戦いが終わって・・・・・・
次話更新をい致しました。
北部平原ヤワト王朝本陣~side
冥王side
何とか、敵軍を一時的に退くることが出来ましたか? とりあえずは、今は逃げに徹すべきですね。
なにしろ、ミミさんの活躍もあって何とか最悪の運命は防げましたが、連合軍は全軍大打撃を受け壊滅状態で、各軍は魔王軍の要請で各自退却を始めている部隊もあります。
問題は、アクシデントでこちらに投降をしてきた、イストリアの飛行船部隊でしょうか?
2隻のうち一隻は大破していて、もう、使い物になりませんし、もう一隻はエンジンの補修に時間が掛かるので、現在、魔王軍がフヨウ王国に飛行船を移送をするため準備に取り掛かっています。
「ふむ、捕虜の移送は何とかなりそうですが、北部平原一帯はしばらくは敵に管理してもらわないといけないようですね」
「はい、冥王様」
魔王軍の将軍の一人と話をしながら、敵軍の様子も使い魔の【目】を通して監視をしておく
今は攻勢の準備をしているようだが、もう少し時間が掛かりそうなので、急いで退却の準備をしておこう
とにかく、陣地は焼き払えばいいし、帰りに必要な兵站以外は焼いてしまうとしよう。
それにしても、一度、ミミさんとはきっちりとお話をきっちりとしておかねばなりませんね?
総大将が単騎で敵陣に乗り込むなんて、何処の戦バカですか!?
相変わらず、僕の城に乗り込んできた時のやんちゃなままですね。
「それで、ミミさんは大丈夫でしょうか? なにせ、かなりの強敵達とやり合ったみたいですし」
「はい、軍医の見立てでは、翼がもう少しでダメになるとかならないとかのきわどい状況だったようです。まったく、魔王様がこの場にいたら、確実にミミ様に雷が落ちていらっしゃいました」
「そうですね、魔王陛下はお優しいですが、怒られるときは物凄く怖いですから」
そんな、会話をしながら、魔王軍は、魔王軍が準備している、撤退支援の計画をルーフ連邦・フヨウ王国連合軍に伝える為、使者をおくった。
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北部平原ヤワト王朝本陣上空~side
リゲルside
担ぎ上げている、オークのおっさんは怪我は酷いものの気を失っている。早いとこヤワト王朝軍の本陣に駆け込まないと助かるものも助からなくなる。
それにしても、イストリアは変わってしまった。私の祖父の話では昔は強大な軍事力をむやみやたらに使わず、強国としての誇りを失わずに近隣国と対等に付き合っていたそうだが、最近、王女が即位してからはやたらと侵略行為を繰り返す横暴な政策が目立つようになった。
そして、現在までにかなりの国土を治めるようになったが、まるで多くの地を欲するかのように侵略をやめようとはしなかった。
「どちらにしろ、イストリアに未来はない……。 このまま行けば更なる地獄を生むだけだ」
「う、うう……っ」
クレイブって言うオークのおっさんは痛み止めと止血処置で何とか一命は取り留めたが、早いとこフヨウ王国軍に…… 噂をすればなんとやら、フヨウ王国の旗が見えてきた。
アタシは急いで本陣に急降下すると、案の定、大勢の兵士に取り囲まれたが、直ぐに状況を説明して、おっさんを引き渡す。
「クレイブ殿、しっかりしてください!」
「衛生兵! こっちだっ」
「は、はい今行きますっ」
瀕死の彼の周りに沢山の人盛りが出来て、彼はすぐさま野戦病院に担ぎ込まれる。
安堵する私の目の前に独りの老齢人間の将軍が立っていて、私に礼を言う。
「リゲル君と言ったね、クレイブ将軍を助けてくれて感謝している」
「いや、偶然、出会っただけさ、それにしても、将軍だとは気が付かなかったや」
