第14話 エルフの大魔導師サエルミア2
「かつてはビーズ神の精霊魔術とエーズ神の魔導術が双璧を成し、
互いに歩み寄る動きもあったそうじゃ、玉造師はそれかの?」
「大神官様に聞いたんですか?」
「聞かれたから知らんと言っておいた」
「なるほど・・・」
「ユズル君、有り体に言いなさいよ」
「う~ん・・・ええと、ボクは迷人でこの世界に来ました」
「キュリが話した」
「てへ!」
「ま、家族のようなものですからね、そこは気にしていません。
で、適性を見た時に『??玉造師』になったんです。
大神官様も知らない職業あるいは才能は、おそらく錬金術師が近いと。
で、いろいろ調べて、ある情報から玉の造り方を学べました・・・」
「古文書かの・・・イース王宮図書館にかなりの古文書が保管されておる」
「それは興味ありますね・・・でもそれとはすこし違います。
死んでも話せませんけど」
「いらし、いたしから、うう、わかった」
「ねえ、その玉って見せてもらえない?」
「みんなに・・・秘密を守れるならって考えていたところです。
先生、もし差し上げたら、代わりに必要な素材を譲っていただけませんか?」
「う~む、ものによるのう、精霊も無差別ホイホイではない、条件は厳しい」
「わかってます、じゃあ、今持ってるモノを・・・」
『初級回復玉』 体力を5%回復、小さな傷を元に戻す。
『中級回復玉』 体力を10%回復、大きな傷を元に戻す。
『初級魔力回復玉』 魔力を10%回復させる。
『中級魔力回復玉』 魔力を50%回復させる。
『初級解毒玉』 ランクD以下の毒を中和する。
『中級解毒玉』 ランクB以下の毒を中和する。
『麻痺状態回復玉』 ランクC以下の麻痺症状を緩和する。
『催眠状態回復玉』 ランクC以下の催眠症状を緩和する。
「文字が浮かんでるわ・・・」
「素材はなんじゃ?」
「各薬草とブルースライムの魔石、それとオレのスキルで魔力を使います」
「ほおお、それだけか!」
「飲んでおけば、必要なときに瞬時に回復しますよ」
「なんとまあ」
「これ以上の物も出来るのか?」
「問題は、オレのスキルレベル上げと魔法の習得と素材ですかね」
「・・・これは、新たな・・・魔導体系!!」
「魔力切れの症状は『中級魔力回復』で回避出来ます。
魔力量アップはできそうですから、みんなの分も作ってて・・・」
「それ、わたしも」
「わ、わ、わしも~~~」
ということで、サエルミアも仲間になり素材の協力を約束してくれた。
ーーーーーーーーーー
「夏の課題はと・・・」
ランクE魔獣の討伐×2(冒険者登録がなければ討伐隊参加で加)
ランクEクエスト×2
7月5~7日 武闘大会参加
7月8~10日 魔法大会参加
7月11日~12日 舞台発表会参加
7月12日締め切り 研究レポート
どれかクリアすればいいのかチョロいな。
もう、上二つ終わってるぞ。