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能力奪う系チートの正しい使い方  作者: ハイパーれもん汁
集団異世界転移編
22/26

王の意向。絶対なる無慈悲の蹂躙

「グガガアアアアアアアアアアアルルルッ!!」

 西の美欧都市エクセリアに一匹の竜が現れた。

 開口一番、咆哮一撃。

 エクセリアは黒炎に呑まれ壊滅した。



「同情はしないわ。怨むなら坊やに手を出した者達を恨みなさい」

 東の防衛都市ウィンデルに一人の魔女が降り立った。

 幾重にも織り重なる薄氷の魔法陣。

 ウィンデルは氷河に抱かれ凍結した。



「彼の王の命令です。死に絶えなさい。人間達よ」

 南の海霊都市シガンナに一翼の女神が舞い降りた。

 天空が白光を放ち墜落する。

 シガンナは白光に包まれ消滅した。



「ごめんよ。君たちに恨みはないけれど、シドのために死んでくれ」

 北の法箱都市リベリオンに一振りの勇者が訪れた。

 人間族最強の精鋭『十剣』が斬り伏せられた。

 リベリオンは銀閃の一太刀により全滅した。



「我が名は魔王オルゼア。貴様がこの世界の魔王だな?」

 ウィンデルから遠く離れた魔界領に魔の王が現れた。

 3合。それは魔王(ディアロガ)魔王(オルゼア)と斬り結べた回数である。

 魔王軍は魔王軍(オルゼア)によって蹂躙された。



 それらは少なくとも、戦いと呼べる生易しいものではなかった。

 圧倒的教者による無慈悲な殺戮。

 絶対的信者による一方的な殲滅。

 抗うことなど許されない。

 謀ることなど許さない。

 たった一人の愚者が犯した過ちは、もはや取り返しのつかないところまで行ってしまった。

 賽は投げられた。落ちていく。底の見えない闇の中に向かって。どこまでも落ちていく―――。

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