第8話 王女殿下は面白がっている
王都へ戻ったその日の夜、新堂ユウトは騎士団本部の客室で、完全に無の顔をしていた。
机の上には紙袋。
その中には、もはや顔も見たくない薄桃色の最終兵器。
いや、兵器と呼ぶのもどうかと思う。元の世界ではどう考えても別の文脈で流通している品である。だが異世界では結界を壊し、穢れを散らし、スライムを消し飛ばした。
「……なんなんだよ、本当に」
紙袋へ問いかけても、当然返事はない。
王都近郊の水路を救った件は、戻る道中でもう嫌というほど感謝された。騎士たちの見る目はますます本気になり、農夫たちは帽子を取って頭を下げ、ミリスは記録板を片手に「次は何が壊せるか」みたいな目をしていた。
そこへ神殿が絡み、魔導院が絡み、騎士団が絡み、噂まで絡む。
もう十分だ。今日は静かに休みたい。
そう思っていたのだが、現実は残酷だった。
こん、こん、と扉が叩かれる。
「……はい」
返事をすると、入ってきたのはレティシアだった。
だが今日は普段よりさらに表情が引き締まっている。これは確実にろくでもないやつだ、とユウトは即座に悟った。
「休んでいるところ、申し訳ありません」
「その言い方をする時は、だいたい休ませる気ないよな」
「……鋭いです」
「最近、そればっかり言われる」
レティシアは一歩入って扉を閉めると、静かに告げた。
「王宮から呼び出しです」
「はい来た」
「第二王女殿下が、あなたとの面会を望まれています」
「第二王女」
その単語の重さに、ユウトは思わず姿勢を正した。
王女。
神殿や魔導院でも十分すぎるほど面倒だったのに、次は王族である。異世界に来てから会う相手のランクが雑に上がりすぎている。
「……断れないよな」
「王宮からの正式なご招待ですので」
「ですよね」
深いため息が出た。
もう分かっている。
王都へ来た時点で、いずれこうなると覚悟はしていた。砦を救い、水路を救い、魔導院で変な結果を出し、神殿で変な反応を起こした。王家が放っておくはずがない。
「ちなみに」
ユウトは恐る恐る尋ねる。
「どういう人?」
レティシアはほんのわずかに考え、それから慎重に言葉を選んだ。
「聡明であらせられます」
「うん」
「非常に」
「うん」
「……人を見るのがお上手です」
「嫌な予感しかしないな」
「否定はしません」
そこは否定してほしかった。
「ただ、敵意があるわけではありません」
「それ、これまで会った人たちもだいたいそうだったんだよな」
「ええ」
「でも敵意がない分、余計に断りづらくて面倒なんだよ」
レティシアは小さく目を伏せた。
「その点については、同情します」
「同情で済ませるんだ」
「私に王女殿下のご意向を変えることはできませんので」
もっともである。
レティシアは悪くない。むしろいつも盾になってくれている側だ。
「面会は明朝。王宮内の離宮応接間にて行われます。私も同行します」
「助かる」
「ただし、発言にはご注意ください」
「そこまで言われると逆に怖い」
「王女殿下は、曖昧な言葉からも多くを汲み取られます」
「うわあ……」
本当に嫌な予感しかしなかった。
◇
翌朝、新堂ユウトは王宮へ向かう馬車の中で、これまでになく真面目な顔をしていた。
いや、真面目というより硬直している。
胃が痛いのだ。
窓の外には王都の中央街区が流れていく。広い大通り、整然と並ぶ石造りの建物、王宮へ続く道を警護する騎士たち。王都の華やかさは何度見てもすごいが、今日はまったく楽しむ余裕がなかった。
「……王女様って、どんな会話すればいいんだろう」
「普通でよろしいかと」
「その“普通”が一番難しいんだけど」
