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第12話「エルフたちの思惑、そして――」

 ――エルベリア帝国南方領ミルディアナ軍総司令官室。

 仰々しい名称ではあるが、室内の広さは至って普通だ。床に敷かれている赤い絨毯と執務机の他は、書棚と来客用に用意してあるテーブルとソファしかない。

 そんな室内に大声が響き渡った。


「た、大変申し訳ございませんでしたぁ!」


 眼鏡をかけたエルフの女性が涙目になりながら深々と頭を下げる。まるで少しでも見上げたら首を落とされるのではないかと言わんばかりの平身低頭ぶりだった。

 執務机に座ってそれを見ていたハーフエルフの男性、リューディオ・ランベールは苦笑する。


「まあ、謝罪は本人へどうぞ。それで、どうしてそのような嘘を吐いたのですか?」


 リューディオは1日の務めを終えた後に、軍学校で受付嬢を務めていたエルフを呼び出した。それというのも、テオドールが特待生枠に入れられる条件を勘違いしていたためである。

 彼はすべての試験で首席の座を獲らなければ特待生枠には入れないのだろうと言っていた。それは大きな間違いだ。

 本来、特待生枠とは入学試験で特に優秀な成績を残した受験生を迎え入れるためのものである。単純に首席になったからと言ってなれるようなものではないが、だからと言って3種すべての試験で首席を獲らないとなれないようなものでもない。


 制度上では、1つの試験で優秀な成績を残したり、何か特別に見るべきものがある受験生を試験官の裁量によって選び出し、それをその都市の軍部の最高司令官が認めれば晴れて特待生枠入りとなるというものであった。これは何百年も続いた伝統のようなものであり、特に制度が変わったわけではない。

 しかし、受付を担当していた者たちに聞いて回ったところ、このエルフ嬢が震えながら名乗り出たという次第だった。


「あ、あの……貴族や軍の将校からの紹介状も所持していない上に、軍学校の制度すら理解していなかったようなので冷やかしか何かだと思った次第であります……!」

「だから適当に無理難題を振って追い払おうとしたと?」

「は、はい。あのようなことを言う連中はイタズラ半分の悪質な者が大半であるため、適当にあしらってしまえば良いかと思いまして……。そ、それがこのような事態に陥ってしまい、本当に申し訳ございませんでしたぁ!」


「まあ、貴女の言うことももっともですし、特に罰を与えたりしようとは思いませんよ。ただし、これからはこのようなことはないように。……もう安心なさい、ラティス・メイルディア少尉」

「寛大な措置、誠に痛み入りますぅ!! うぅっ、ぐずっ、これで退役を言い渡されたりしたら、私はどうしようかと……!」


 目の前でむせび泣く彼女はこう見えてもこの軍学校の出である。貴族の令嬢であり、無難に入学して無難に卒業を果たして今年になって少尉となったばかりだ。

 少尉とは言え、入学試験などの日にはこういう雑務も押し付けられるのが恒例だった。彼女が言うように性質の悪い受験生や冷やかしなどもたまにはいるため、受付係の者にもそれ相応の実力を持った者が配置される。

 ちなみに彼女はまだ18歳になったばかりだ。経験が浅いのも裏目に出たのかもしれない。とは言え、一応窘めたもののリューディオにとってはどうでもいい仕事の1つに過ぎなかった。


「では後日、本人に直接謝罪を。もう下がって構いませんよ」

「はいぃっ! ありがとうございますぅ!!」


 彼女は何度も頭を下げながら部屋を辞した。それを見計らったかのようにくすくすと笑い声がした。


「ラティス少尉だっけ? 初々しくて可愛いね~。普段はきりっとした態度なのにあんなにかしこまっちゃって……はむ、かりかり……んん、このクッキーはなかなかですな」


 来客用のソファに座りながら、のんきにクッキーを摘んでいるのはエルフの少女であるリズだった。


「余計な仕事は増やさないでもらいたいものですけどねぇ」

「まあまあ。あの子が嘘吐いたおかげでテオくんが3種の試験を受けるきっかけになったって考えれば、大功績じゃないの? 昇進させてあげれば」


 そんなことを言って今度はティーカップに注がれた紅茶を美味しそうに飲むリズは、ここが軍部の総司令官室であることなどまったく気にしていない様子だった。まるで自宅にでもいるかのように気楽そのものである。


