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復讐者5コウ視点、恨み憎しみ楽しみと苦手

 sideコウ


 僕、死んじゃった。父さんが必死に庇ってくれたのに、死んじゃった。


 みんな、死んじゃった


 休みの日は沢山の事を面白可笑しく教えてくれたお父さんも、


 怒ると怖いけどいつは笑顔で優しいお母さんも、


 一緒にお互いのロボットを作ってプログラミングして色んな競争をしたり、父が作った迷路をクリアーしたり、闘ったりした勝っても負けても笑顔の可愛い妹も、


 バスの中で笑顔で話した隣の席の人も、前にいた人も、みんな、みんな死んじゃった。


 あの事故で周りの人と一緒に死んだ、エッ違う?、説明に現れた神に詳しく聞いた、この能無しの馬鹿神が言うにはバスの人達はみんな巻き込まれて殺されたと、ワガママな奴等にみんな、みんな殺されたんだと。


 許せない、許さない、絶対にやり返す、俺はみんなを殺した奴等を、みぃーんな!やっつけることにした、


 オレ、ダークヒーローになる、そんな奴等は謝らせてもやらない、ダークヒーローになる!、


 だってもう、グスン、もうみんなは、どんなに謝られても聞くことも許すことも出来ないんだから。



 馬鹿神に呼ばれたオレと同じ気持ちの人が他にもいて、その人が呼んでいると。


 馬鹿神に呼ばれて行くと、そこにおじさんとお婆さんとお姉さんがいた、魂の周りにボンヤリとした輪郭で分かった、馬鹿神がみんなを分かり易いようにやったらしい。


 4人で話し合いをして、復讐はみんなを殺した国の偉い奴等と、そうゆう事を今からやりそうな奴等に、偉ぶっているのに偉いことをしていないドウシヨウモナイ?奴等をやっつける事になった。


 姉ちゃんは、姉ちゃんのお母さんとの約束があって死ぬ訳にはいかないみたいで、危険ならやらないで、危なく無いのが優先みたい。


 多分、オレの考えた方法なら危なく無いと思う、攻撃を始めたら勝手に壊したり倒すから手加減も出来ないけど。




 おじさんから兄ちゃんになったシン兄ちゃんは凄い。


 穴を掘って家にすると1人で広場?拠点?、に残ったシン兄ちゃんは僕が魔法を確かめてから帰ると、作って欲しいとお願いした物があったんだ。


 材料は土だけど、形は昔のブリキロボット、それに飛行機に自動車だ。


 コッチだと電池やモーターがないから、何か他の動力を使う。


 なぜ無いのかを疑問に思った。


 過去の勇者が調べたら、金属が銅、鉄、銀、金とそれらが魔力を帯びた、魔血銅、魔黒鉄、ミスリル、オリハルコンしか、この世界になかったみたいだ。


 あと金属じゃ無いけど水晶が魔晶石になって、それ以外の宝石が魔力を帯びると硬く色んな属性を持ったアダマンタイトになるみたい、

 ただ、そうなると土魔法では形が変えられなくなるようだ。


 この世界の動力はゴーレムは違うな、ゴーレムはその動力で鎧を動かす鎧人形の事だから違うな、えーと、貰った知識をオレ的に言うと溶けてないマットゴーレム!、これが動力になる。

 マットゴーレムに基盤になる魔晶石、魔法陣でコンピュータにして、魔法でプログラミングを描き込んでゴーレムコアにする、

 それを粘土に入れて人型にして動かすのが泥人形、それに色々な外殻を付けたのがゴーレムだ。


 コアの魔力により柔らかい粘土が形を作り動力になる、形は土魔力を与えた術者の体型で泥の量で肥ったり痩せたりする、

 粘土の水は量に適量が有り、多いと速いが力は弱く衝撃で飛び散りやすくなる、らしい。


(その辺はシン兄ちゃんが色々試すと言っていたな)


