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世界最強の魔王ですが誰も討伐しにきてくれないので、勇者育成機関に潜入することにしました。  作者: 両道 渡
第2章 『戒められし魔神編』

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第25話「かつての盟友」

 夜の軍学校の寮で、自室に入った私は言った。


「レナ。いるか」

「はい、ここに」


 すぐに姿を現した銀髪のメイド少女は、どこか暗い表情をしていた。

 まあ、ここに来てから色々あったからな。無理もない。


「昨晩はロカの誕生祭のこともあって、ろくに話すことも出来なかったな。シャルロットと話して何か……ん、どうした」

「い、いえ……」


「何だ。まだ姿を見られたことを気にしているのか。些細なことだ、気に病むな」

「いいえ。シャルロットさまは、ルシファーさまのことを魔族だと断じていました。父親のみならずあのような少女にまで……それもこれも、すべては私のせいです」

「お前の隠密術式は十分高度なものだ。現に私ですらこの姿では術式を発動させたお前の姿を見ることすら叶わんのだからな」


 私はベッドに座り込み、憂いを帯びた表情をしているレナに手招きした。

 右隣りにそそと座った彼女の肩を抱く。


「そう落ち込むな」

「……こんなザマでは、術式を教えてくださったジゼルさまにも面目が立ちません」

「いくら高度な術式でもジゼルにとってはままごとのようなものだ。今度、更に位の高い術式を教えてもらえばいい……もっとも、習得には難儀するだろうが」


 ジゼルが眠りこけてから10年以上か。

 今回はいつにもなく長いな。これまでの経験上、数年程度で目覚めるのが普通だったのだが。


 やはり空間魔法と時間魔法の習得には相当な負荷がかかるのだろう。

 無理もない。アレらはこの世のことわりと因果律に直接関与するものだ。

 消費する魔力も莫大な上、7大属性からなるすべての術式を均等に扱えて初めてその一端に触れることが出来る。要は恐ろしく難度の高い複合術式ということになる。


 ジゼルは数百年前からそれらの魔法を探究する道を選んだ。

 あいつが幼い頃は私を始めとして、数々の力ある者たちによって徹底的に魔力の扱い方を学んでいたものだが、気が付けば王族の魔神に匹敵する力を持つまでになった。

 後数百年も鍛錬を積めば、あるいは歴史上並び立つ者など誰1人いなかったであろうあの大魔法使いディルーナの領域に至ることもあるかもしれない――。


「……ルシファーさま」

「何だ?」

「サタンさまのことについて、教えて頂けませんか」


 少し面食らってしまう。

 いきなりこんな質問をしてくるとは思いもしなかった。


「ルシファーさまがサタンさまというお方に関する話をあまり思い出したくないのは存じております。でも、気になってしまって……」

「……まあ、構わん。お前にはどこまで話していたか。私と奴が盟友だったことと、姿をくらませたこと……そのくらいだったか」


「はい。私が生まれるよりも遥かに昔の出来事だったのですよね」

「ああ。奴とまともに話をしたのは――そうだな、1200年以上は前になるか。だが、サタンはとにかく寡黙な男だった。他の王族と違い、直接支配する眷属も持たず、平時はテネブラエより遥か西方にある島でひたすら鍛錬に励んでいたものだ」

