かすみの部屋と制服
久々に会ったかすみは超美少女
僕の下着女装なんて簡単に見抜いちゃう
彼女のペースにどんどん嵌って行く
放課後、さとしはかすみの部屋にいた。
可愛らしいインテリア、甘い香り、整然と並ぶ化粧品やアクセサリー。
「久しぶりに一緒に過ごせるね」
かすみはニコッと微笑む。その姿はまるでアイドルのように可愛らしい。
「う、うん……」
さとしは緊張しながら、部屋の中を見渡していた。
***
「ねえ、さとし。さっきから気になってたんだけど……」
「えっ?」
かすみがじっとさとしを見つめる。
「やっぱり、下着、女の子の履いてるでしょ?」
その言葉に、さとしの顔が一瞬で真っ赤になった。
「な、なんで……!?」
「ふふ、昔から見てるからわかるよ。それに、さっき座ったときにちょっと見えちゃった」
「うわっ……」
さとしは思わずスカート——いや、ズボンの裾をぎゅっと握りしめた。
「でもね、私、嬉しいんだ」
かすみは微笑みながらクローゼットを開けた。
「だって、さとしはやっぱり女の子なんだもん」
***
「さとし、これ着てみない?」
かすみが手に取ったのは、自分の女子制服。
「えっ、そ、それは……」
「絶対似合うよ。さとしは可愛いんだから」
そう言われて、さとしは何も言い返せなかった。
数分後——。
鏡の前に立つのは、完全に”女の子”になったさとし。
短めのプリーツスカート、白いブラウス、揺れるリボン、整えられた髪。
「ほら、やっぱり可愛い!」
かすみは満足そうに頷く。
「そ、そんなこと……」
「あるよ! こんなに可愛くなったんだから、外に出よう!」
「え、外!?」
「もちろん♪ せっかく可愛くなったんだから、一緒に街を歩こ!」
かすみの言葉に、さとしは戸惑いながらも、つい頷いてしまった。
***
夕暮れの街を歩く二人。
通りすがる人々が振り向く。
(すごい……こんな格好で、普通に歩いてる……)
初めての体験にドキドキするさとし。
そんなとき——
ビュウウウッ!!
突風が吹き抜ける。
「きゃっ!」
「うわっ!」
二人のスカートがふわりと舞い上がる。
かすみは慣れた様子でサッと押さえたが、さとしは一瞬固まってしまう。
(や、やばい……見えた……!?)
恥ずかしくて、でもどこか嬉しくて、さとしは頬を赤らめた。
そんなさとしの姿を見つめる人物がいた——。
「さとし?」
——さとしの母だった。
「えっ……」
母は驚きつつも、優しく微笑んだ。
「あなた、本当に可愛いわね」
その言葉に、さとしの胸がじんわりと温かくなった——。