表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

10/12

街・冒険者

全員の酔いもまぁまぁ良くなり、そろそろ都へ入ろうとした

が、



「待て乖斗、あれ門番に何か渡してるよな?」

「あ?」


よく見てみると、確かに渡している。ありゃ……多分金だ。

 


「………どうするよ」

「……正面突破?」

「余裕で犯罪だ馬鹿」


凛に突っ込まれる



「じゃあカネ創るか?」




《やる気  残り93》




「お気に召さないみたいだぞ」

「えぇ……」


カツアゲも多分駄目だろ?不法侵入も駄目だろうし、えっ、じゃあ金塊渡すか?でもそもそも金塊の価値がわからん

出自を聞かれたら何とも言えんし……


そうだ!!女共に身売ッ



「ごはッ!!!」

「……すまん、蚊がとまっていた」



………すみません、まともに考えます





「……よし、次」

「あっ、俺達4人です」

「男2人女2人……同郷か?」

「あっ、まあそんな所ですね」


さらさらと門番は紙に記入していく



「通過するだけ?それとも滞在?」

「滞在しようと思ってます」

「んーじゃあ銀貨4枚だな」

「あっあの……実は、お金を持っていなくて……」

「………あぁ、近頃増えてる魔物の襲撃で村無くした奴等か…気の毒にな、また今度払いに来てくれりゃいいよ。きぃつけてな」




「……よかったぁ……」

「払えって言われたらどうする気だったんだよ……」

「そんきゃそんときだ」

「行き当たりばったりすぎる…」



まぁ、入れたんだし良いだろ。許せ



「さてさて、金払う為にも仕事が必要だな」

「話そらしやがった」

「黙れ。とにかく仕事を探す、それが目標だ。そしてそしてあの家が入る程度の土地を買う。いいな!!解散!!仕事探せ!!!」



一旦全員解散。元は学生でも今は無職だ。

無職は嫌だ……無職は嫌だ……




「………さて、仕事探すか」





土木工事?無理!!賃金が安い!!!

料理人?無理!!そこまで上手くない!!

道化師?楽しそうだが無理!!器用にできない!!

古本屋の店員?無理!!

絵描き?無理!!

武器職人?無理!!


無理!無理!無理!無理!無理!!!!





「「まあ………」」

「「「そうなるよなぁ……」」」



………俺たちは、冒険者ギルドの前に集合していた。


一切の指示を無しに。



扉を開き、中を覗く


……わぁお


酒場と併設された作りになっており、かなり広い。夕方故か、既に呑み始めている冒険者もいる。

クエストを張ってあると思しき掲示板や、何らかの話をしているカウンター。


自分が想像する冒険者ギルド然とした冒険者ギルドだった



「こんにちは、ここは冒険者ギルドです!依頼ですか?登録ですか?」



ここから、真の意味で俺達の冒険は始まるんだ……!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