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異世界家族、ある玉造師の独り言~オレはまともに暮らしたい~  作者: 日川文月
第1章 家族で異世界突入編
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第7話 愚神もわからないらしい

「重ね重ねすみませんでした」

「ん?ん?」

「あ、あたし、エーズです。ちょっと調べ物が手間取って」

「貴様、今頃何を!

 オレがどれだけ苦しんだか、毎日親父がキンタ○って」

「それがですね、まあ、ぶっちゃけ、担当がやっちまったです」


 なんだと!?


「叱ったのを根に持ってですね・・・レアな・・・かなり遡らないと出てこないようなのを・・・その~つけちゃったです」

「適性って、人によるんじゃないのか?」

「そりゃそうなんだけどさ、個性は千差万別、カテゴリーなんか穴だらけで」

「それがなんだよ」

「いえ、失礼しました。でですね、錬金術師が次点なんですけど、いったんつけたのは引っ込められないってことで、すみませんでした!!」


 愚神が土下寝までしてる。哀れでそれ以上突っ込まなかった。


「あとさ、加護が【エ・・】だったけど、なんで?」

「お願いを快く承知していただけてたら~~【エーズ】だったんすけど」

「加護って、なんの御利益があるんだ?」

「そりゃもう、なんかの時に役に立つとか」


「役に立ちそうもないからいらない」


「グヌウ!!」


「で、玉造師っていったいなんだよ」

「はい、魔法系の錬金術師のように、様々な材料を組み合わせ、薬や物を造る才能ですわよ、オホホ」

「なんか、アンチョコ持ってないか?」

「気のせいですわ、おホホホ」

「で、何が錬金術師と違うんだ?」

「ええと・・・道具がいりません。

 手の中に材料を入れて、魔力を通すだけで、ハイ、できあがり~~」

「それって、小さい物しか作れないって事?」


「・・・へ!?少しお待ちください・・・ええと、ええと」


「それ、オレにも読めるの?」

「いえ、これは神システムの原本でして・・・その・・・」


「読めるのか?」


「後ほどコピーを差し上げますです」

「とかいって、都合の悪いところを黒く塗ったり編集したりすんじゃねーのかあ。社会科の授業で教わったぞ」


「・・・それではその件はそれでよろしくお願いします」


「おい!!


 ーーーーーーーーーー

 マジ疲れる。お願いってなんだっけ、忘れちゃったな。


 リーナとオレは王都へ行く準備をしていた。

 勉強の追い込みもあり、剣術の稽古も欠かさず頑張っていた。


 敵認定された奴も力任せの愚を悟ったのか、先生の言うことを良く聞いてなかなか腕を上げている。

 冒険者になりたいって、親父や愚姉の事もよく知っていたので仲良くなった。


 魔法もちょっとはわかってきた。

 どうやら、サイトウ家は魔力量が多いらしく。三人ともいきなりの魔力B判定。

 オレは若い分、適性からの伸びしろがあるらしい。


 リーナは女子寄宿舎の姉と同居予定、オレは男子寄宿舎の四人部屋予定。

 寄宿舎は貴族用と平民用に分かれているので、気楽だが、

 見張りはどうしたら良いか。ま、学園の授業で会えるからいいか。


 親父と愚姉は相変わらず、冒険者稼業にいそしみ稼いでいた。

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