戦闘
全員に取り敢えず自衛できる武器を渡し、森の中を進む
「結構険しい森だな……地図とか作れないのか?」
「俺が想像できない物は生み出せねぇらしい、森の全体図が分からねぇと無理だ」
「やっぱりどんな物にも弱点はあるんだね……」
バイクとかはできそうだか、操作ミスったら二度目の人生がおじゃんだ
せめて練習とかしてからだな
ドローンとか作るにしても機械音痴だから操作方法分からねぇし
「……待て、皆」
「あ?」
「何かが近くにいる……人じゃない、獣の類いだとおもう」
『天下無双』の効果か?まぁ取り敢えず奇襲かけられて全滅、なんてことにはならなくてよかった。
全滅するかは知らねぇがな
「……多分2匹、多くて3匹くらいね。」
「戦うか?」
「自分達のレベルを測るためにも、いいんじゃないか?」
「えっと、私は後ろで見てますね……」
「俺も別に前衛向きじゃねぇが……まぁちょっとやってみて無理そうなら下がる」
仕舞った銃を取り出し、伶と凛は剣を抜く
暫くの静寂、そして
「来るッ!!」
来たのはイノシシ型の化物2匹、多分魔物だな。
眼は4つに増えてなんか光ってるし、一部鱗みたいになってる
それの突進を難無く受け止めたのは伶。マジかよ
凛は無敵と言う名に相応しく一瞬で斬ってのけたが、別にそんな補正のない伶はなぜ受け止められるのか。
そして、受け止められているイノシシの頭を俺が銃で打ち抜き、決着
「まぁ、そこそこって感じだな。」
「いや、お前イノシシ受け止めといてその感想かよ」
「ははは……昔武術の師匠にライオンと戦わされてな、その他にもゴリラとかカンガルーとか、クロコダイルとかとも戦わされて、獣の攻撃には慣れてるんだよ」
「……そんな訓練受けて、何で死んでんだよ……」
「ん?……師匠が海深くで見つけてきたメガロドンっていう巨大ザメに喰い殺されてな……」
「壮 絶 す ぎ る」
メガロドンって絶滅してたよな………それを見つけたるって何?
「それにしても、本当に無敵ね……こんな化物を一撃なんて」
「これって魔物的ななんかだよな?魔石とかってあるのか?」
「わかりませんね……」
漫画とか小説とかだと、心臓とか脳にあるのが定番だよな…でも真っ二つになった死体にも無さそうだし……ひとまず置いておこう
ひとまずこのよく分からない魔物的な何かを放置し、そのまま外を目指して歩き続けた
途中、芽衣が転んで怪我したり、凛が木に実ったよく分からない果物を食べて腹痛を起こしたり、仲間の内面が少しづつわかってきた
そして、ついに
「っっっしゃぁぁあ!!!森抜けたぞぉおおおおおおおお!!!!!」
「ここまで2時間はかかったな……」
「つ、疲れましたぁ……」
「まぁ、準備運動にはなったわ」
凛の体力はおかしい。天下無双の効果かは知らんが、何があってもおかしい。合わせてたら人一人死ぬ
まぁ、とにかく。俺達はひとまず目的一つを終えたのだった