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PrototypeForce  作者:
4/17

4

「おい、見ろよ」

「うわ、汚ねぇ髪」

遠くの方でそんな声がする

夕暮れの光

廊下を通る少年少女が、そんな言葉を吐き捨ててゆく

校内

教室の中

複数人の生徒の輪の中

黙って蹲っている少女を、周りは次々にはやし立てた

そして少し離れた場所に、自分

開いたままの口が乾いてゆく

目の前の光景を見て、理解して、傍観している

少女の肩が、微かに震えていることを、僕は知っている

少女が世界で独りきりであることを、僕は知っている

少女が笑顔で口にした言葉を、僕は知っている


――――――半沢君は、私の―――――――


手の中の紙束がくしゃりと鳴った

僕は何をしているんだ

僕は

僕は

僕は――――――


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