異世界転移~始まりの大地~
ここは一体、どこなんだ…
気ずけばそこは、光の射し込む洞穴だった。
~時は数時間前に遡る…~
僕はただの高校生だ。ただただ学校に通い、帰りに友達とわちゃわちゃしながらたまに寄り道をして帰るそんな日常、その日は暑かった、学校は早帰りだったから友達の隼人、陽菜、葉、そして僕、優希の4人でふざけ合いながら帰りの地下鉄駅にむかい歩いていた。
葉がフラフラとしながらいった。
「どうせ暇なら電車で少し先の方の山まで涼みに行かね?あそこの滝、すげー涼しい鍾乳洞あるらしいぜ」
なぜこの提案に乗ってしまったのか、ここでやめておこうよと言えればよかった。
「僕は暇だし行く〜」と欠伸をしながら答え、
陽菜は汗をぬぐいながら時間を確認し「まぁ、家に帰ってもエアコンの効いた部屋で怠けるだけだしいいんじゃない?」と、続きに隼人は「俺はパスだ。家に帰ってやり掛けのゲームする。わざわざ山登りで疲れたくは無いしな。」葉は少し呆れたように息を吐いたが「よし、なら3人で行くか!」と意気揚々と券売機にむかった。
切符を買い電車にのりこむと陽菜は言った。
「そういえばその鍾乳洞ってどれくらい登るの?」
葉は答えた、「マップだと大体徒歩10分くらいって書いてあるし、鍾乳洞のサイトには日陰が多いから着くまでの間もかなり涼しいらしい」
途中コンビニで水分も買っていこうよ。暑いし手持ちの水分は少ないんじゃない?」と僕はスマホを見ながら言った。
2人は賛同の返事をし、コンビニでそれぞれ好きな飲み物を買った。
山につき、それぞれ入洞料を払い、登り始めた。
鍾乳洞まで3人でたわいもない会話をかわしながら歩き鍾乳洞を目ざした。
鍾乳洞に着き、3人でパンフレットの注意書きをよみ、葉が一言はなった、「何だ?この注意書き」
陽菜がどこどこ?と葉に近ずき注意書きを読み上げた。「本鍾乳洞内にて鈴のような音が聞こえた際にはすぐに引き返し職員に申し付けください。、、どういうこと?」
さぁ?と返し「まぁ、変な音が聞こえたら気をつけとけば良いでしょ」と葉が言い、鍾乳洞に入った。
鍾乳洞内は確かに涼しく、少し開けた場所に鍾乳石が連なって水を、滴らせていた。
かなり深い鍾乳洞らしく簡易的な階段で昇り降りも多く、「つかれたから少し止まらない?」と提案し3人で道を塞がないようにしゃがみ込んだ。
3、4分ほど経ったあたりで陽菜が言った、
「ね、ねぇ、なんか変な音しない?」
「え?どういう音?」と葉が言う、僕も耳を澄ましてみたが何も聞こえなかった。
「どういう音がきこえたの?」と聞き陽菜は
「人の唸り声のような、ただ空気が震えるような、なんとも言えない音..」とあやふやな回答を貰い、葉が放った。「鐘のような音がする!」
次の瞬間足元が崩れだした。
次の瞬間、痛みと共にめのまえが白く光り意識が飛んだ。
鳥のさえずりが辺りにひびき、
気ずけばそこは、光の射し込む洞穴だった。