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多種族物語  作者:
1/3

1話

 神ノ島、その島にはあらゆる神が住んでいると言われ、そこに住まう様々なモノに恩恵と豊かな環境を与えていた。


 そて島にはあらゆる生き物が生息していた。

 龍・鬼・獅子・狐などの多種多様な種族が住み常に争い続けて、同属であろうと気に食わなければ殺す。

 強い奴だけが生き残り弱い奴は死ぬ弱肉強食の世界。


 そんな中で一番力の無いのが“人間”だ。

 彼らは一人の力は脆弱で無力だ。

 だが五人、十人そして数百、数千と集団を作り上げ何よりも強く狡猾な生き物が生まれ、武器や道具などを作り始めた。

 そして人間以外の他種族は基本個で行動するのが多くおりその個で行動している種族を数と知恵で捕縛し、弱い人間が生き抜くために力を求め捕らえた他種族と交わり人間の為の新しい種族が誕生させたのだ。

 

 混血種は見た目は人間だか純血種の人間には絶対に無いものがあった。

 ある者は頭に角を生やし強靭な肉体と巨大な岩をも砕く力。

 またある者は頑丈な鱗を纏い外敵からの攻撃を防ぐもの。

 などの新しい種族を産み人間達は他種族と戦う武器を手に入れたのだが、奴らを滅ぼす為にはまだ力が足りなかった。

 そこでまたあらたな武器を作ることにしたそれは、純血種の獣の肉体のを素材に剣、斧、槍、弓などの武器を作り始めた。


 龍で作った武器を龍の混血種に持たせれば空間も切り裂く鋭利な牙。

 鬼で作った武器を鬼の混血種に持たせば天地を砕く力。

 獅子で作った武器を獅子の混血種に持たせれば前に立ちはばかるモノを一突きで屠りさる。

 狐で作った武器を狐の混血種に持たせれば一本の矢を十に百に千と降らす。

 

 その武器を彼らは神器と呼びそれらを用いて他種族を滅ぼし勝利を手に入れたのだ。

 だが、ある一つの神器が突如意思を持ったように脈を打ち、持ち主の肉体を乗っ取り化け物へと豹変したのだ。

 化け物を倒す為数え切れないほどの犠牲を払いついに化け物の肉体を滅ぼすことに成功したのだ。

 化け物が持っていた神器は先ほどまで生きているのではないのかと思わせるほど気配を放っていたのだが、今は静かに地に突き刺さっていた。

 生き残った人間達は「他の神器も暴走するのでは」と恐れこの島のもっとも清らかな土地に神殿を築き神器を封印したのだ。

 

 そして長い戦いが終わり、人間は自分達の時代を迎えその時代を純血種の人間が立ち統治していたのだが、数百年後純血種が混血種への差別・迫害などの純血種への恨みが募り、とうとうある混血種が「なぜ我々は、自分達よりも劣っている純血種に頭を下げ従い虐げ続けられなければいけないのかッ!!」と訴え、その言葉に他の混血種も同調したのだ。

 それから間も無く純血種と混血種の戦争が始まり、結果純血種の滅亡で終わった。

 だが争いはそこで終わらなかった。


 残った混血種がどの種族が治めるのかと言う話になり各種族が名乗りを上げ話し合いだけでは解決できず争いが起こり始めたが、次第に各種族が独自に国を建ち上げ始めて他種族との交流を断ち、平和な時代を迎えることとなったのだ。




 それから千年後、平和な時代は終わっていた。

 

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