ゲームの始まり!?
時代の進化とともに発展してきたゲーム…それは、自分自身がPLとしてプレイできるゲーム
そんなゲームを世界中の人がやっていた。
だが、たった1つだけ欠点があった…それは…HP=命ということ
だが、それに見合う特典もあった
「ねぇねぇ、ひろ君」
幼馴染が話しかけてきた
「ん?」
「やろうよ~ゲーム」
手にした雑誌のあるページを見せながら話す
「断る」
俺は1秒もかからずに返事をする
百合が手にした雑誌に書かれているゲームとは、今世界中で広まっている超体感型RPG『クロスブレイドオンライン』を特集したページだった
学園の食堂で話している2人
俺はアイスコーヒーで百合はアイスティー
「なんで~やろうよ~みんなやってるんだよ~」
「別に、お前だけでやればいいだろう?わざわざ、俺に言う必要ないだろう?」
「だって、ここ見てよ~」
そして百合はある場所を指して説明を始める
「今、2人以上で登録すると初心者特典が入るんだよ」
「それで?」
「更に、この学園がスポンサーだからゲームやってるだけど単位取れるんだよ?」
「ふぅ~ん。それが、俺に何の特典があるんだ?」
そう、この男は講義はほとんどさぼっているのに成績はとんでもなく良く、単位はすでに卒業出来るほどある
「やろうよ~」
「断る」
「なんで?」
「面倒」
「ん?電話…いや、バーチャル通信か」
俺は端末を取り出してその通信に答える
「姉さん。一体何の用?ゲームから」
「あのね。ひろ君、ゲームに参加してくれないかな~」
「姉さんまでもか…舞がやってるだろ?」
「だって舞ちゃんは別のギルドだし~お姉ちゃん寂しいな~」
「…百合でも入れてやれ」
「ふぇ!?私?」
突然名前を呼ばれた百合はすっとんきょな声を出して驚いていた
「百合ちゃん?まだ、やってないでしょ?」
「やりたいって言ってたからちょうどいいだろ?」
「そうね~…やっぱりひろく…」
ピッ…
俺は、通信を切った
「ったく、姉さんといい、お前といい…って、今度は舞からか」
「お兄ちゃん~」
「なんだ」
「あのね、今日の晩ご飯なんだけどカレーでいいかな」
「あぁ、いいよ。」
「それじゃあね~」
ピッ…
「ねぇねぇ、ひろ君。やろうよ」
「…俺に利点になることがあればな」
「むぅ~」
百合は雑誌をしまって食器を持って食堂を出て行った
「はぁ~めんど…なんで、ゲームなんか」
「ん?なんだこれ…」
たまたま読んでいた雑誌にKBOの特集が書かれていたページだった
「ゲームで手に入れた金が現実で貰える…ね…」
「まぁ、別に興味ないか」
数分後…
「ただいま」
「おかえり~」
舞が出迎えてきた
「なんだ、舞。帰ってきてたのか」
「うん。夕飯のお買いものしてきたの」
「姉さんは?」
「自分の部屋でゲームしてるよ」
「そうか…晩飯の準備始めるか」
「うん♪」
準備中~
「ねぇねぇ、お兄ちゃん。なんでKBOやらないの?」
舞が野菜の下ごしらえをしながら聞いてくる
「あぁ、面倒だからな。別にやらなくても問題ないしな」
「お兄ちゃんらしい理由だね。じゃあね、私が助けてほしいって言ったら、KBOやってくれる?」
「そうだな…その時になったらな」
「ふふっ、約束だよ」
そして、夕飯が終わって俺は後片付けを終えて自分の部屋に戻った
「ん?電話か?」
「もしもし、なんだお前か…何か用か?」
「うんとね。KBOのことなんだけど…」
「なんだ、俺の利点になることでも発見したか?」
「ううん。違うの…普通に誘いに来たの~」
「…はぁ、これ以上言われるのも面倒だからやってやるよ」
「えっ!?いいの!?」
「あぁ、さっさと登録するぞ」
「うん♪」