向かいに座るレティシアは、今日もきっちり騎士団の正装だ。銀青の制服に白い外套。いつもより装飾も多く、王宮へ入るための格式を整えているのが分かる。
対するユウトは、黒いスーツをできる範囲で整えただけだ。
異世界に来てから洗濯や簡単な手入れはしてもらっているので、最初よりはだいぶましになっているが、それでも王宮の場には完全に場違いだろう。
「俺の格好、これでいいのかな」
「異邦人らしさがあってよいかと」
「慰めになってるようでなってないな」
「王女殿下は、その程度で印象を決める方ではありません」
「それもそれで怖い」
レティシアは少しだけ口元を和らげた。
「大丈夫です」
「その言い方、最近ちょっと信用してるけど、今回ばかりはだいぶ怪しいな……」
「少なくとも、命までは取られません」
「基準が低い!」
馬車が止まった。
王宮だった。
◇
王宮アルセイアは、王都の他のどの建物とも違う威圧感を持っていた。
高い城壁の奥に広がる白亜の建築群。広い中庭。水盤。整えられた庭園。門を守る騎士たちの鎧は、地方砦や騎士団本部のものよりさらに華やかで、装飾すら一種の権威に見える。
案内されたのは、王宮本館から少し離れた離宮の一室だった。
大きな窓。薄い青を基調にした壁布。精緻な彫刻の入った家具。香りは控えめで、静かすぎず騒がしすぎず、妙に人の気持ちを落ち着かせる空間だ。
「……すごいな」
ユウトが小さく漏らすと、案内役の侍従が穏やかに微笑んだ。
「王女殿下はまもなくお越しになります」
その言葉に、ユウトの背筋が勝手に伸びる。
レティシアは一歩後ろに控え、完全に護衛の顔になっていた。
いつもよりさらに隙がない。王宮という場においても、彼女にとっては任務が最優先なのだろう。
ほどなくして、扉が静かに開いた。
入ってきたのは、一人の少女だった。
年はユウトとそう変わらないように見える。
だが、纏う空気が違った。
白銀に近い淡い金髪をゆるく結い、淡い水色のドレスを品よく着こなしている。宝石の数は多くないのに、ひとつひとつがよく似合っていた。顔立ちは美しいというより、整いすぎていてむしろ冷静さを感じさせる。だが、その瞳だけは妙に楽しげだった。
「楽にしてちょうだい」
柔らかく、だが通る声だった。
「そんなに固くなられると、わたくしがいじめているみたいでしょう?」
その一言で、ユウトは悟った。
あ、これ、かなり食えないタイプだ。
レティシアがきびきびと一礼する。
「第二王女殿下、セレスティア様」
「ご苦労さま、レティシア。あなたが守ってきた異邦人を、今日は少しお借りするわ」
「……御意に」
そのわずかな間を、ユウトは見逃さなかった。
レティシア、微妙に警戒してるな、これ。
「はじめまして、シンドウ・ユウト」
王女――セレスティアはそう言って、ユウトへ視線を向けた。
「王都で、ずいぶん賑やかな噂の中心にいる方」
「ええと……はじめまして」
「ふふ。真面目に返してくれるのね」
「王女様相手なので……」
「そのわりに、あまり形式ばらないのね」
初手から心臓に悪い。
ユウトは慎重に言葉を選ぶ。
「その……異世界の礼儀作法にはまだ不慣れで」
「そうでしょうね」
セレスティアはあっさり頷いた。
「そこは責めないわ。むしろ変に作られた方がつまらないもの」
つまらない。
王女が面会相手をそんな基準で見るのか、と思いかけたところで、彼女は軽く手を振った。
侍従たちが下がる。
室内に残るのは、セレスティア、ユウト、レティシア、それと王女付きらしい女性が一人だけ。
セレスティアは勧めるように椅子へ手を向けた。
「座って」
「は、はい」
ユウトが腰を下ろすと、セレスティアも向かいに座る。
距離は近すぎず遠すぎず。相手を安心させながら観察するには、たぶんちょうどいい距離なのだろう。
