祝!魔導学園入学!
ツェル先輩と銀髪女に俺は主席としての実力を示した。
おかげでスムーズに入学式に臨める。
「今日諸君!まずは入学おめでとう!私はこの学園の学園長をしているリーガル・フォン・ネヴラだ」
片目モノクルってまた珍しいもんつけてんなぁこの学園長。
この魔導学園のリーガル学園長は師匠が実力を認めている人間の一人だ。
弟子の情報までは知ったらフェアじゃないから聞いてないが、この学園に在籍していることは確からしい。
「諸君にはこれから、切磋琢磨し競いあってもらいたい。この学園には決闘というシステムもあるからな!学園内だけの出来事と甘く見ないように。かつて決闘で身分を剥奪されてしまった貴族もいるのだから」
この学園の決闘のシステムは、ランキング形式になっていて成績とは別に序列があるらしい。
また勝者が敗者に一つ願いを叶えることができ、その強制力はこの王国の国王の王命と同等の強制力があると言う。
王政国家の王命と同等って流石は王立とは思ったが、事前に願いを申請して互いが了承して吟味してから行われるそうで、廃嫡をかけた賭けは過去何度かあるが一族郎党身分剝奪と言う、自分以外に被害の及ぶ賭けが行われた事例は今のところないそうだ。
「それはクラス分けを見て、各自教室に行くように。今年は我がイースト王国の王太子並びに貴族が例年よりも多数、そしてサウス帝国の貴族の他に召喚勇者達も入学している。しかし特別措置をすることはしないから、肝に銘じておくように!以上、解散!」
貴族って王太子候補に合わせて子供作るって言うもんな。
だから多数いるってわけか。
それに召喚勇者って多分クラスメイトの奴らだよな。
サウス帝国ってところが俺達を召喚したってわけか。
「相手は強くないと面白くねぇ。わざわざ冒険者を蹴ってここに来たんだからな」
有事の際に、付いた陣営と敵対していればそいつと闘うことはあるだろうが、それはもう闘いじゃなく命のやり取りになる。
ここは決闘という謂わばルールの中での闘いができる最高の環境だ。
俺は知識も、実戦経験も死の森で豊富に手に入れてはいる。
だが世界は広いからな。
この最弱の身体でどこまで登れるのか、楽しみでならねぇ。
「おい、お前」
おっと、俺のこの思考に水を差す輩の登場か?
って、なんだよ銀髪頭か。
「お前じゃねぇよ銀髪」
「な!?貴様!私にはスノーと言う名前が・・・まぁいい。お前は私と同じAクラスだ」
「なに?わざわざ見に行ってくれたんか?気が利くな」
「くっ、貴様のことはツェル様から頼まれているんだ。これでも学年次席だからな」
「え、お前次席なの?まぁでもさっきのに耐えれるくらいの実力は備えてるんだよな」
こいつが次席っていうなら、師匠が認める誰かの弟子である可能性が高いんだけど、こんな傲慢な貴族主義になるもんなのか?
まぁでも身分制度がある状態で、貴族主義に貴族がなるのは当たり前っちゃ当たり前か。
「貴様の実力は認めてやる・・・ツェル様は今後とも貴様と仲良くやっていきたいと言っていたしな」
「その割には納得してないって顔だけど、そこんところどうなん?」
「納得は、してる・・・貴様が他国に流れでもしたら困る・・・」
睨みつけながらそう言うこと言うなよ。
こいつ絶対貴族に向いてねぇよ。
まぁ死の森は王国の管理下だっていうし、俺の身分も王国で作ってるしな。
よっぽどのことがなきゃ出ていかないが、こいつに言うのは癪だから黙っておくか。
「まぁなるようになるんじゃねーの?行こうぜ」
「貴様、教室はそっちじゃない!こっちだ」
「あ、そうなん?あんがとよ」
結構頭の固いやつだと思ったがそうでもないか。
睨みつけながらもわざわざ俺の案内もしてくれるわけだし。
それにしても俺は白髪だが、こいつは綺麗な銀髪だよな。
まぁストレスとの白髪と、元が地毛の銀髪じゃ全然違うけど。
「なんだ?さっきから私をじろじろ見て」
「いや、綺麗な銀髪だと思って」
「な、な、な!?何を言っている!?」
めっちゃ顔を赤くしてるが、異性と接する機会がないみたいだな。
綺麗って言われなれてないのかね?
まぁ俺は無自覚系主人公とはちげぇからな。
「あ、他意はねぇよ?俺はもっとボンキュッボンくらいの体型が好みだからな」
あ、これは地雷踏んだか?
赤く照れていた顔がどんどん曇っていき、俺のことをごみを見るような目で見てきやがる。
「貴様・・・デリカシーというものはないな?」
「ねぇなお前に対しては!あははは!」
「歯を食いしばれ!」
流石に俺が悪いからな。
こいつの拳の一つくらい受け止めてやろうと思ってた矢先、俺達の間に割って入る奴らが現れた。
「る、累くん?」
こんな見た目してるのに、俺が誰だかわかる奴がいるとは思わなかったな。
俺の名前を呼んだのは、元クラスメイトの有阿弥真理だった。