復讐者8来て3ヶ月の成果[ステータス]に復讐計画
この世界に来てから3ヶ月が過ぎた。
兵士ゴーレムの数が予定数に達して、ゴーレム関係は後は俺達が乗り込むサソリゴーレムとそれに乗るシンボル的な女神ゴーレムの外装と武器に使うオリハルコンと武器の強化に使うアダマンタイトを手に入れれば完成する段階になった。
それをふまえて今後の行動する事で考える事柄と優先順位を話し合う為にお互いのステータスの確認をした。
堪え難い吐き気といつまで続くか分からない拷問の様な痺れを、楽しい物作りの為にアッサリ乗り越えてきた、俺とコウのステータスは、
名前:シン
年齢14歳
肉体魔力量:10/390
魔力量:5500/5500
魔法:土・風
称号:無し
名前:コウ
年齢13歳
肉体魔力量:10/370
魔力量:5300/5300
魔法:火・風
称号:無し
あまり魔力が普段の戦闘力に関係無いサチとミウだが、サチは趣味である新たな武術開発に魔法と魔力を加える為に、ミウはレーザーで木の板に絵を描く為に苦痛に耐えた結果、女子2人のステータスは、
名前:サチ
年齢14歳
肉体魔力量:10/220
魔力量:3000/3000
魔法:水・風
称号:無し
名前:ミウ
年齢13歳
肉体魔力量:10/300
魔力量:4000/4000
魔法:光・風
称号:無し
となった。
何故か知識だと耐え難い苦痛で継続して上げれば廃人になるとされていた魔力制御と魔力量を、各自の趣味に今迄無かった魔法を使って行う事に没頭し、めでたく全員がバカみたいにアップしましたー、ドンドンドン、パフパフ、ワーイ。
新人冒険者の肉体魔力量とその隣の魔力制御値も10なのが当たり前なのに対して俺の上げられる限界値が39倍でコウが37倍、
まだ冒険者登録時に調べられる為に、目立つのは控えたい俺達は、冒険者登録での測定が終わるまで肉体に魔力を与えて強化値を上げるつもりは無い。
上げたら戦闘に魔力を使わないサチでさえ既に22倍も上げられる、
俺達だけでアークレイ国、潰せるんじゃね、とは思うが、ミウの件が有るので、やはりゴーレムで万全を期すつもりだ。
闘気を戦闘の主体とするサチのステータス数値の魔力制御の220でさえ、歴代最強の勇者の肉体魔力量の値が110だった様から最大まで上げれば最強勇者の2倍もステータスを上げられる事になる。
記録では歴代勇者の最高魔力量は1000だったそうなのでステータス的には最低のサチでさえ3倍ある事になり、俺なんかは55倍ある事になる。
正に全員がもれなく楽しく耐え難いと知識に有った苦痛に趣味の力で耐える事が出来た事によって勇者よりもはるかに超えるチート化した、スゲ〜。
でもゴーレムは使う、俺もコウもこの世界の外道に一通り復讐をしたら、のんびり暮らす予定なので、やったのが俺達だと世間に知られたくないからな。
サチも多数と戦うのは趣味では無いらしいので、ゴーレムは賛成らしい。
サチはこの世界に来た時点で、既に接近戦では無敵に近い武術家気力使いチートであり、戦うのは好きらしいのでのんびりは暮らさないそうだ。
ミウは俺とコウにより地球のレーザーを教えた処、見事に光魔法が超遠距離回避困難な高エネルギー攻撃となり、隠さなければ暗殺対象間違いなしの反則級の光魔法を使うチート持ちとなり、元々有った武術の才能がサチの指導で開花してオール・レンジ・チートになった。
別の意味でのんびり暮らせるか心配だ。
「誰のせいでこうなったと思ってるんですか!」
「「申し訳ございません」」
(まぁ、兎に角、大人し目のミウがメンバー内で一番怒らせてはいけない人となったなー)遠い目〜。
魔力関係はかなり全員上がった、上がったのだが。
知識によるステータスの数値は強さの絶対の基準とされているのは実は間違いで、あまり戦闘力に関係ない様だ。
だって、サチとミウ勝てないんだもん、グスン、知識に騙されたー。
余談だが、
俺は土魔法と気功を使い、防御に腕力に特化した形となり、遠距離は収納した棒手裏剣を土魔法の変形の力を溜めてから打ち出す事てある程度の距離は攻撃可能になった。
コウは魔力と気力を速さと回避に廻し、熱魔法で着弾箇所を燃やしたり凍らせたり出来る球の投擲武器を開発して、それを遠くに飛ばす為にラクロスのクロスに似た、投げ専用の金属の杖(殴るにも使える)を開発する事で、中距離と遠距離攻撃に特化した形になった。
俺ら男2人は、女性陣とは別の方向である、気と魔力の融合身体強化を使い、かなり強くなった。
筈なのだが、
この世界の人間は闘気を使えば直ぐ気力を使い果たすのに対して、この女性2人の尽きない闘気を前に、武器の有り無しは関係無く、組み手では全く勝てないでいた。
魔法有りでもサチとの勝率は3割、因みに、ミウとは魔法有りはやらない、やっても開始同時に額に赤い光が光り、チェックメイトで勝負にもならないから・・・こんなのは反則だー。