「破壊と殺戮の魔神、ということもお聞きしました。苛烈なお方だったのでしょうか」


 私は少しだけ当時のことを思い出してみることにした。

 およそ1300年以上前になるだろうか。






 テネブラエの西方にある孤島に落雷が相次いだ。

 秒間にして100回は同じ場所に落ちて、凄まじい轟音を上げている。

 私は空中を浮遊しながら、その場所に近づいた。


 瞬間、雷の力が急速に発せられ辺り一帯に大放電を巻き起こした。

 魔力耐性のない者は近くにいるだけで全身が焼け焦げて消滅してしまうだろう。

 だが、私にとっては何のこともない衝撃に過ぎない。何千何万と受けようが平気だ。


「サタンよ。聴こえているか」

「……我ニ何用カ」


 その男が言葉を発する度に周囲一帯に蒼い電流が迸る。

 そして何百もの落雷が孤島を穿ち、周囲の自然は既に残らず焼け焦げ、荒れ地が続くのみとなっていた。


「もうじき王族会議が始まる。お前も出ろ」

「笑止。合議トハ名バカリ。我ラハ同等ニ非ズ。全テハ貴様ノ傀儡かいらい也」


 落雷が襲いくる中、私は地面に着地した。

 耳をつんざくような轟音が相次いで鬱陶しい。


 私は簡易的な術式結界を孤島全体に張った。

 これで落雷は防がれ、外界からの音も遮断する。

 それを感じてサタンは憤怒の表情を浮かべた。


「邪魔立テヲスルカ。貴様トテ容赦ハセヌゾ」

「破壊衝動が抑えきれないのだろう? 話し合う前にまずは一戦交えるか」


 サタンは異形の男だった。

 身長は3メートル近く、頭部からは二本の立派な角が突き出し、瞳は紅に染まっていて犬歯はまるで獣のように伸びていた。

 長く伸びた白髪からは常に紫電が迸り、外気に晒された青黒い肉体は筋肉で膨張している。その巨躯からは片方に2つずつの腕が生えている。


 破壊と殺戮を抽象画にしたような外見と言えばいいか。

 凄まじい威圧感を放つこの男こそが、王族の7柱が1柱であるサタンである。


 サタンは白い吐息を吐きながらこちらを睨み据え、そして――。

 一瞬で間合いを詰めて貫手を放った。

 私はあえてそれを片手で受け止める。瞬間、凄まじい電流が走り腕が焼け焦げ、服の裾が一瞬で燃え尽きた。


「いい攻撃だ。衰えてはいないな」

「戯言ヲ!!」


 サタンの腕から爆発的な放電が起こるが、私はそれを受け止め続けた。

 雷の力が弱まってきたのを見計らい、その大きな手を握り潰しながらサタンの巨体を持ち上げ、身体を回転させながら地面に叩きつける。

 その衝撃だけで地響きが起こり、地割れが起こった。


 即座に踵を振り上げ、その異形の頭を踏み砕かんばかりに振り下ろした時。

 サタンはすぐに回避し、後方に跳び退った。

 私はそんなサタンに向けて、自らの腕を見せつける。もはや焦げた部分などどこにもなく完璧に修復されたそれをさらけ出しながら言った。


「どうした。こうも早く再生させてしまっては、私を倒すことなど出来んぞ」

「貴様ァァ……!!」


 サタンは右腕を天へと掲げた。

 その異形の体内から発せられる凄まじい魔力が掌から放出され、とある物の形を作り出した。


「出デヨ、『カデシュ・セゲル』!!」

「ふっ。もう神器に頼るのか? らしくないな、サタン」


 サタンの手から顕現したのは巨大な戦斧せんぷだった。

 蒼みがかったそれはサタンの体躯を遥かに凌ぐ長さを誇っている。

 魔神の王族のみが扱えるそれは常軌を逸した破壊力を持つ。このような孤島で振り回せばどうなるかは火を見るより明らかなのだが……。


「塵トナッテ消エ果テルガ良イ!!」


 手で回転させた戦斧がうなり、私に向かって豪速で振り下ろされる。

 それを跳躍して回避した途端、神器が地面を直撃。とてつもない破壊力を伴ったその一撃が地割れを起こし、それは遥か後方の地をも易々と打ち砕き、衝撃波が孤島を越えて海面を切り裂きながらテネブラエの方向へと向かっていく。

