名前、つづり方。あのおっさんに教わったから、だから!」


 けれど、君を傷つけた相手と闘おうとする人間がいるのは知っている。


「どーちょーは、たくさんまちがえても何度も失敗しても、怒らず教えてくれる。ライさんのごはんはいつもおいしいの。野菜、かくして出てくるけど。ラルゴ、は、」


 君の痛みを悲しみ負わされた傷に怒る、優しくて正しい人達。


「怒ったり注意するときも、絶対、最後まで、アタシの話、さえぎらずに聞いてくれる」

「…それを恩と思うならこんな裏切りはするべきではない」


 合図をしてから時間が経っているのは、人を避けながらの移動だからだろう。俺が引き留めていた姿を確認すると、上がった息を整えながらゆっくりとこちらに近づいてくる。


 後は本職に任せよう。王の仕事に説法は含まれないし、愛の女神(アルディジア)の体現者ではない俺より適任である。


 君を守ろうと闘う者達。

 それは、君を愛する人々。


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