1-4
数日後
彡(゜)(゜)「ふぅ、なんとか敵に追いついたで」
でも、なんであいつらこんな所でたむろっとるんや?
ガヤガヤ
彡(゜)(゜)「あ~なるほど……」
川を渡るのに手こずっとるんやな
彡(゜)(゜)「敵はこの川を小舟やイカダで渡っとるみたいや」
彡(゜)(゜)「ひい、ふう、みいっと」
川を渡り終えてるのは大体七割ぐらいか……
残りの三割は渡れず立ち往生しとる
彡(゜)(゜) .。oO(これは……チャンスや!)
いっぱつかましたる!!
深夜
彡(゜)(゜)「お前ら静かに静かにやぞ…」
(`Ⅹ´)『うーす…』
彡(゜)(゜)「もう少しや、もう少し近づくで…」
(`Ⅹ´)『うーす……』
彡(゜)(゜)!
彡(●)(●)「今や!いくでお前ら!!」
(`Ⅹ´)『ヒャッハー!!!』
彡(●)(●)「容赦はいらん殺しまくれや!!」
(`Ⅹ´)『ヒャッハー!!!』
彡(●)(●)(`Ⅹ´)『ウォッシャアアアアアアアアアアア!!!』
( ゜Д゜)『なんだ?』
(|||゜Д゜)『ぎゃあああああああああああああ』
数時間後
( ´ρ` )( ´ρ` )( ´ρ` )( ´ρ` )( ´ρ` )( ´ρ` )チーン
彡(゜)(゜)「よし終わりや!」
(`Ⅹ´)『森に逃げた奴がいますぜ』
彡(゜)(゜)「そんなもんほっとけ」
(`Ⅹ´)『うーす』
川向こう
(# ゜Д゜)『よくも仲間を殺してくれたな!!』
(# ゜Д゜)『ぶっ殺したらぁ!!』
彡(゜)(゜)「先に川を渡り終えていたやつらがガチギレしとるわ」
(`Ⅹ´)「どうするカエサル、俺らもイカダや舟で川を渡るか?」
彡(゜)(゜)「アカン、ワイら文明人たるローマが蛮族と同じやり方をしたらアカン」
(`Ⅹ´)「それならどうするんだ?」
彡(゜)(゜)「橋や、橋を架けるんや!」
カンカンカン
(`Ⅹ´)「できたぞカエサル」
彡(゜)(゜)「おお!一日で完成させるとかやるやんお前ら」
(|||゜Д゜)「俺たちが数日がかりで渡り切った川を……」
(|||゜Д゜)「あいつらたった一日で渡り終えた……」
( ゜Д゜)「仕方ない……話し合いでかたをつけるか」
( ゜Д゜)「総大将!総大将のカエサルはおるか?」
彡(゜)(゜)「ワイやがなんや?」
( ゜Д゜)「ゴホン、まず我々が二十日もかけて渡った川を…」
( ゜Д゜)「わずか一日で渡り終えた其方らを称えたい」
( ゜Д゜)「実にあっぱれや!」
彡(゜)(゜)「ありがとうやで」
( ゜Д゜)「其方らの健闘を称え、我々はローマと和平を結びたい」
( ゜Д゜)「カエサルが場所を用意するなら」
( ゜Д゜)「我々はしゃあなしにそこに行ってやってもいい」
(# ゜Д゜)「だから……さっさと案内しろや!」
彡(゜)(゜)「は?」
なんで急に上から目線で命令口調なんやこいつら?
(`Ⅹ´)『あぁん!?なんじゃその口の聞き方は!!』
(# ゜Д゜)「なんだ、怒ったか?」
(# ゜Д゜)「戦うなら容赦せんぞゴラァ」
(# ゜Д゜)「こちとら仲間を殺られとるんや!」
(# ゜Д゜)「奇襲なんて卑怯なやり方でな!!」
(# ゜Д゜)「悔しかったら正々堂々と戦ってみろやローマの猿どもが!!」
(# ゜Д゜)「お前らの親父らと同じ目に合わせたるわ!」
彡(●)(●)「あぁん!!なんやとゴラァ!!!
彡(●)(●)「やったろうやんけ、しばいたるぞクソが!!」
彡(●)(●)……
ん?親父らと同じ目にってどういうこっちゃ…?
親父らの世代はこいつらにいったい何されたんや?