いや、将軍クラスのオークだったとは知らなかったなぁ、うん、精々一個師団の師団長だと思っていた。
まぁ、手当てが間に合ってよかった。
そして、手当てが終わって、魔王軍がイストリアに牽制をしながら、睨みを利かせてくれていたので連合軍は速やかに撤退することが出来た。
そして、連合軍は北部平原を引き払い、連合軍の撤退が完了したのを見計らい、魔王軍が北部平原に繋がる陸路全ての崖を爆破し回廊を全て大量の土砂で封じてしまった。
それと同時にタイミングよく冬将軍が到来しイストリア侵攻軍は足止めを受けることになった。
また、海上の方でも痛み分けとなった海戦でイストリア海軍は当分、大規模な軍事作戦が出来なくなっていた。そこに南方の勢力が反イストリア勢力として抵抗軍を組織して、イストリアの南方の軍事活動を難しくしているようだ。
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リンガー邸~side
クレイブside
ふむ、体の方は何とかよくなったか…… あれから、数ヶ月が経っていた。
残念なことにルドルフ将軍は亡くなられた、死因は重装の鎧を貫通した狙撃によるもので、撃たれた際、落馬をせずに、撤退の指揮を陣頭で取り続けたそうだ、そして愛馬の背の上で亡くなっていたそうだ……。しばらくは、どの国も軍の再編と情報収集で忙しくなるから、うかつには動かんな?
亡くなられた将兵たちは国を挙げて盛大に弔った。とくに、ルドルフ将軍は国を挙げての国葬をして弔った。
俺自身もあの時の砲撃で運がいいのか悪いのか、重装備のおかげで辛うじて生き延びたが、利き腕はもう剣を握ることが出来ない、半身も傷は癒えたが思うように動かせないので、陛下の恩情と生き延びた各将校たちの進言で現在は士官学校の教官職に納まっている事となった。
「それにしても、リンには困ったものだ。血は繋がっていないとは言え、一体誰に似たのやら。
人間族の娘なのだから、もう少し大人しく出来んのか?」
「うふふふ、貴方がそれを仰いますか?」
俺の横で妻シェリーが嬉しそうに呟く。ああ、そうだな。俺がリンを剣士として、育てたのだった。
すっかり俺も腑抜けになった。いや、もう、帰る場所もなく、行く当てもないアリシャを我が元に置いてその間に生まれた子を俺の娘として育ててきたのだから、リンにも俺と同じ気質があって当たり前か……。
その事をすっかり忘れていた。しかし、俺は厳しくしてきたのは剣だけで、家事料理を覚えろと言ったときは、反発されて大喧嘩になった。そして、練習用の木剣をあいつに投げ渡して、俺は気迫だけでアイツを怯ませた。それからは、狂戦士にならないように日常な事は妻シェリーが、戦い方は俺が教えてきたが、料理は簡単な焼き魚とおにぎりくらいしか作れない。
「お父さん、お母様、川で大物を釣ってきました~♪」
「お、これは見事な鱒だな? さぞかし引いただろう?」
「そうですね、見事な物です」
「はい、でも、これより大物をサクラ様が引いて、手伝っていたので帰って来るのが遅くなりました」
通りで帰って来るのが遅かった訳だ、既に日も半分傾き始めている。今は雌伏の時だおそらくこの間にできる限りの事をしなくてはな。
「あなた、何かお気になる事でも?」
「ん、ああ、今は休み次の戦いに備えなくてはな、それを考えていた。だが、今はゆっくり力を蓄えていけばいい」
「そうですね。今は何処も戦力の立て直しで直ぐには攻めてこないでしょう。でも、それを備えるのも戦いです」
この戦いで、フヨウ王国は人力潜水艇や飛行船を鹵獲することが出来た。これらを開発できれば次の戦いはかなりマシになるだろうが、その事は今度の会議の時間にでも議論していくことにしよう。
次回不定期ですが更新を頑張ります。