「500年経つまで誰も並び立たなかった記録ですからね。2種の試験で首席なら何人かいましたが……ところでリーゼメ」

「その名前で呼ばないでって言ってんじゃん。あたしの今の名前は『リズ』ですー」


「……失礼。それで、どうでしたか。テオドールは」

「うんうん、可愛いような凛々しいような、それでいて穏やかなあたりが堪らない顔立ちの美少年だったよ~! 綺麗な青い髪なのも珍しいし、貴族でもないのに仕草が優雅だから惚れ惚れしちゃった。今度デートしてもらおっかな~」


 上機嫌そうに語るリズを見て、リューディオは頭痛を覚えたように眉間を揉みほぐした。


「貴女の好みは聞いていませんよ。彼と接してどうだったのかと」

「彼は帝国の人間じゃないね~」


 紅茶の香りを楽しむでもなく中身を飲み干した彼女はさも何でもないことのように言う。


「やはり貴女もそう思いますか」

「うん。いくら平民だろうが貧民だろうがあんなに凄けりゃ誰かしらの目には入るものだし。ラティス少尉も言ってたけど、入学要項すら知らなかったなんて有り得ない話でしょ……まあ、ここまでは一般論だからどうでもいいとしてさ」


 リズは先を続ける。


「そもそもテオくんって、ほんとーに人間なのかなぁ」

「それはあまりにも有能だという比喩ひゆですか? それとも?」

「その様子だとランベール中将殿はまだ判断出来かねているご様子ですかな~? 帝国のレベルひっくいなぁ~」


「……私には貴女のような本質を見抜く『眼』はないですからね。それでは続きをどうぞ」

「テオくんはね、どこからどう見ても人間なんだけど……まるで切って貼ったような違和感があるの。『何か』の上に普通の人間だっていう情報をそのままぺたっと貼り付けたような感じって言えばわかる?」


 リューディオは頷く。自分で見た印象もそれと似たようなものだったからだ。

 テオドールという少年の身体にどのような魔力が内包されているのかがまったくわからなかった。

 つまるところ、彼女が言うようにどこからどう見てもただの普通の少年にしか見えない。だからこそ異常なのだ。どこにでもいる普通の少年にあのような偉業を成し遂げることなど出来るはずがない。


「でも、ほんのわずかにだけど人間だっていう情報の下に歪なものがちらちら見え隠れするんだよ」

「と言うと?」

「普通の人間ならその情報だけで終わるの。その『下』は有り得ない。ジュリアンくんだっけ? あの子なら竜族が完璧に人間に化けてる感じだけど、あたしが見ると人間の情報の下に竜の情報があるのがわかる。真実の姿はより下層にあるってわけ」


「つまり人間の情報の下に何かそれとは違うものがあるから、テオドールは人間ではないということですか」

「そそ。理解が早いと助かるな~。こういうのって説明するの難しいからさ」


 呟くように言ってリズはクッキーに手を伸ばす。それを丸かじりして咀嚼する音だけが響く。


「でも、それだけしかわかんない。正直言うとあんなの見たの初めてだから、ただの言いがかりかもしれない。まあ、話半分に聞いておいてよ」

「留意しておきますよ。貴女は学業の成績は良くありませんが、こと勘の強さとその眼の鋭さに関しては右に出る者はほとんどいません」


「どーせあたしは頭悪いですよーだ。あ、でも、あたしも特待生枠ってことにしてくれるんでしょ?」

「ジュリアンの本気の攻撃の余波を結界で防いだのは見事でした。貴女の強い魔力がなければ為し得なかったことですからね。認めるほかないでしょう……貴女がやらなければ私がしていましたが」


