はじめての部活参加
テニスウェアを購入したさとみは放課後部活に念願の初参加。
第十五話:はじめてのテニス部練習
キャプテンに促され自己紹介する私
「今日から入部する一ノ瀬さとみですよろしくお願いします!」
(かすみの親友なんだって⁉︎ 可愛い子じゃん)
他の部員にそう言われて嬉しかったかすみ‥
私共々宜しくね!(皆にウィンクするかすみ)
いよいよ部活スタート
最初は柔軟体操から始まり素振りを全員で100回したのち練習がはじまった。
「さとみ、次のボール出しお願いね!」
かすみの明るい声に背中を押されて、私はおそるおそるコートの中央に立った。ラケットを握る手はまだぎこちない。だけど、それよりも気になるのは――風。
春の風が吹くたびに、スコートの裾がふわりと舞い上がる。私はとっさに手で押さえてしまうけど、周りの子たちはまるで気にしていない様子。とくに、かすみなんて平気で走り回ってる。
(なんでみんな、そんなに堂々としていられるの…?)
練習の合間、私は小さな声で聞いてみた。
「ねぇ、スコートがめくれるの……恥ずかしくないの?」
かすみは少し驚いた顔をして、それからクスッと笑った。
「だって、アンダースコート穿いてるでしょ? 見せても平気な“見せパン”だもん。」
「……見せパン?」
「そう!ちゃんとヒラヒラのレースが何段もついてて、見えたら逆に可愛いくらいのやつ。さとみのも、ほら――」
かすみはちょっとしゃがんで、私のスコートの裾をひょいっと持ち上げた。
「わっ……!」
「ね? これなら見えても安心でしょ? むしろ、それもユニフォームの一部って感じ!」
確かに、私のアンダースコートも、白いフリルが何段にも重なったふわふわのデザインで、下着というより、小さなパニエみたい。スコートがひらっとなったとき、ちょっと恥ずかしいけど……でも、女の子らしくて可愛い。
(そうか、“女の子らしい”って、こういうことなのかもしれない)
少しずつ、自分が“女の子のさとみ”としてここにいることが、嬉しくなってきた。




