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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

世界のためを救うための追放

作者: 強化ガラス
掲載日:2019/10/08

「君にはパーティーから抜けたもらいたい」


ついにきたか。こうなることを望んでやってきていたのだから、でもそれでもいざこうなるときついな。


「どうしてだよ!今までうまくやってこれたじゃねーか!

なんでパーティから抜けなくちゃいけないんだ。」

「わかっているだろう、今回の戦いで君は役立たずだった、パーティーに迷惑をかけ、君のせいでケガをした仲間がいるんだ」

「たっ戦いだから、ケガするのは普通だろが、それだけで抜けろってのはおかしいだろう」


激昂する、自分で言っておきながらおかしな話だ。だって俺のせいでケガをしたものがいる、つまり俺がいなきゃ、ケガをしなかったのだから。


「あんたはもう使えないのよ、わかんでしょ、あんたのレベルじゃこの先、戦いにすら参加出来ないのよ。」


甲高い声が響く、真っ赤な髪を揺らしながら、うちの魔法使い、クレナが言い放つ。


「先輩が使い物にならないのは事実じゃないですか、見張りに索敵すらまともに出ないですよ。

それに私が呼ばれた理由だって、先輩の代わりに呼ばれたんですから」


水色髪の盗賊、ルイナがニヤリ顔で言ってきた。


「...知らねえぞそんなこと、どうことだよ、おいっ!」


このパーティーのリーダーである、勇者アレンの胸ぐらを掴んだが、一瞬で掴んでいた手を弾かれ、転ばされる。


「当然だろう、僕たちの目的を忘れたのかい、

魔王を倒すこと、それがパーティーの目的、前から君じゃ無理だと思って君の師匠にお願いしていたんだ、

新しい強い子とね」


アレンが笑いながら見下ろしてくる。そんな目には蔑みの色しか入っていなかった。


「そんな....ミエル、ミエルはどうなんだ、俺が必要だってことこいつらに言ってくれ、なあミエル」


アレン目から逃げるように、聖女であり、幼馴染のミエルにすがる視点を向ける。ミエルならどうにかしてくれるはずだ、こいつらが間違っているのだと


「バルト....あなたは本当に救いようがないです、自分の実力もわからない、言い負かす事も出来ず、私に頼る、昔から本当に変わらない、とても醜いです。」

「ミエルなんでそんなこと....」


手を伸ばそうとすると


「聖女に触るな!今回の戦いで姫が傷付け、聖女をも傷付けようものなら貴様をこの場で殺す。わかったら近ずくなゴミが!お前なんて必要ないのだ」


姫の騎士である、ヒノが殺意を放つ。


「出て行きなさい。父に話して報奨金だけでも渡すように言っておきます、だからもう消えてください」

姫のアミュレットがゴミを見るような目で見てきた。


本当に辛い。

こんなことなら、やらなきゃよかった。パーティーのみんなにここまで言われるとは思わなかった、

きっと本心なのだろう。でもパーティから抜けるために、世界を騙すために


そして魔王を殺すために。


「アレン!お前が仕組んで、みんなを誑かして、俺を嵌めるつもりなんだろ、男は一人でいいってか、ふざけんな、みんな目を覚ましてくれ、アレンがおかしいんだ、みんな....」


瞬間、俺を見る目が完全に殺意と蔑みに変わった、きっと魔王にも見せることはないだろ、人生でこんなにも嫌われることになるとは。


「...バルト今すぐ出て行け。さもなくばここで首を切り落とす」


アレンが自分の腰にある聖剣に手をかける。


「行くなら装備は置いていってください先輩、先輩にはいらないでしょ」


装備もなくこの森を抜けることはできない。つまり死ねと言っているのだ。


「いやルイナ、こいつが使っていたものなんていらないよ、使いたくもない」

「そうね、いらないからさっさと行きなさい。アレンに感謝することね、私だった、消し炭にしてたところよ」


殺意に当てられ、心も体も怯え、死にたくないがために逃げる。





「アレンよかったのですか囮ぐらいにはなったのではないか」

「ああいいんだ、行かせて....すまない少し休ませてくれないか」


断りをいれ、テントに向かう。


(バルトすまない。こんなことをさせてしまって。僕たちが見た、あの日のことが本当ならこうするしか魔王を騙せない、知られるわけにはいかない、だから約束を果たそう、それでしか君を救うことはできない)


決意を新たなに魔王を倒すがために。





あの日


ここどこだよ、ったく、なあアレンいるか

ここにいる大丈夫?

大丈夫なわけあるか痛いし全身傷だらけだわ

ハハっ大丈夫そうだね。早くみんなのところに戻らないと、しかしあんなところに罠があったなんて、君本当に盗賊かい。

うるさい、苦手なんだよ罠感知がな

君らしいねとりあえず進もうか

なんなんだよここはしかばねだらけじゃねえか

そうだね、元々墓地だったのかな....

...なあ

バルトも気づいたかい

ああ見覚えがあるってレベルじゃねえぞこれ王様だろう

なんでこんなところにでも王はまだ生きているはず

出発してから殺されたとしても、時間が経っているぞこれ

1年いや3年は経っている

おかしいだろうなんでこんなこと....服になんか書いてあるぞ

本当かい、なんて書いているんだい


魔王は体が二つ、魂一つ、倒したところで移動する、

これが魔王の不死の秘密、騙されるな、王は王ではない


王様が残したメッセージってところか見つかるかもわからないのに

でもこれを知らなければきっと僕たちが魔王に殺されていた

ありがとう偉大なる王

これからどうするんだ

みんなにバラすわけにはいかない、とくにアミュレットにはきっとダメだ

バレたら魔王も逃げるかもしれない、確実に殺さないといけないわけか

バルト賭けの高い作戦があるんだ

アレンすげーしんどい作戦あるが乗るか

一緒のことかい

一緒だろな

どっちがやる

俺だなお前がいないと魔王に辿りつけない、第一殺すのは俺の方が得意だからな

いやでも

でもじゃねえテメェがいなくなる方が圧倒的に不利だろうがだってお前は勇者だからな、勇者の役割は

魔王を倒すこと

わかってんならいいだろう、これで

君を傷付けたくない

心配すんな

でも

めんどくさいな。なら約束しろ

約束?