「さて」
王女は楽しげに微笑んだ。
「あなたに会いたかった理由は、もちろん“神器”のこともあるけれど」
「はあ」
「あなた自身の方が、もっと気になったからよ」
「俺自身?」
「ええ」
セレスティアはまっすぐこちらを見た。
「砦で魔物を退け、水路でスライムを消し、魔導院では結界を崩し、神殿では穢れを祓った――そんな人なら、もっと堂々としていてもいいはずでしょう?」
「……はあ」
「でもあなた、ぜんぜん堂々としていないわ」
心臓がどきりとした。
レティシアがぴくりと眉を動かす。
だが口は挟まない。
ユウトは口を開きかけて、閉じた。
下手にごまかしても、この人には通じない気がした。
「そう、ですかね」
「そうよ」
即答だった。
「今も、どう答えるのが正解か考えている顔をしているもの。英雄や聖者の顔ではないわ」
「それはたぶん、その通りです」
「でしょうね」
セレスティアはくすりと笑う。
「安心したわ。少なくとも、噂通りの“完璧な異邦の使徒”ではなさそうで」
「その噂、初めて聞いたんですけど」
「わたくしは朝から五種類くらい聞かされたわ」
「増えてるなあ……」
王女は肘掛けに軽く肘を置き、頬に指先を添える。
「あなた、神器だの聖杖だのと騒がれて、困っているでしょう?」
「ものすごく」
「でしょうね」
そこも即答だった。
セレスティアは、そこで初めて少しだけ目を細める。
「レティシア」
「はい」
「この方、あなたの前ではずいぶん素直なのね」
「……本人が隠す気に乏しいだけかと」
「それもあるけれど、あなたが守ってきたからでしょう」
レティシアは答えない。
だが、その沈黙自体が答えのようでもあった。
ユウトは居心地の悪さに身じろぎする。
「ええと、王女様は……俺を、どうしたいんですか」
率直に聞くしかないと思った。
セレスティアは少しだけ目を丸くし、それから愉快そうに笑った。
「いい質問ね」
「そうですか」
「ええ。回りくどいことが嫌いなのかしら」
「嫌いというか、分からなくなるので」
「それも正直でよろしい」
王女は笑みを薄くし、今度は本当に真面目な声で言った。
「結論から言えば、あなたをどうこうするつもりは、今のところないわ」
「今のところって言ったな」
「王宮の人間としては誠実な表現よ」
たしかに否定できない。
逆に正直すぎて怖い。
「ただし」
セレスティアは続ける。
「あなたは、いま王都で非常に扱いづらい存在になっている」
「自覚はあります」
「魔導院は研究対象として欲しがる。神殿は聖性の証左を見出したがる。騎士団は戦力として評価する。貴族たちは“使える札”かもしれないと勘繰り始めている」
「うわあ……」
「そういう“みんなが欲しがるもの”は、放っておくと争いの種になるの」
セレスティアの声は穏やかなのに、その内容は生々しかった。
ユウトは思わず紙袋へ視線を落とす。
机の横に置いたそれは、相変わらず何も知らない顔で沈黙している。こいつ一個で、そんなことになるのか。
「だから、あなたにはしばらく王宮の庇護下にいると示してもらった方が都合がいいのよ」
「都合がいい」
「ええ。王都の秩序にとって」
正直だ。
この王女、かなり正直だ。いや、正直というより、必要なことをそのまま言っているだけかもしれない。
「俺は、その……駒ですか」
少し迷ってから、ユウトはそう聞いた。
セレスティアは一瞬だけ考えるように視線を動かしたが、すぐに答えた。
「そうね。王宮の人間として答えるなら、“駒ではない”とは言えないわ」
「やっぱり」
「でも」
そこで彼女は、ふっと笑った。
「あなた自身が、そのことを嫌がる顔をしているのは面白い」
