第6話 玉造師とはなんだ???
「ギャハハ、なんだそりゃ」
「う、う、受ける~~~」
「金で作ったらどうだ、ガハハ、キ、キ、キンタ○だぞ、うひゃひゃ」
「親父ギャグ爆裂~~~」
お小遣いにつられてしまった。そうなると思ったけど。特に親父め!!
「みんなにどんな適性か教えてもらいたかったんだ」
「う~む、聞いたことないな・・・・うぷ!」
「わ、わ、笑ってはいけないわ、うぷ!!」
「ぼ、ぼく、トイレ~~~」
「あたしも~~~」
『金玉』は神語でも同じ意味だ。
キリアさんは神殿の神官なら詳しいはずだと教えてくれたが、顔は真っ赤だ。
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「適性はその人が一番向いている職業や才能を示すんだよ、例えば・・・」
職業:神官、文官、武官、技官、商民、工民、農民、漁民、楽士、等
才能:神官系 巫女、聖女、聖者、等
文官系 内務官、外務官、政務官、宮務官、教官、等
武官系 兵士、剣士、闘士、槍士、弓士、騎士、衛士、等
技官系 機工士、整備士、航海士、厩務士、等
魔法系 魔導師、召喚術師、錬金術師、等
工民系 鍛冶師、木工師、道具師、調理師、薬師、織師、紙師、等
楽士系 声楽家、器楽家、舞踊家、演劇家、等
特殊系 学者、国王、帝王、覇王、魔王、賢者、勇者、等
「成人以上だとランクも示される、普通はA~F、それ以上はS~SSS。
更に合わせ技で、例えば魔剣士は上級魔法、聖剣士は光魔法が使える。
【造】という字がからすると工民系かもしれないが・・・悪いけど」
はあ、あの愚神が夢に現れるのを待つか・・・。
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「一月から王都の王立学園だ。
大神殿の大神官様なら最高ランクの鑑定魔法を使えるそうだ。
父上に紹介状のお願いはしておいた」
「あの・・・貴族ではないし・・・」
「平民も受け入れてるよ、ゴウジとランコが冒険者のランクを上げて稼いでいるのは、ユズルのためだよ」
いやいや、違いますよ、あいつら、強いのと闘いたいだけ。
「良いのに、これを機に家を借りるそうだ。使用人も含めて相談に乗っているよ」
「それは、すみません。本当によくしてもらっています」
「いや、命の恩人には当然のことだ」
本当に良い人だな。
「ひとつ、頼みたいんだが、キュリとリーナに悪い虫がたかってないか見張ってくれ、もしそういう場合には・・・」
うう、前言撤回、こえ~~~。
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「コレが魔石、E級のハイウルフ、D級グレイボア、C級のなんだっけと、色も大きさも違うんだよ」
やっぱ売ってたな、この恩知らず女め。
「F級のなんとかガエルだってバカにならないのよ、魔道具や薬の原料だって」
「回復薬とか?」
「その魔力が必要な工程があるんだって、よう知らんけど」
はいはい、多分、愚姉にはムリですね。
「礼金術士が造るらしいよ、聞いてみたら?」
錬金術師の間違いだと思うが、愚姉にしては良いことを言ったな。
「うん、ありがとう」
「その手は何?」
「それくれるんじゃないの?」
「まさか、売り物じゃん、F級のだったら良いけど」