 ……アレは届いたな。海岸のあたりは酷いことになっていそうだ。


「まったく、大した馬鹿力だ。本気を出したベルフェの一撃に近いものがあるな」

「貴様モ神器ヲ顕現サセヨ。我ガ力ノ極意、ソノ身ニシカト刻ミツケテクレルワ」

「それは出来んな。いくらお前が強くても、アレの一撃には耐えられん。……まあそもそも」


 私はくっと口角を上げた。


「破壊衝動に憑りつかれて暴れ回るお前如きに、私の神器を使うまでもない。この手1つで戦意喪失させてやろう」


 サタンの怒気と威圧が放出される。

 低位の魔神くらいの力はあっても、この圧倒的なプレッシャーには堪えられんだろうな。

 そう思った矢先、異形の魔神が凄まじい速度で迫ってきた。


 勢いのまま振り回された戦斧の一撃を後ろに跳躍して回避。風圧で身体が飛ばされそうになる感覚を覚えながら、続く連撃をすべて回避した。

 わずかに出来た隙を見逃さず、サタンの無防備となった横っ腹に全力の蹴りを見舞う。

 巨躯の全身が軋んだのと同時にサタンの身体が吹っ飛び、もはや荒れ地同然の島ではそれを遮るものなど何もなく、魔神はまるで水面を石が跳ねるかのように遥か彼方の海で何度か身体を打ちつけた後に視界から消える。


 今の感触だと、全身の骨が砕けたはずだがあいつの再生能力は私よりも上だ。

 この瞬間にはもう。

 遠い海面から巨大な水柱が上がったのを見て、それは確信に変わる。


 上空から何百もの雷が襲いかかる。

 落雷の着地点を察してそれらすべてを回避すると、魔力を伴った雷撃が地面を凄まじく抉る。

 この島はもうダメだな。誰もいない空間で瞑想するのを好んだサタンのお気に入りの場所だったというのに。 


 集中的に落雷が襲いかかるのを回避し続けていると、蒼い稲光を身体に纏いながら、サタンが音速を越える速度で迫ってきた。

 その神器による一撃を私は片手で抑え込んだ。


「……ッ!!」

「どうした、サタン。そう怒るな。この手1つで戦意喪失させるつもりがうっかり足が出てしまっただけだ。許せ」

「グゥッ……!!」


 カデシュ・セゲルの刃を指先だけの力で抑え込み続ける。

 その束縛から解き放たれんとするばかりに暴れる魔神の様子を眺める。


 ……普段は寡黙で大人しい奴だが、この状態になるとそう簡単には止められない。

 仕方がない。少しだけ力を削いでやるしかないか。

 私はすぅと息を吸い込んだ後、全身から魔力を放ちながら言った。


『鎮まれ』


 言葉と同時にサタンの全身が地面に叩きつけられた。

 必死に抗っているのがわかるが、指先を動かすことすらままならないだろう。


「破壊衝動に振り回されるままでは勝負にすらならん。しばしその姿勢で頭を冷やすがいい」

「……ッ! ッッ!!」


 身体を痙攣させてもがく姿は、誇り高き魔神の姿に相応しくはない。

 私はその光景を見ているのがどうにも忍びなく、しばらく空を仰ぎながら瞼を閉じた。

 一体どれだけの時間が経っただろうか。


「る、ルシファー……」

「大丈夫か、サタン」


 魔力を解いてやると、異形の魔神はゆっくりと身体を起こし、その場に座り込んだ。


「我ハ何ヲシテイタ……」

「少し昂り過ぎてはしゃいでいただけだよ」

「……」


 サタンは島の様子を察すると、頭を振った。


「我ハマタ破壊衝動ニ囚ワレタカ……」

「破壊衝動は我ら魔神にとっては病のようなものだ。お前のそれは一際強烈で、一度囚われたらなかなか回復しない。衝動の赴くままに動けばいずれは我に返るだろうがその時には大陸の半分くらいは消し飛んでいるやもしれんからな。放ってはおけなかった」