 魔道具の動力には小さいコアでマットゴーレムの指の部分だけ同じ動作を繰り返す物を使ったり、火、水、風、光、影、魔法陣を魔晶石に描いて使う、

 単調な動きだけする魔法陣なのでどんな属性でも魔力を補充すれば、誰でも使える、術者の必要無い、

 地球でのモーターやエネルギー資源の代わりとして使うファンタジーの力。


 このオモチャも、今はコアになる魔晶石が無いから動かせないけど、

 魔晶石が有れば、オモチャのロボットの中に在る空洞に泥を詰めて指だけの魔法陣をほどこした魔晶石をコアにして泥に入れれば、ロボットは土で出来てるから手を前にしたり、前に歩かせたり出来るなるみたい、


 スゲー、ファンタジー世界のオモチャだ。


 だけど、速く動かすと壊れるらしい、完全にオモチャだ。


 オレはシン兄ちゃんに、大きなゴーレムや小さなゴーレムを沢山作って悪い奴をやっつけようと言って帰ってきた答えは、「現状では無理」だった。


 ゴーレムはコアに書き込む魔法陣の問題で小型化は出来ず、今までのゴーレムの最小記録が1.2mで子供サイズまでだそうだ、

 逆に大きくは出来るみたい、中の粘度が潰れたり動かせる範囲なら幾らでも大きく出来るんだって、スゲー。


 ただ、土魔法の術者より大きくすると術者が近くに居ないと動かないそうだ。


「小さいのは魔法陣の問題で駄目で、大きいのは術者が危険だから駄目なの?」


「そうゆう事、小型化は魔法陣の術式を見たけど俺には手が出ない、

 俺はゴーレムを作る方のアナログは得意だが、魔法陣の解析する様なデジタル系は苦手なんだ」


「ロボットに乗って操縦すれば安全だよ、どうしてみんなやらないの?」


「大型化してゴーレムの中に乗り操作機構を付ければ操縦する事は可能だ、ただなー、ゴーレムの魔法陣は人型を動かす様に作られてるから人型からは逸脱出来ない、

 だから、戦闘で周りの攻撃に耐えられる様に造ると装甲薄くても頑丈な球体のコックピットを胴体の中に入れる様になり、かなりの重量を支え更に人間の形はトンデモナイ大きさになる、

 足の長さが極端に短く出来ないから、おのずと乗り込む胴体の位置が馬鹿みたいに高くなり、倒れたりしたら衝撃で中の人もゴーレムコアも死ぬ!。


 過去にメインコアを1番低い股間辺りにに付けても駄目だったようだ、

 過去の勇者が土魔法使いに頼んで造ってもらった人が中に乗れるゴーレムは、かなり小さく、術者と2人乗りで軽く強いミスリルで作った様だが、槍が装甲を楽に貫通したそうだ」


「戦えねー、完全に遊び道具ジャン、でも、もし今の術式を改良できれば、ゴーレムの形は思うがままに作って動かせるって事だよね」


「魔法陣を動かす形に合わせて新たに作り、小型化も出来ればどんな物でも動かせられるし、命令も出来るぞ、もしかして、コウは魔法陣の改造が出来そうなのか?、

 知識だと数百年前に1度だけ少し効率が良くなっただけで、数千年前からゴーレムは人間の形から変わってない代物だぞ」


 僕はニコーと笑顔で答えた「自信はあるよ、改良なんかじゃなくて、新しい魔法陣を作る自信がね」


 知識に有るあらゆるゴーレムの魔法陣や魔道具の魔法陣を木の板に熱魔法で書き出して行く。


「シン兄ちゃん、土魔法に関してだけの魔法陣って有る?、有れば効果と魔法陣を書いておいて、魔法陣の解析に使うから」


「分かった、書き出しておくよ」


 2人で魔法陣を書き出したが解析する材料がまだ少ないので、後で女性陣にもそれぞれの属性の魔法陣を書いてもらう事にして、今はシン兄ちゃんと人の大きさのゴーレムの体を作る事にした。


 シン兄ちゃんがゴーレムに骨格を入れる事を提案、オレが可動部をボール状にしたいとお願いすると粘土で空洞の胸に腰の部分は上下に球が軸にくっ付いていて腰下の部分も入れて取り敢えず3つのパーツを作ってくれた。