「面白いって」
「ええ。もっとこう、権威にすり寄るか、逆に妙に反抗的か、どちらかだと思っていたもの」
「そんな器用なことできません」
「だから面白いのよ」
完全に玩具を見る目ではない。
むしろ、人間を人間として観察して面白がっている目だ。そういう意味では悪趣味だが、露骨に見下している感じではなかった。
セレスティアは少しだけ身を乗り出した。
「あなた、帰りたいのよね」
その一言に、ユウトは息を呑んだ。
「……はい」
「でしょうね。ここへ残って英雄ごっこをしたい顔じゃないもの」
「英雄ごっこって」
「だって本気で英雄になりたい人なら、もっと噂を利用しようとするわ」
なるほど、とユウトは思った。
たしかにこの王女は、人の“乗り方”と“逃げ方”を見ているのかもしれない。
「帰る方法を探したいなら、王宮を敵にしない方がいいわ」
「それは、そうでしょうね」
「魔導院にも神殿にも口を利けるのは、王家だから」
理屈としてはまっすぐだった。
ユウトは少し黙ってから、正直に言う。
「じゃあ、王女様は俺を利用する代わりに、帰る方法を探す手助けをしてくれるってことですか」
「そういう取引だと思ってくれて構わないわ」
セレスティアはにこりと笑った。
「あなたの立場を王宮が保証する。代わりに、あなたは王宮の管理下にいることを否定しない」
「ずいぶんはっきり言うんですね」
「曖昧にすると、あとで揉めるもの」
その点だけは、本当に助かった。
少なくともこの王女は、腹に何かを隠していそうでいて、交渉自体は妙に明瞭だ。
ユウトが返答に迷っていると、セレスティアはそこでふっと雰囲気を変えた。
「もっとも」
「はい」
「わたくし個人としては、あなたが思ったよりずっと普通の人で安心したのよ」
「……普通、ですか」
「ええ。紙袋をそんなに大事そうに、でも誇らしくなく抱える人を、伝説の使徒とは思えないもの」
思わずユウトは変な顔をした。
それを見て、セレスティアがくすりと笑う。
「ねえ、シンドウ・ユウト」
「はい」
「あなた、本当はあれのこと、あまり人に見せたくないのでしょう?」
「っ」
心臓に悪い。
そこまで見抜くのか。
ユウトはしばらく黙っていたが、やがて力なく頷いた。
「……はい」
「でしょうね」
王女は満足そうに微笑んだ。
「それでこそ、なおさら面白い」
「面白がられてるなあ……」
「ええ。とても」
悪びれもしない。
だが、その笑い方が妙に軽やかだったので、ユウトは逆に少しだけ肩の力が抜けた。少なくとも、目の前の王女は自分を一方的な神秘として扱ってはいない。困っている人間として見た上で、それでも利用価値を計っている。嫌ではあるが、分かりやすい。
セレスティアは椅子から立ち上がった。
「今日のところはこれで十分。返事は急がなくていいわ」
「え?」
「どうせ断りきれない話だとしても、一応考える時間は必要でしょう?」
「……王族にしては、だいぶ親切ですね」
「親切?」
セレスティアはわずかに首をかしげた。
「違うわ。ただ、あなたが慌てて返した言葉より、少し考えて返した言葉の方が面白そうなだけ」
「やっぱりそういう理由か」
「ええ。わたくし、退屈が嫌いなの」
最後まで食えない人だった。
ユウトも立ち上がる。
するとセレスティアは、去り際にふと思い出したように振り返った。
「そうそう」
「はい」
「近いうちに、王宮の茶会へ顔を出してもらうかもしれないわ」
「茶会?」
「ええ。あなたを見たい人が増えそうだから」
「やめてください」
「善処するわ」
「善処しないやつだそれ!」
王女は楽しそうに笑いながら、扉の向こうへ消えていった。
◇
離宮を出て王宮の回廊を歩きながら、ユウトは長く息を吐いた。