必ず魔王殺せ俺も殺すこれは世界を救うためだ。

...わかった約束する

今から泣きそうな顔すんな...行くぞみんなところに



アレンのやつちゃんとやってんのかな

王都ガルディアは光が絶えることのない王都 こんな夜なのに街の喧騒が聞こえてくる、今から王様殺すにはちっとばかし雰囲気に欠けるな、だが関係ない、さっき連絡がきた魔王と決戦が始まったそうだ。

急ごう警備も騎士も関係ないすべてはこの夜には終わる。

屋根伝いに王城に忍び込み、近衛を避け、王道を走る、風の音しか聞こえない、ただ走る、そして扉の前へ

ギィギィと音を立てないように開く

王の間には王がいた。いつもなら寝てるのにな


「どうした、...バルト。貴様か何しに来た報奨金でも貰いに来たか」


どうやら、話は通っているらしい早すぎだろ。


「いいえあなたを殺しに」


一瞬で終わらすために疾走する、だが王の直前で刃が弾かれる。


「結界か、やっぱり用心してたのか、なんで逃げなかった?」

「貴様だからだよ、他のものならまだしも貴様なら逃げる必要もない、だいいち、結界すら壊せまい」


計画どおり、雑魚だと思われている、半信半疑だったが

完全に舐められている、このことに対する怒りはない、ただチャンスを確実のものにするために命をかける、ただ一度の約束のために、


「全て断罪する、ただ断罪する」


自分かけていた封印が解ける


「命の灯火よ、消えるその時まで」


最速の疾走、ただ首を刎ねるだけ、結界すらも関係ない、王に刃を届くかせる、


「きさっま、ごときが、うっああああああぁぁ」


床に王の首が落ちる。王の体から血しぶきと、自分の身体中から血が流れる。


「聞こえるか、アレンこっちは終わったぞ、はあ、約束は守ったぞ、だから、魔王を殺せよ」


重たい体を窓に寄せ、そのまま落ちていく。




「魔王イベルお前を倒す」

「かかってくるがいい勇者」


ここに至るまでのことを考える。得たもの、失ったもの多くは今この時のために、バルトはちゃんとやっているだろう、だから僕たちも果たさなくては、

魔剣と聖剣がぶつかり、衝撃波を生みその少しの隙にクイナが魔法を放ち、黒炎が上がる、だが効いている感じがしない魔王には魔法が効かないのか。クイナの動きが遅い、効かないことに絶望しているように思う。その隙を魔王が許すはずもなく、返しと言わんばかりの魔法を放つ。

だがクイナに襲いかかる魔法をミエルの結界が防ぐ。

クイナを励ます声が聞こえ、いつものクイナに戻ったようだ。魔王の攻撃を喰らわすことができるのは僕だけなのか、いやカラクリがあるはずだ。どこかに...

ふとこの空間の床に宝玉のようなものが埋まっている。

もしかしたら、素早くルイナに伝え、ルイナが宝玉に攻撃すると宝玉の光が失われて、この空間の空気が変わった。

他のみんなも気づいたのか宝玉を壊しにかかる、そうはさせないと魔王が息吹を放つ、だがミエルの結界が防ぐ。また1つ宝玉を破壊する。ルエミルに目が行き過ぎる魔王に斬撃を食らわす。

魔王の動きが鈍り始めた。

その時通信石から声が聞こえた。その瞬間魔王の力が上がった。

やったのか。

僕も負けてられない、最大最高の攻撃で終わらすために、力を溜める。その動きに気づいたのか、パーティーのみんながサポートしてくれる。

ルイナは全ての宝玉を壊し、ミエルは最大の強化をアレンにおこなう。クイナは最大の魔法を聖剣に捧ぐ。

ヒノとアミュレットは魔王の攻撃をしのいでいく。

全員の力が合わさり、今最高の一撃を放つ。

光の奔流が魔王城の天井を壊し暗い空を輝かせる。

光が収まった後に残るのは魔王と僕たちただそれだけであった。

すべて終わった。僕たちの旅も、ああ早く謝りに行こう、みんなに伝えよう彼のことをみんなが僕のところにくる瞬間、魔王の笑い声聞こえた。

まだ終わっていなかった、最後の力で僕たちを殺しにきた。みんな反応できない、このままじゃみんな死んでしまう。

それはダメだ。...だからこれは仕方ないことだ。

ああ彼に謝ることができない、姫に想いを告げられないこともすべて仕方ないことだ。

魔王の呪いからみんなを遠ざけるために魔法で吹き飛ばす。きっとミエルがみんなこと何とかしてくれるからきっと大丈夫だろ。魔王は力尽き、動かなくなった。

呪いのせいで身体中から死の匂いを感じる。

遠くからみんなの声が聞こえてきてくる。

意識が遠ざかっていく。

今日も星が綺麗だ。




お前も死んだのか

ごめん

本当に勇者かよ

ごめん

姫にも想いを告げてないのか

ごめん

なんで謝ってんだ。

だって最低なことした、友にあんな思いをさせてしまった

ちげーだろ、謝んな、テメーは約束を果たした、だから謝るんじゃなくて、告げる言葉があるだろうが

....ありがとう、バルト

ありがとう、アレン

拳と拳のぶつかる音と笑いだけが響いた。










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