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第1話 なぜここに

第1話です!

最後まで見てくれたら幸いです!!

俺の名前は佐藤拓也(さとうたくや)

16歳。

よくわからんが俺は今隣の席の吸血鬼、中村美優(なかむらみう)と出会う。


「ふふっ…驚いた?隣の席の佐藤拓也くん」


どいうことだ?驚いたどころじゃないぞ。そもそも吸血鬼ってなんだ?あの吸血鬼か?意味がわからん。


「あぁ驚いた。そんなことよりお前は中村美優なのか?」


「そうだよ。私は中村美優」


「吸血鬼ってどういうことだ?」


「吸血鬼は吸血鬼なんだよ」


そうか……。吸血鬼なのか。きっと頭がおかしくなって自分のことを吸血鬼と思い込んでるのだろう。うん。きっとそうだ。それ以外ない。でも信じてみたいな………。

「吸血鬼ってあの血を吸う?」

俺は聞いてみる

「そっ。血を吸う」

彼女は無表情で答える。

えっこわっ。信じられなくなってきた。


「だからさっ。吸っていい?血」

中村は当たり前のように聞いてくる。

「痛いのか?吸血鬼ってやっぱり食と眷属作りのために血を吸うのか?」頭の整理がついていない俺は質問攻めする。


「んーー痛いんじゃない?それと吸血鬼が血を吸う理由、基本合ってるけど、一つ足りないよ。」中村は全部答えてくれる


「一つ?」俺は聞き返す


「ん、ひとつ」


「なんだろ……」


「なんでしょうっ」


こいつ楽しんでやがる。でもなんだろうな吸血鬼が血を吸う理由か。………


「あ、もしかして………快感を得るため?」


「………正解」


なんで聞いてきたやつが照れるんだよ。


「それで質問だらけになると思うけど、眷属ってどうやって作ってるだ?」


「あぁー。簡単だよ。半年間君の血を吸い続けることで眷属になる」


簡単………ではないだろ。

でも、それより聞きたいことはある。


「飛べるのか?」


「飛べる。というか運動能力が尋常じゃないだけで思いっきりジャンプすると宙に浮いたみたいになるだけだけど」


「なんで学校に来れる?吸血鬼は太陽が弱点なんじゃないのか?」


「んーー。弱点ではあるけど、ただ運動能力が30分の1になるだけで死にはしないよ」


だから学校では普通より少し運動神経が良いくらいなのか


「コウモリには?」


「なれない」


その後も中村は俺の質問全てに答えてくれた。


「ありがと。質問に全部答えてくれて」


「別に。血を吸わせてくれるなら」


「あ、血で思い出した。最後に一つ質問いい?」


「いいよ」


「血って人によっておいしさ変わるのか?」


「変わるよ。特に10代20代が美味しくて、後は相性だね。それと親密度にも変わるかも」


「へぇ〜ありがと」


中村がうずうずしだす。


「中村どうした?」


「速く血が吸いたいんだよっ」


やっぱ吸われるか……。

でもいいか。


「わかった。いいよ吸って」


「やった。じゃあいただきまーす」


中村が俺の首元に口を近づける。

あ、噛まれた。………これ結構痛いな。…待って。

結構どころじゃない!普通に痛い!!


「待ってっ。痛い痛い!」


「ひふかに」

中村は吸いながら言ってくる。

暴れるなというばかりに俺は抑えつけられる。こいつ馬鹿力過ぎだろ。

さすが吸血鬼。びくともしねぇ。


「ふぅーふぅー」

とりま深呼吸。………よし少し慣れてきた。というか変な感覚だな。血を吸われるって。


「ぷはっ」  飲み終わったららしい

「はぁ美味しかった」


「美味しかったの?」


「ごめん。言い直させて……めっちゃ美味しかった…!」

中村の目がめっちゃ輝いてる。


「ねぇ………佐藤。私と一緒に来てくれない?」


「どこに?」


「君の知らないところ」


「期間は?」


「わからない。もしかしたら死ぬまでかも」


「……いいよ行く」


「なんで、悩んだりもしないの?」


「別に親友とかいないし、親には感謝してるけど……まぁ、やっぱり親には最後に感謝してから行きたいな……」


「でもそれだけでそんな即答?」


「退屈だからなぁ。毎日同じように繰り返されてさ、それなら俺が知りもしない世界に行きたい」


「なんで別の世界というのがわかったの?」


「…漫画とかそういう展開あるから……」


「ははっ!何それっ。バカじゃないの!」


「そんなに笑うなよ」


「ひぃーふふっ。ごめんごめん」

「でも安心して君はこっちに帰ってこれるし、そもそもいなくなるときにこっちの世界では君の存在自体消えて、帰ってきたら帰ってきた瞬間に時間が戻されて元に戻るから」中村は当然のように話していた。慣れているのだろうか。


「でもどうやっていくんだ?」


「知りたい?」


「知りたい」


「しょうがないなぁ」


お願いしたのそっちだろ。何言ってんだ。


「じゃあ教えるついでにもう行っていい?」


「あぁ。いいぞ」


「ありがと」

「それじゃいくよ」


「うん」


中村は俺の返事に頷くと地面に魔法陣のようなものが浮き出てきて、気づいたら時にはもう、別の世界にいた。


「ここは?」俺は戸惑いながら聞くと


「んーー。君たちの世界でいう異世界的な場所?」


これから何がどうなるのやら。



最後まで見てくれてありがとうございました!!

次回もお楽しみに!

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