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三人は寝室に着くとレイフはもう目覚めていた。血色は優れないものの回復魔法のお陰か、余裕が見られる。
だが、多少不安があった。エヴァ同様、
いくら回復魔法を掛けたからといって傷は治っても精神は疲弊している。もしも、心に傷を負い目覚めないことや何かしらの症状が出る可能性だってあったのだ。
だが、そんな心配を他所にレイフはエヴァの姿を見ると優しく微笑んでいた。
「エヴァ、目を覚ましたのかい」
その言葉を聞いたエヴァは大粒の涙を流しレイフに抱き着いた。
「よかったぁ、よかったぁ!!」
そしてエヴァはレイフが目を覚まして安心したのか泣き喚いていた。
「あぁ、エヴァも無事で良かった」
エヴァの体当たりに少し苦しそうにするレイフであったが直ぐに顔色を戻し頬に流れる涙を拭い優しく頭を撫でていた。
まるで親子のような光景にアルトは複雑な気持ちを抱きながらも二人を見守っていた。
だが、この感動的な場面に何故か爆弾が投下された。
「ご主人、いやらしい目でエヴァを見ないでください」
「唐突にこの感動的雰囲気をぶち壊していくアンドレイたソ!そこに痺れる憧れるぅ!!じゃ、なくて!拙者はそんな目で見てないでごさるよ!」
「ははは、相変わらず二人は仲良いね」
「辞めてください、レイフ氏。私が可哀想です」
「そうだよ、レイフ!アンドレイが気の毒だよ!」
エヴァも涙を止め、アンドレイのフォロー?に入る。
二人の精神攻撃にアルトはその場で膝を着いていた。何だか、体全体に黒い靄が見える気のせいだろうか?
「反抗期でござるか!?反抗したい年頃なんでござるか!」
「いえ、ご主人が気持ち悪いだけです」
すぐに復活を見せたアルトであったが、心を抉る追撃が入りまた、その場で膝を着いた。
「愛娘二人にそこまで言われると凹むでござるよ。てか、アンドレイたソなんでそんなに怒っているのでござるか!?」
「別に、私は怒っていません。ただ、私だってたまにはご主人にも構って……って違います。今のは忘れてください」
「………アンドレイたソー!ゴファアベア!?!!」
彼の飛び込みと蹴りのタイミングは最高だった。アンドレイのミドルキックは綺麗にアルトの頬に入り彼は部屋の隅に吹き飛ばされた。
「ちっ首を狙ったはずが」
「完全、殺しにかかっているでござるな!?アンドレイたソ!」
蹴られた頬の痛みに耐えながら我が子のツンデレさに感動しながらもいつか自分は死ぬのではないかと心配になるアルト。
「つらたん。まぁ、それよりもレイフ氏、もう体調の方は大丈夫でごさるか?」
「あぁ、お陰様で。君にお礼を言わないとな」
「いいや、拙者は何もしてないでござるよ。感謝の言葉はエリーに言ってあげて欲しいでござる」
レイフはそうか、伝えておこうと呟くと
彼はやはりエヴァがまだ心配なのだろう再び視線を戻した。
「今日は、レイフ氏とエヴァたんで休んでいるでござるよ。拙者たちはこれから用事があるため離席しますが、念のため護衛にアンドレイを置いていくでござる。何かあればアンドレイに言ってください」
「感謝するよ、アルトくん」
アルトは何も言わず、まるで気にするなと返答しているかのように笑顔でアンドレイと部屋から出て行った。
あの騒がしさから一転、妙な静けさに包まれ二人はこの至福の時を過ごした。親に近い愛を抱き、その優しさに守られた二人の絆は互いの心の傷を癒し、安らぎを与えた。
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