密偵がなんか言っとたような……
彡;(゜)(゜)「ダメや、思い出せんわ…」
( ;´-ω-` )「思い出せないんじゃなくて、遮って聞かなかったじゃん…」
彡(゜)(゜)「あら!そうやったか?」
彡(゜)(゜)「ん!密偵やんけ、おかえりやで」
(´・ω・`)「ただいま」
彡(゜)(゜)「いいタイミングや」
彡(゜)(゜)「事情通のお前から、あのカス共に反論してくれや!」
(´・ω・`)「え、僕が?」
彡(゜)(゜)「おう、ローマ人としての思いのたけをぶつけてやれや」
(;´・ω・` )「わ、分かった……」
(;´・ω・` )「こういうのあんまり得意じゃないんだけどな…」
( ;´-ω-` )「ふぅ……」
(ꐦ`•ω•´)「黙って聞いとりゃいい気になっとんなやゴミカス共が!」
彡(゜)(゜)「え?」
(ꐦ`•ω•´)「なにが正々堂々じゃボケェ!!」
(ꐦ`•ω•´)「卑怯者は手前らだろうが、あぁん!」
彡(゜)(゜)「おい…密偵…?」
(ꐦ`•ω•´)「黙れや!!」
彡;(゜)(゜)「はい!」
(ꐦ`•ω•´)「そもそもワイらの親父が負けたのは……」
(ꐦ`•ω•´)「宣戦布告もなく突然お前らが襲ってきたからやろう!!」
(ꐦ`•ω•´)「そうでもなきゃ……」
(ꐦ`•ω•´)「ワイらの親父がお前らカスに負けるわけないやろうが!」
(ꐦ`•ω•´)「それにひきかえこちとらは開戦をしてからの奇襲じゃい!」
(ꐦ`•ω•´)「どっちが卑怯かアホでも分かるやろうがボケェ!」
(ꐦ`•ω•´)「それに!ようワイらの舎弟の部族をボコってくれたな!」
(ꐦ`•ω•´)「二度とローマの地を踏めんようにしたるさかい覚悟しろや!」
(`Ⅶ´) (`Ⅷ´) (`Ⅸ´) (`Ⅹ´)『いいぞ密偵の兄貴!』
(^Ⅺ^) (^Ⅻ^)『もっと言ったれ!!』
彡;(゜)(゜)「いやいやいやいやアカンアカン」
煽りすぎや
舐められん程度でよかったんや……
ほれ見い、相手がもう怒りでプルプルしてしまっとる…
(# ゜Д゜)「ぐぬぬぬぬぬ……」
彡;(゜)(゜)「戦争は落としどころが大事なんや」
威嚇と牽制で終わるならそれに越したことはない
でも、このままやとどっちも退くに退けんくなる
はよう、軌道修正せな
彡;(゜)(゜)「まあまあ落ち着けや密偵、深呼吸や」
(ꐦ`•ω•´)「ふぅ…ふぅ…」
彡;(゜)(゜)「いや、まあ密偵はこう言っとるけどな、あんたら……」
(`Ⅶ´) (`Ⅷ´) (`Ⅸ´) (`Ⅹ´)『なんやカエサル、横から口だすなや!!』
彡(●)(●)「お前らは黙っとれ!!」
彡(゜)(゜)「ゴホン」
彡(゜)(゜)「あんたらがちゃんと罪を償って、人質を差し出すなら」
彡(゜)(゜)「仲直りして、もとの生活を営めるようにしたるさかい」
彡(゜)(゜)「これで仕舞いにしようや」
彡(゜)(゜)「な?」
(´・ω・`)「ちなみにだけど……」
彡(゜)(゜)「ん?」
(´・ω・`)「カエサルの義父のおじいちゃんもこいつらに殺されてるよ」
彡(゜)(゜)「……」
彡(●)(●)「なんやとゴラァ!」
彡(●)(●)「ぶっ殺したるわ!!」
(|||゜Д゜)「ひ、ひぃ……」
彡(゜)(゜)「いや?待てや……義父のじいちゃんって誰やねん?」
彡(゜)(゜)「遠縁すぎやろ」
(|||゜Д゜)「わわわわ、われわ、我々は絶対に人質はださっさない」
(|||゜Д゜)「わ、我らに負けたことがあるローマ人になど…」
(`Ⅶ´) (`Ⅷ´) (`Ⅸ´) (`Ⅹ´)『まだ言うかゴラァ』
(|||゜Д゜)「お、覚えとれや~」
彡;(゜)(゜)「いや、待てや……」
彡;(゜)(゜)「ちょっと口が滑っただけ……」
彡;(゜)(゜)「あー行ってしもうたわ」
彡(-)(-)「…………はぁ」
こうなったらガチンコで勝ち負け決めんともう収集つかんわ
面倒なことになったで……
これもそれも……
彡(●)(●)「密偵!お前のせいやで!」
(´・ω・`)「え!?」
彡(●)(●)「お前、言い過ぎやろ!!」
(;´・ω・` )「え、でもカエサルが言えって……」
彡(●)(●)「限度ってもんがあるやろうが!」
彡(●)(●)「それにキャラが違いすぎるやろう」
彡(●)(●)「苦手やったとちゃうんかい!?」
(;´・ω・` )「えっと…よく分からなかったから……」
(;´・ω・` )「カエサルをマネたんだけど……」
彡(●)(●)「はぁ!?ワイはあんなに口悪くないわ!!」
(;´・ω・` )「いや、悪いよ……」
彡(●)(●)カッチーン
彡(●)(●)「頭にきたで!」
彡(●)(●)「しばらくどっか行っとれや!!」
(;´・ω・` )「ちょっと待ってよ!」
(;´・ω・` )「報告することが……」
彡(●)(●)「今は聞く気にならんわ!!」
彡(●)(●)「さっさと行けや!」
(;´・ω・` )「で、でも……」
(`Ⅹ´)『密偵の兄貴……』
(`Ⅹ´)『今はなに言ってもダメですって……』
(;´・ω・` )「いや、でも伝えることが……」
(`Ⅹ´)『……』
(`Ⅹ´)『…だったらラビリヌスの兄貴を頼りましょう』
(`Ⅹ´)『もう近くまで来てるはず…』
(`Ⅹ´)『きっと力になってくれますよ』
(;´・ω・` )「うぅ……仕方ないか…急がば回れとも言うし…」
(;´・ω・` )「ご、ごめんね…カエサルのこと頼んだね」
(`Ⅹ´)『合点承知!』