「ステータス的には俺の方が倍近く強いし、歴代の勇者より強い筈なのに何であの2人には勝てないんだ?」
「仕方がないよ、あの2人はリアル格闘チートと武術の天才チートだよ、一般ピーポーが幾らチート化しても土台から違うんだから比べちゃダメだよ」
「「世に出せない物ばかり作る物作りチートの2人よりは、私達の方がよっぽどチートじゃありません」」
「「解せぬ(ない)」」
安全地帯をホームにするが、探索と魔物との戦闘訓練の為に外に出る事に当たって、
先ずは、もし復讐対象やそれ以外の盗賊などの外道に遭遇した場合に懺悔して来ても殺せるかどうかの話し合いをした。
「私は問題無く殺せるわ、戦時中の若い頃にに道場破りと称して、タカリに来た奴が真剣での試合を申し込んで来たから、キッチリ受けて立ち、返り討ちにして殺したの、
確かに真剣での立ち会いの前は死ぬのも殺すのも怖くて震えたけど、刃を向けた者に対してキッチリと止めを刺して殺すのが礼儀と教わってたから対峙したら震えは治まったわ、
それに下手な情けはその人の誇りを傷付けたり、要らない恨みを買うことになるから、必ず殺すのが一番の情けよ、
私みたいな武道家は真剣で勝負を挑んで敗者になったら、殺されるのが当たり前だと思うし、外道なら犠牲者をこれ以上出さない為にも止めまで刺すのが一番後腐れなくて確かよ」
(((リアル時代劇の侍かよ)ですか)みたいだ)
「えーと、私は、この世界の勇者召喚に頼る人達は好きにはなれませんし、仇の国の貴族は、殺されたお父さんの仇討ちだから殺せます、懺悔を聞いても私は許せるとは思いませんから問題無いと思います。
盗賊は対峙してみないと分かりませんが殺せると思います、
もらった知識でも殺すのがこの世界では当たり前の様ですし、
盗賊団は殺して奪うだけしか出来ない人の集まりみたいですから、情けをかければ、他の誰かを不幸にしますから、えーと、殺します」
「オレも正直、盗賊や外道は対峙しないとハッキリは殺せるか分からない、
けど、お父さんとお母さんと妹を殺した召喚した国の奴等は、例え市民でも子供であっても武器を手に向かって来たら問題無く殺せる自信はあるよ、その為にこの世界に残ったんだからそれだけはハッキリ言える」
「俺はこの世界の他力本願なシステムそのものが嫌いだし更に我がままに召喚陣を改変した国そのものが憎い。
あのクソ女神も殺せるなら殺したいくらいだ。
だが、ミウのどんな世界でも生き抜きたいという思いは尊重したいから世界を滅ぼすのは止めた。
しかし、神罰を模して俺達の存在を隠して国そのものへの復讐に関してと、盗賊などの外道を殺す際には、歯止めは効かず暴走して残忍に殺す事になるかもしれない。
だから、・・・見たく無いなら止めるか、見て見ぬ振りをしてほしい。
多分、復讐対象の国の市民に対してなら武器を構えて来たり大荷物を持って逃げる命も金もと考える奴等は、迷い無く無慈悲にブッ殺すと思う」
「話し合いはお終〜い。
復讐対象の国の王侯貴族と兵士にクズ市民と後は別件での盗賊や外道は無慈悲に殺す事に決まりましたー。
ハイ拍手ー、
バチパチパチー。
残酷な殺し方でも手加減無しで殺すのはいいけど、甚振り殺すのは無し、
外道を殺すために外道に落ちるから。余程尋問が必要な時は私がやるからみんなは絶対に無し、分かったね」
そのサチの場を和ませる為に言って、まとめたその言葉に、全員が頷いて応えた。
次に、外での活動の優先順位を話し合った。
「俺としてはオリハルコンとアダマンタイトや、それら希少金属を使っている武器や防具を鉄と見分けられなくさせる為にもメッキ素材のメタルウオーター[この世界で鉄などに塗る錆止め塗料] が在れば確保をしたい、まだ作りたい物が沢山あるし」
「まだ、世に出せない物を作るの、ハー、まぁいいわ。
私は、この世界での自分の闘気や魔法無しの地球と同じ状態でどこまでやれるのかを魔物相手に試してみたいわ」
(((バトルジャンキーの思考だなー)ですねー)だー)
「私は安全地帯に無い食材を見付け食べてみたいです、知識だと地球に無い美味しい食べ物が有るみたいですから」
「アッ、それオレも賛成ー。
えーと、オレは、
開発した兵士や虫のゴーレムの運用実験と、魔物に対してオレの考えて作った武器がどこまで通用するか試してみたい!」
話し合いの結果、
東西南北に有る出口の中で一番弱い森に出る北の出口である転送装置から出てその付近から散策を始める事になった。
各出口付近の魔物を倒し戦闘訓練をしながら魔物から取れる魔石 [魔力のない者が魔道具を使う時の魔力の代替えにつかう地球での電池の代わり] や、魔物の素材や薬草などの人里で換金できる物を集めたり、金属などを見付けて今より戦力アップを図る為に、明日から定期的に行う事になった。
各ゴーレムは偵察や魔物との戦闘に順次使ってみる事になった。