家・内装
「近くに街らしきものは無いな」
「定番って物を神様は知らねぇのか?」
見た感じ、このまま歩けそうなのは凛だけ。伶もちょっと休めばいけそうだが俺と芽衣は無理。死ぬ。
地平線の彼方に日は沈み始めている
「……しかたねぇ、今日はここで一泊するぞ」
「地面で寝るのか?」
「いや、別に家一個と水周り程度、秒でなんとかなる」
頭に家を思い浮かべる。
2階建ての風呂トイレ付き。キッチンや食料品、電化製品が置いてある家を、頭の中で隅々まで想像する。
………よし、来い
「……………すごいな…」
「さぁ、家を案内してる。ついてこい」
目の前に想像通りの家が出現する。
ある程度、これは何で何が出来るよみたいな事がわかっていれば何でも作れるな。本当に
こういうとこの再現性は抜群なんだから、もうちょっと丁寧にしてくれりゃあいいのによ
《やる気 残り93》
おっとぉ!?やったのあんたかよ!!
あー!!すまん!!貶してるわけじゃあ無いんだ!!その後の俺達への説明とかは、完璧と言って過言じゃないどころかそれを超すできだったし!!
《やる気 残り98》
ふぅ……よし。何もなかったな、うん
「おい」
「許せ」
別にいいだろ?戻ったんだから…
「2階は各自の自室。ベットとか、内装とか、欲しい物は俺に伝えてくれ。んで、取り敢えずで作ったスマホ…っつーよりかは通信機的なの。
持ってたら全員で通話、位置の確認が出来る……まぁ位置は地図無いからまだ未実装だけどな
手に入ったらいずれ実装する。
あと写真は取れるな。ゲームとかもいつかできるようにしておく。」
「お、おう。ありがとう」
「ありがとうね」
「ありがとうございます!」
各自に部屋の鍵と通信機を渡し、階段を下がって一階の説明に入る
設備はある程度整えたが抜けはあるかもしれない、それも含めてな。
「階段を降りてすぐ右横がトイレ、風呂は当然別だ。
トイレットペーパーは自動で取り替えられるから心配無い。週一で追加する。
廊下を少し進んだ先がリビングダイニングだ」
少し広めに取ってあるから4人でも安心だろう。
ソファーはあるが座る奴は居るのか。最大六人座れるテーブルも用意した。
キッチンには電子レンジ、トースターもあるし、鳥一匹程度なら軽く入るオーブンもついてる。
魚を焼きコンロだかよくわかんないのもある。
当然、冷蔵庫もある
「この冷蔵庫は俺一押しの超大作だ!
ちゃんと冷やすのは勿論、自動製氷機、野菜室、そして腐ったら困る物に使える時間停止室を完備した!」
「時間停止をこれに使うのか……」
「無駄すぎない?」
「うるさい。俺がルールだ」
贅沢?知るか
因みにこの時間停止室、生きた物は止まらないのでしっかり出す事もできる。ちゃんと考えている
「さて、なんか台所に欲しい物はあるか?」
「あ、プロテインが欲しいな」
「私フードプロセッサー欲しい」
「ポットとか欲しいですね……あ、あとティーパックとかも」
おぉう、意外と欲しい物あるな
「わかった、後で追加しておく。食器とかはとりあえず全員赤、青、緑、白に分けてあるがそれでいいか?」
「ああ、問題無い」
「わかった」
「わかりました」
内装は自室以外一通り終わったな。さて
「よし、風呂は2階の一番奥だ。時間帯で分けるから………まぁ良く分からないが1時間で鳴るタイマーがあるから、先に入るならなるべく鳴るまでには出てくれ。
男女どっちが先がいい?俺はどっちでも」
「俺も別にどっちでも良いけど」
「そう?私は後で良いわ」
「あっ、じゃあ私も後で」
「そうか。んじゃあ取り敢えず入るか」
「おう、わかった」