「……疲れた」
「でしょうね」
レティシアが即答する。
「なんていうか、王女様、思ってたのと違った」
「どのように想像されていましたか」
「もっとこう、気高くて近寄りがたい感じ」
「気高くはあられます」
「うん。でも、だいぶ面白がってたよな」
「否定はしません」
「しないんだ」
レティシアは歩調を変えずに言う。
「ですが、悪い印象は持たれていないかと」
「それは分かる」
「それに、シンドウ殿の本質をかなり早く見抜かれました」
「本質って」
「少なくとも、“周囲が騒ぐほど本人は堂々としていない”とは」
「そこ、そんなに強調しなくていいから」
だが、実際その通りだった。
セレスティアは、神器の担い手だの聖杖の使い手だのという噂の皮を、一番あっさり剥いだ。
そしてその中身が、ただ困っているだけの普通の青年だと見抜いた上で、それでも価値を見ていた。
「……レティシア」
「はい」
「王女様、かなり頭いいな」
「ええ」
「それでいて、だいぶ厄介だ」
「ええ」
「そこも即答か」
「私も長くお仕えしているわけではありませんが、少なくとも侮るべき方ではありません」
「それはよく分かったよ……」
王宮の外気に触れ、ようやく少しだけ息がしやすくなる。
だが安心するには早かった。
王宮門前には、いつの間にか数人の貴族らしき者たちが立っており、こちらを遠巻きに見ていたのだ。服装が派手だし、視線が露骨に値踏みしている。
「うわ、もう見られてる」
「王宮へ出入りした時点で、情報は広がります」
「早すぎるだろ……」
「王都ですので」
便利な言葉だな、それ。
馬車へ乗り込んだあとも、ユウトはしばらく疲れた顔のままだった。
王女は味方か敵かで言えば、たぶん味方寄りだ。だが、その味方は「面白い駒」を面白がりながら動かすタイプの味方である。安心しろという方が無理だ。
レティシアが静かに口を開く。
「シンドウ殿」
「なに」
「今日の面会、悪い結果ではなかったと思います」
「まあ、処分も隔離もされなかったしな」
「それだけではありません」
レティシアは少しだけ視線を和らげた。
「王女殿下は、あなたを“ただの兵装の付属品”とは見ていませんでした」
その言葉に、ユウトは少しだけ黙る。
たしかにそうだ。
あの王女は紙袋や中身を見るより、ユウト自身の反応や言葉の選び方を見ていた。そこは、少しだけ救いだったのかもしれない。
「……それでも、駒なんだろ」
「はい」
「正直だなあ……」
「ですが、何にも見られずに消費される駒よりは、ずっとましです」
レティシアにしては珍しく、少しだけきつい言い方だった。
たぶん、それが彼女なりの慰めなのだろう。
ユウトは窓の外を見ながら、小さく笑った。
「それ、慰めになってるような、なってないような」
「すみません。うまく言えませんでした」
「いや、でもありがと」
その言葉に、レティシアはわずかに目を瞬かせ、それから小さく頷いた。
王都の街並みが流れていく。
そのどこかで、今日の面会の話も広がっていくのだろう。
神器。聖杖。異邦人。王女と会った男。
噂はまた勝手に育つに違いない。
そして、その中心でユウトだけが知っている。
紙袋の中にあるのは、そんな大層なものでは――いや、もうこの世界では、大層なものになってしまったのかもしれないが――少なくとも最初から、英雄譚に出てきていい代物ではなかった、ということを。
「……ほんと、どうなるんだろうな」
ぽつりと漏らした独り言に、レティシアは短く答えた。
「少なくとも、退屈はしないでしょう」
「それ、王女様の影響受けてるだろ」
「かもしれません」
そう言った彼女の口元が、ほんの少しだけ笑った気がした。