 破壊衝動は自我を忘れ、ただひたすらに破壊と殺戮に興じる厄介なものだ。

 生物と言っていいかどうかは疑問だが――完全なる生命体と自負する我ら魔神が必ず憑りつかれ、頭を蝕まれる病。あるいは呪いと言ってもいいかもしれない。


「ルシファー。貴様ガ止メネバ、我ハマタ同ジあやまチヲ犯シテイタカモシレヌ。スマナカッタ」

「大丈夫だ。いつ暴走しても、この私が止めてやる」


 サタンは胡坐あぐらをかき、自らの足をがっしりと掴んで瞼を閉じていた。

 深い自責の念がそうさせるのだろう。

 破壊と殺戮の魔神と言われるのもすべてはこの衝動のせいで、普段は冷静で大人しい男だ。多少気難しいところはあるが。


「むしろお前の破壊衝動はわかりやすくて助かる。アスモやレヴィのようにいつもは穏やかで人畜無害そうな奴が豹変した時が一番厄介だ」

「……我ナガラ情ケナイ。貴様ト戦ウノハコノ上ナイ喜ビナレド、衝動ニ支配サレルガママタダ暴レルダケデ何モ覚エテイナイノハコレ以上ナイ屈辱故」

「私もお前と戦うのは楽しい。が、やはり戦うならお互い正気な時に限る。その方がお前の全力を拝めるしな」


 魔神は破壊衝動に支配された時よりも、正気の時に真価を発揮する。

 何かを壊すこと以外何も考えられなくなるようでは、思わぬ相手に不覚を取るとも限らない。


 一応は先程のように自分以外の圧倒的な力を前に敗北感を覚えた時、破壊衝動は雲散霧消する。だがそれがすべてでもない。

 これはサタンだけの問題ではなく、私を含めた王族……ひいては魔族全体の抱える課題点でもある。

 解決の目途が立っていないのが困りものだが。


「今回はお前が暴れることになったが、もしも私が正気を失った時には……サタンよ。お前に処理を頼もう」

「我デハ力不足也」


「お互い正気で戦えば、私も一度や二度は死ぬところまで追いつめられる。他の王族にも対処出来ないことはないだろうが、単独で制圧出来るのはお前を除いて他にはいない。頼りにしているぞ、サタン」

「……承知」


 そう呟いた時、突然地響きが起こった。

 先の戦いの影響で島全体が崩壊しかかっているようだ。


「長居は無用だな。お前が正気を失っている時にも伝えたが、王族会議がある。お前にも出てもらうぞ」

「……フッ。貴様ノ独裁ノヨウナモノデハナイカ」


「私を除けば6柱しかいないのだ。そして今は好戦派と穏健派がちょうど3柱ずつ。私が纏めねば、再び無用な戦をすることになりかねん。お前の意見も重要だということを忘れるな、我が友よ」

「……仕方ノナイ奴ダ」


 そして崩れゆく孤島から私とサタンは脱出し、テネブラエへと戻ることになった。







 当時の話を終えた私は、最後に付け加えた。


「先代のルシファーもまたサタンの力を強く買っていた。故に戦の際にはあいつの破壊衝動を利用し、無差別な破壊と殺戮を行なわせてそれを鑑賞しながら楽しんでいた。本来のサタンは強大な力を持ちながらも、無益な殺戮を好むようなものではなかったのだ」

「そんなお方、だったのですね。失礼ながら私はもっと狂気に満ちたお方だと思い込んでおりました。そしてそんなお方が何故ルシファーさまと仲が良かったのだろうと疑問だったのです」

「今語って聞かせたのはあくまでも一例に過ぎん。あいつは王族の中でも、もっとも破壊衝動に囚われる頻度が多かった故、逸話には事欠かない存在だ。ゼナンの空中移動要塞を破壊してしまった時には思わず笑ってしまったものだが」


 懐かしい話だ。

 もう1000年以上経つという実感がまったくない。


「あいつはなかなか感情を表には出さんし、喋ることも苦手としていた。だが、落ち着いた時にはよく酒を酌み交わしたりした。サタンと話している時は楽しかったのだがな……」