「リューくんって今日の試験、最初から見てたんでしょ。ジュリアンくんが試験場ぶっ飛ばす前に何とか出来なかったの?」

「竜族だというのは何となくわかっていたので期待していましたけどね。いやはや想像以上でした。素晴らしい」


 嬉々として言うリューディオはまるで子供のようだった。

 本当に昔から変わらないなぁ、とリズは溜息交じりに笑う。

 リズがテオドールの内偵調査のようなものを頼まれたのは昨日の晩のことだった。


 剣術と体術で首席を獲った面白い人間がいるから見てきてほしいと言われたのだ。

 リズの特殊な眼を用いて気になる人物の調査をするということ自体は前から引き受けていたので、今日も軽い気持ちで見に行ったらとんでもないものを見たというわけだ。


「そういえば、結局残りの魔術部門の入学試験できなかったんでしょ? どうすんの?」

「ああ。それなら近いうちに軍部の別の演習場の方で執り行うこととなりました」

「ふーん。見に行くの?」

「いえ、今日のうちに受験生の大体の実力は把握出来たので必要ないですねぇ」


 先程までの楽しそうな様子とは打って変わって、どうでもいいことのように言う。実際、本当に興味がないんだろう。

 彼は昔からこうだ。自分の興味があるものには盲目的なほど熱中するが、興味がないと記憶から消去してしまうほどである。


 天才肌の者にありがちだが、極端すぎる。

 リズは彼のそういう部分が好きではない。自分自身はこの『眼』のおかげで興味を持たれてはいるが、それがなければまったくの無関心だっただろうから。


「ではリズ、引き続きテオドールのことは注意深く見ていてください。彼に害意があるようには見えませんが、一応」

「ほいほい」

「それともう1つ。その呼び方はやめてほしいのですがね」


「何で? リューくんはリューくんでしょ。あたしがちっちゃい時からそう呼んでんじゃん」

「ツェフテ・アリアにいた頃とは違うのですよ。そもそも私の立場を知っていて貴女のように能天気に話しかけてくる者は他にいないので、今後もそのような態度だと必然的に貴女の素性が疑われます」


「もー、めんどいなぁ。わかったわかった。んじゃそういうことであたしももう帰っていい? リューディオせんせー」

「ええ、ご自由にどうぞ」


 リズは残ったクッキーを口に放り込んで、扉に手をかけた時にふと足を止めた。


「あ、そういえばさ、最近のエルフの失踪者の数、結構洒落にならないことになってるんだってね?」

「……その件に関しては貴女には関わるなと申し上げたはずですが?」

「軍が無能なんだから仕方ないじゃん。エルフはみんな怖がってんの。どっかの誰かさんみたいに、軍部のお偉いさんで馬鹿みたいな魔力持っててむしろ襲った犯人の方を心配しなきゃいけないエルフばかりじゃないんだからさ」


「非常に危険です。これ以上首を突っ込まないでください。事と場合によっては……100年前に結ばれた人間とエルフの同盟関係そのものに亀裂が入ることになる」

「だからそうならないためにもあたしが協力するべきでしょ?」

「不要です」


 きっぱりと言い切られて、リズはむっと顔をしかめた。


「ああ、はいはい、そーですか。じゃ頑張って事件解決してくださいよね、ランベール中将閣下さまー」


 リズが部屋から出て行ったのを見送った後、リューディオは溜息を吐いた。


「軍が無能……か。まったく、本当にそうとしか言えない。総司令官である私自身も含めて、ね」






 深夜。ミルディアナの街は昼間の喧騒が嘘のようにひっそりと静まり返っていた。

 そんな時間帯に、ラティス・メイルディア少尉はふらふらとした足取りで馴染みの酒場から出た。


「ちょっとラティス、あんた飲み過ぎじゃないの」

「うるしゃーい……くそぅ、何でこの私が……うぅ、あの生意気な受験生のせいで大恥かかされたわ」

「テオドールくんだっけ? 軍部でも彼の噂で持ち切りよ。何て言ったって500年前の勇者さまと並び立つかもしれない強さなんでしょ? 遠目から見かけたけど可愛かった」


「あんな細っこいののどこがいいのよ……私はもっと長身でかっこよくて声が低くて素敵な男がいい~」

「ああ、はいはい。わかったからわかったから」


 ラティスはリューディオ・ランベールの部屋から辞した後、すぐに酒場に向かってひたすらワインをあおった。

 これまで真面目一辺倒でやってきた。頑張って卒業してやっと少尉になったその矢先に、テオドールからのきつい洗礼を受けたのだ。

 姓もない平民のくせに仮にも貴族であるこの私に向かって敬意を微塵も浮かべないどころか、あんな恐ろしい化け物のような目で見てくるなんて。ラティスは胸の中でそればかり考えていた。彼女の実家は子爵家にあたり、そこそこ名前が知られているのでみんなはいつもちやほやしてくれたものだ。


 平民と口を利いたことなんてほとんどなかった。同級生に平民自体はそこそこいたものの、貴族の割合の方が多い。そして貴族は貴族同士で群れるものだから、自然と平民は追いやられるものだ。それが当たり前の環境で育ったのだ。