 その粘土のパーツをオレが中まで均一に温め水分を飛ばしていく本当は何日もかけて乾かすそうだけど、今回はオレの魔法で素早くやって白っぽくカラカラに乾かした。


「良し、中まで乾いてるな、形の変形と縮み具合も許容範囲だ」


「次は焼いて埴輪みたいにするんだよね」


「コウは温度は正確に分かるのか?」


 オレは首を振り「正確には分からないよ」


「なら、素焼きは明日にしよう、周りを気にしなくていい様に穴を離れた所に掘り、冷却を気にしないで加熱できる様にしてやろう、今日は一通りのパーツを作り乾燥させよう」


「分かった、やろう」


 2人で一通りのパーツを痺れを感じながらも作り切った。


 シン兄ちゃんは、作ったパーツのヒビや歪みを魔法で調べて削って調整た後に、

 オレは暑くなった部屋を元の温度に戻した後に、

 2人揃って穴に吐き、横になって吐き気に耐え、痺れと闘う事になった。


 お互い元気付けながら治るまで耐えて、なーんて、思っていたら、治る前にミウ姉に叩き起こされた。「酷い」


 サチ姐が何だか大変らしい、吐き気に耐え痺れを我慢して修行部屋に行くと、座禅のまま、白目で死んだ様に動かないサチ姐がいた。


 サチ姐は息はしていて、ミウ姉の指示でシン兄ちゃんが身体を持ち上げミウ姉と2人で組んでる足を解いた。

 吐き気で頭が働かないし、痺れて指も上手く動かないなか何とか女性用の寝室に運んだら、男性用の隣の寝室にオレとシン兄ちゃんは追い出された。


 オレとシン兄ちゃんは寝室に入ると、無理して吐き気と痺れの中で動いたブリ返しで倒れてまったく動けなくなった。


 し、死ぬ〜、反動の中で動くとこうなるのか、ガク。


 ピクピクピク


 何とか死にそうに辛い危機的状態を脱してから、まだ痺れは消えないけど、リビングへ行き水を飲みながらシン兄ちゃんとサチ姐を心配していると、ミウ姉が寝室から出てきた。


「サチさんはもう大丈夫そうです、暫くは起きないと思いますけど、もう死ぬ事は無いです。


 まったく、女性がテレビだとキラキラ表現のアレを喉を詰まらせて窒息死なんて目も当てられません、

 起きたら、お説教して辞めさせないといけませんね」


 オレとシン兄ちゃんは愛想笑いで誤魔化した。

(ミウ姉の、お説教が怖い、何か体から出てるよ、オーラみたいなのが何か出てるよー)


 ミウ姉のオーラが消えて、何か言いたそうにしていたので思わす身構えた。


 ミウ姉の話しはミウ姉の属性の光魔法についてだった。


 結果、狩りで使った赤い光は単なる目印のレーザーポインターで攻撃は太陽光を虫眼鏡で集めるイメージで使った魔法だった。


 シン兄ちゃんと2人でレーザーについて説明して魔法を使ってもらった。


(アッ、ミウ姉は無自覚なチートだ、説明しただけでレーザーを使いこなしてる、しかも、オレには見えない遠くに有る目印をすぐ見える様になり、目印が見えてるなら距離に関係無く当たる、

 しかも、当たる所で魔法として発動すると言っていた、つまり大気中のチリやホコリなんかで威力が落ちずにチャージしてのレーザー攻撃・・・。


 オレも強くならないと、ミウ姉がレーザーを人前で使わなくてもいい様になる位、強く護れる様にならないと駄目だ。


 僕達以外にこの力が知られたら、ミウ姉が楽しく生きる事が出来なくなる、ここに居れば生きられるけどミウ姉の言う生きるとは違うと思うから。


 1番のチートを護る、なんか矛盾してるけど、オレ、新しい家族のために頑張る、そして大切な家族を殺したこの世界の奴等をやっつけて、そしてみんなで楽しく生きるんだ。


 なんて決意をしている間に、気が付けばサチ姐が凄く怒られていた、ミウ姉がお母さんみたいだ。


 その後、サチ姐の修行に何故が全員付き合う事になった。


「オレ、インドア派なのに、何でアウトドアどころかサバイバルな山籠りする事になったんだろー」


 シン兄ちゃんに肩を叩かれて振り向くと、死んだ目をして「諦めろ、アレは止められない、止めたら精神的に殺されるぞ」と溜息を吐きながら言われた。


(アー、怒られた時のお父さんになるのか、アレは辛い、さあ、明日から修行頑張るぞー)



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