俺は持っていた通信機をオープンさせて仮想空間を作り出した
「ようこそ、いらっしゃいました。KBO登録センターです。」
「あっ、ひろ君」
百合も遅れてきた
「本日登録されるのは二名様でよろしかったでしょうか?」
「えぇ」
「では、こちらにご記入のほうお願いします」
俺と百合は記入をしていった
「PLネームか…」
「私はリリィっと…ひろ君は?」
「トーマっと…」
「登録完了いたしました。それでは、KBOの世界へようこそ」
目の前の登録センターが消えて、何やら小屋みたいな場所になった
「ようこそ。初心者育成センターへ…レーヴェ様にリリィ様ですね?」
「あぁ」「はい」
「では、こちらのクエストをこなしながらご説明させていただきますね」
それから、俺と百合は武器のこと、スキル、属性などをクエストをこなしていった
「これが、最後です。こちらのゴブリンを討伐して頂きます。こちらでご用意させていただいた案内人と一緒に行ってくださいね」
「わかりました」
「今回、あなた方の案内人になりました。レヴィと申します。以後お見知り置きを」
「それでは、まいりましょう」
俺たちは案内人について行った
「それでは、ここからはお二人の力で進みください。私は後ろで危険な場合のみ助太刀しますので」
「なぁ、一つ聞いていいか?」
「はい。なんでしょうか?」
「あれ…間違いなく、この初級ダンジョンで出くわすような奴じゃないよな?」
俺が指差した場所には明らかに感じが違うモンスターがいた
「あれは!?レウス!?なんでこんなところに!」
「お二人はお逃げください。私がここで時間を稼ぎますので!」
レヴィが俺たちの前に立ち武器を抜く
勝負は一瞬だった…レヴィがそこに倒れていた…
「リリィ…その案内人を連れてさっさと逃げろ」
「えっ!?トーマは?」
リリィが案内人の肩を担ぎあげる
「俺が時間を稼ぐ…そう簡単に死にはしねぇよ」
俺は武器を構えずに居合のモーションをとる
「うん。じゃあ、急いで応援呼んでくるね」
リリィが駆け足で来た道を戻っていった
「…ふぅ~…極刀風氷流暗月」
ヒュン…そこに、何か音がした
「トーマ!!GMを呼んで来たよー!!」
リリィが数人の人を連れて戻ってきた
「えっ!?」
そこに来た人全員が驚いていた
そこには、首を切られて絶命していたレウスの姿があった
「…さすがに硬かったな」
俺は自分の持っていた武器が刃こぼれしているのに気がついた
「これ、君がやったのかい?」
GMの1人が話しかけてきた
「あぁ、そうだが?」
「これは、驚いたな…まさか、レウスがいるとはしかも初心者の君が倒すとは」
「それより、これ」
俺は、ゴブリンが落とす腕輪を見せた
「あぁ、初級クエストのほうだね。では、レウスの処理は私たちに任せてくれ。君たちは報酬を貰ってくるといい。後で、特別手当を君宛に送っておくよ」
「わかりました」
俺は、リリィに今の話を伝えて育成センターに戻った
「こちらが、報酬になります。」
受付が出した者は3つの腕輪だった
「こちらは、風。こちらが氷、こちらが光になります」
「俺が、風と氷っと」
「私が光っと」
「それでは、壮大なKBO世界へようこそ」
育成センターの扉をあけると町があった
「ん?メールだ」
俺は、メール画面を開いた
「こいつか…運営が言っていた。特別報酬っていうのは」
メールに添付されていたのはレウスの素材で作られていた刀だった
「いいな~。トーマ」
「お前にも来てるよ。ほら」
メールに添付されていたものをリリィ側のホルダーに送信した
「これは…MPポーションだね」
「んじゃ、俺はログアウトするぞ」
「待ってよ~」
こうして、俺はKBOの世界に入ることになった