 平民が貴族に対して陰口を叩くようなことは知っていた。エルフの耳の良さすらよくわかっていない連中が聞こえていないだろうとばかりにひそひそ言っているのだから笑えたし、こちらから何か文句があるのかと問いかければ彼らは途端に委縮してこそこそと去っていくのが日常だった。そしてそのまま卒業出来た。


 そんな高貴なる自分がよりにもよって入学試験の受付係に任じられただけでも屈辱なのに、よりにもよって憧れと羨望の対象だったリューディオ・ランベール中将にお叱りを受けてしまった。赤っ恥もいいところだ。思い出しただけで彼女の腸は煮えくり返っていた。だからこそ深酒に溺れていたのだ。


「ミリアム。次、飲みに行くわよ」

「あんた、どこまで酔っ払ったらそんなこと言えるのよ。こんな時間にまだ営業してるお店なんてあるわけないでしょう? さっきの酒場だってあんたが馴染みじゃなかったらさっさと追い出されてるわよ。それに付き合わされるこっちの身にもなりなさいよ、わたしゃもうくたくたよ」

「くそう……くそう」


 肩を貸してくれているこのミリアムという名のエルフもまた階級は少尉だった。彼女も貴族の出であり、軍学校時代からの友人の1人だ。よくこうやって一緒になっては酒場に入り浸ったりしている。

 そんなミリアムがふと足を止めた。もう足元がおぼつかないラティスは棒立ちになったミリアムのせいで危うく転びそうになる。何とか体勢を立て直して、親友に非難めいた眼差しを向けた。


「ちょっと、危ないじゃないのよ~」

「……」


 ミリアムは何も答えない。

 ラティスの酔いが回った頭でも何かがおかしいような気がした。


「ミリアム? ちょっと、どうし……ん、なに? これ……」


 月明かり以外の光源がない街はただでさえ暗かったが、それとは別に目の前が急激に曇ったような気がした。間近にある親友の顔でさえよく見えない。


「……もや? 何でこんな……」


 疑問に思ったのもつかの間。それまで直立不動だったミリアムが突然歩き始めた。


「ミリアム? ちょっと、どこ行くの? 帰るの?」


 彼女の足取りは不安定だった。まるで先程までの自分を思わせるようなたどたどしい歩き方。

 心地良い酔いがすっかり抜けてしまったラティスは同僚の肩を掴んだ。


「ねえ、ちょっと大丈夫?」

しずくが足りぬ」


 今まで付き合ってきて一度も聞いたことのないような声で喋り出すミリアム。

 その声音はいつもの美しいものではなく、まるで男と女の声が混ざったような酷く不快感をもよおすものだった。


「これではいけない。我が愛しの女神に顔向けできぬ」

「ちょ、み、ミリアム? あんた、なに? 酔っ払ってる……の? あ、あはは、あんただって飲み過ぎたんじゃ」

「暗き地底に響く森人もりびとの断末魔。あかき涙。至高の御方に捧ぐ白き翼――」


 ぶつぶつとわけのわからないことを呟き続ける彼女は無表情だった。あらぬ場所を見て、あらぬことを呟いている。

 普通の酔い方ではない。ならば、この靄に幻覚作用でもあるのか? ほんのわずかに魔力が感じられる。

 ラティスはわけがわからずに震えながらも、軍人として育成されてきた成果として何とか思考を放棄せずに済んだ。


「ミリアム、ごめん。ちょっと痛いけど我慢して!」


 手に魔力を込めて、ミリアムの頭を鷲掴みにする。瞬間、手のひらから紫電が迸った。

 簡易的な術式破壊だ。軽い幻覚や洗脳を起こす術式であれば、これで壊せるはず――。

 が、不意に伸びたミリアムの手がラティスの胸を強打する。彼女は後方に吹っ飛んで建物の壁に身体をぶつけた。


「がはっ……!」


 激痛とあまりにも不可解な状況がラティスの頭を浸食する。まるで自分が何か悪い夢でも見ているのではないかと錯覚してしまうほどに。

 これが酒酔いのせいだったらどんなにいいことか。


けがれし地を白翼はくよくが浄化する。女神が降り立つに相応しき場所へと。だが足りぬ。雫が足りぬ」


 ミリアムはぶつぶつと言いながらラティスへと近づき、頭を打ったせいで動くこともままならない彼女の髪を掴んで顔を上げさせた。


「雫が必要だ」

「ひっ……」


 ラティス少尉の意識はそこで途切れた――。

入学編はこれにて終了です。

次回からはまたしばらくルシファー(テオドール)視点となります。

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