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異世界家族、ある玉造師の独り言~オレはまともに暮らしたい~  作者: 日川文月
第1章 家族で異世界突入編
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第3話 学校も冒険者ギルドも緩いらしい

「ユズルって頭良いわ」

「え?え?そ、そう?」


 マジかよ、四桁の計算ぐらいでかよ・・・。

 文法は、名詞・動詞・接続詞・名詞・動詞・接続詞・・・順で、理解しやすい。

 アルファベットの発音もローマ字風で覚えやすいような気がする。

 平民は自分の名前や家族の名前、住所など読み書き出来れば十分。

 だけど、読み書きができれば職業幅が広がり収入に直結する。

 学科として、読み書き・算数・社会(歴史)

 実技として、武術・魔法?・芸術?


 学校は週五日午前中だけ、午後は自習か家の手伝いだそうだ。

 ちなみに、曜日は『火風水木土天』の六曜。学校は天曜日は休みになる。

 一ヶ月五巡の三十日、一年は十二巡で三百六十日と数分、

 一日は二十四時間、六十分に六十秒と時間の数え方も同じだ


 オレたち家族はアルステッド家の好意で、それぞれの生活が成り立つまでは敷地内の使用人小屋の一つを提供されているし、食事も一緒だった。

 領地街は魔の森から緩衝地の平地を挟み堀と外壁に囲まれていて、最終的には砦のように領民を守る。川筋の農地や村落にも防護壁を巡らし兵士の巡回で守っている。定期的に魔の山の魔物を間引くのも農地や村落の被害を防ぐためだ。


「今日は剣盾授業があるけど大丈夫よね」

「自信は無い」

「え~」

「朝からチャンバラやってるあいつらとは違う」

「なんかあれはすごいよね」


 親父と愚姉、木刀の訓練はしょっちゅう、オレはすぐにボコボコにされるから遠慮したいのに、この世界にはポーションという回復薬なるものがある。

 オレの怪我は本来命に関わるような、全治半年物だった。

 上級ポーションで傷自体は一発で治ったそうだ。

 魔法でもヒールとか解毒のキュアとかがある。

 あいつらはすでに魔法を習っていて、いくつかもものにしているらしい。


「お前か居候の迷人って、オレが教えてやるよ」

「いや、結構」

「剣を持てよ」

 木剣で基本的な打ち払いや盾の防御など、辺境領地では女子供でも必修らしい。

 どこでもいるな、成長が早く体が大きいだけで優位に立とうとする奴は。

「しかたないなあ」

「どりゃ~」

「あ、こいつはダメな奴だ・・・」

 化け物家族に痛めつけられているのは伊達じゃなかった。

 軽くいなしているうちに、そいつは転んで肘をすりむき先生に介抱された。

「ちくしょう、今のはお前が強いんじゃないからな!」


 はい、敵認定されました~~~。


 ーーーーーーーーーー

「魔法って便利だぞ~」

「そうそう」

 こいつら・・・調子に乗りやがって、なんでも、世界を越えると魔力が宿るそうだ。その量は体質にもより、後の努力次第で増加する物らしい。

 『魔力循環』『魔力移動』を体得できれば、魔動術式を覚えて使えるようになるとか、スキルも習得出来るとか。信じやすい単純バカほど早いのか・・・。


「オレとランコは冒険者ギルドでカード登録してきたから」

「な、なに~~~!」

「だって、狩りで倒した魔物はギルドで売ればポイントが付くらしいよ」


 こいつ冒険者カードをポイントカードと思ってるのか、まあ、そんなもんか。


「とりあえず明日は狩りに行ってくるぜ」

「あ、あのさあ・・・冒険者ギルドで絡まれなかった?」

「ん?あ、なんか居たっけ?」

「父ちゃんが、ぶっ飛ばした奴のこと?」

「あ、そういえばなんか蚊が居たから潰した。ガハハハ」

「蚊より大きかったよ、キャハハハ」


 はい、テンプレ、終わってました~~~。


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