お祭りの日
レースのカーテンがまた揺れて陽射しも一緒にユラユラ揺れて、僕は止まってユラユラを見ている。
ジッとしている。
鳥が屋根の上でパタパタ旗を振ってる、本当は風呂敷なんだけど。それでも、一生懸命振ってるから僕は鳥を尊敬してる。
鳥が旗を振ってるのは今日はお祭りだから、いつもと違う日なんだって教えてくれている。
ブロックで作った飛行機が完成した、いつもは気がすむまで作り直すんだけど今日はお祭りだから、いつもと違うからこれでいい。
笑い声が聞こえきたら、夜の中にセロファンみたいな灯りがたくさん見えてきた。
金魚入っている水は透明の水色で、金魚は僕をチラッと見てた。
熱風の中に渦を巻いてたくさんフランクフルトとか綿アメとか焼きそばが渦の中に美味しそう。
木に止まった鳥がフゥーって息を吹いたら秘密のお店の飴屋さん。
輪ゴムみたいな口の帽子をかぶった冒険家の顔の飴を一つ買った。
いつもとは違う日は少し怖いけど、いつもと同じ部屋のいつもと同じ布団を轢いたら、風呂敷をしまった鳥はいつもと同じ森の巣に帰って、僕はいつもと同じ布団で寝むる。
「さようなら」と言って 朝起きたらきっと、いつもと同じ日がやって来て、僕は風呂敷を振る鳥を待ち遠しく思う。