「そんなお方が忽然と姿を消したのですね」

「そうだ。何の前触れもなくな……。寡黙ではあるが、黙って消えるような奴ではなかった。何度も理由を考えたが、結局何も思い浮かばなかった。ほうぼう、手を尽くして捜したのだが見つかることはなかった。今はどこで何をしているやら」


「失礼を承知でお聞きしますが、既に亡くなってしまっている可能性は?」

「あいつに限ってそれはないな。文字通り何度殺しても死なん男だ。私が直接手を下すにせよ、何十何百日、下手をすれば何年も戦ってやっと仕留められるか否か。それほどに強靭な肉体の持ち主だからな。まあ、それはサタンに限らず王族全員にも言えることだが……しかし、レナ。どうしていきなりサタンの話を訊いた?」

「はい。そのことなのですが……実はシャルロットさまとお話をした際に」


 レナが語る内容を聞いているうちに、私は――わけがわからずに呆けてしまった。


「待て、何の冗談だレナ?」

「冗談など話している雰囲気ではございません」


「いや、おかしい。本当にあの娘がそんなことを言ったのか?」

「もちろんです。私は事情に詳しくはないので、何が何やらといった感じなのですが……」


 シャルロットがサタンの話をした?

 何故だ。いくらなんでもそれはおかしい。

 あの娘が常軌を逸した力、あるいは神通力を持っているような場合でもサタンのことなど知るはずがない。


「有り得ん。シャルロットがそんなことを知っているはずがない」

「あの、厳密にはシャルロットのお母さま……確か、ナスターシャさまと仰いましたよね。そのお方がサタンさまのお話を昔話として語ったそうなのです」

「ナスターシャ……何者かに殺害されたという大英雄の妻か」


 信じられない言葉だ。

 これを口にしているのがレナでなかったら、冗談だと思ってろくに相手をしなかったに違いない。

 だが、我が最愛の妻はそういう冗談を言うような女ではない。


「…………その女は、何者だ」

「ルシファーさま? どうしてそこまで気になさるのでしょう」

「サタンが失踪したことなど他の国の者は一切知らない。あの突然の失踪は我ら魔族ですら予想することなど出来なかったし、それを他国に知らせる者がいたとは到底考えられんことだ」


 1200年前ともなれば、テネブラエと諸外国でも度々戦はあった。

 だが、サタンの情報を知らせるような者はいなかったに違いない。いや、仮にいたとしてもそもそもアレから一体何年経つと思っている。

 我ら魔族のことに関して書かれている文献などたかが知れている。時間があった時にミルディアナの図書館などを覗いてみたが、魔族のことを詳しく書き記した本など何もなかった。


 最近まで生きていた人間如きが知っているはずがないのだ……。

 もちろん、シャルロットが言ったようなサタンがナスターシャを殺したなどとは世迷い言も甚だしい。だが、論点はそこではない。

 何故、その母親がサタンのことを知っている。ただの人間が、歴史学者ですら知るはずもなかったことを何故。


 ……これは、また帝国の内情を知らなければならない理由の1つとなりそうだ。

 信じがたい話だが、ナスターシャが知っていたのであれば他に知っている者がいてもおかしくはない。

 現状疑えるのはデュラス将軍とアレに仕える何者かだけだが。調べるだけの価値はある。


 しかし、今は時期が悪い。

 もう一度デュラス将軍に接触すれば、余計なことに首を突っ込まれることにもなるかもしれん。

 ならば話は早い。


 今現在進行している神殿の襲撃事件。

 まずはこれを解決させるのが手っ取り早いに違いない。

 それを機に再びあの将軍と話し合う機会を設けねばならない。

 私はこれからの行動を考えることに意識を集中させた。

更新間隔が不定期になってしまって申し訳ないです。

特に12月と1月はなかなか忙しいことになりそうですが、2章の更新も時間を確保しつつ行なっていきますのでよろしくお願い致します。

1週間以上の空きが出来てしまう場合には活動報告でもお知らせします。

物語もこれからという時にスローペースですみませんが、気長に待って頂けるとありがたいです。

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