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奴隷を買ったった



 あの後あまりの金額に驚いた俺は後日お金を揃えて買いに来ると伝えて奴隷商のところを後にした。


 にしても1000万ってなんだ1000万って…あまりこの世界の常識は無いが1000万は無いだろう。


 別に盗んでしまえばいいっちゃいいがあとのことを考えるとその手段は取りたくない。こうなったら目立ちはするがドラゴンの心臓を売るのも考えた方がいいかもな。流石にさっきギルドで売った物だけじゃ大した値段にはならないだろうし。


 まぁそういうことは明日ギルドに行ってからでいいっか。とりあえず今日は宿とって休むか。


 ということで俺は近くにあった宿に入り休むことにした。


 ―

 ――

 ―――

 ――――


 そして翌日。俺は昨日言っていたギルドへと向かった。ギルドに入った俺は受付の人に昨日のことを伝えると


「案内致しますのでついてきてください」


 と言われ昨日の部屋へと案内された。


 中に入るとそこには既にギルド長がいた。


「お前さんか。ちゃんと換金は済んだぞ。」


「それは良かったです。それで…どれくらいになりました?」


「そうだな。ホールラビットの角はそこまでだがオーク肉は食材として人気が高いし、グリフォンの羽は入手難易度が高く人気が高い。それに昨日の迷惑料もあるからな。500万G位になったぞ。」


「500万Gですか……」


「なんだ。不満そうだな。」


「買いたい物が1000万Gもしたので……そうだ。もし良かったらこれも買い取ってくれませんか?」


「まぁかまわないがまずは見せてくれ。」


 ということで俺は決めていたドラゴンの心臓をアイテムボックスから取りだした。


「お、おい……これはまさか」


「はい。ドラゴンの心臓ですね。」


「ドラゴンの心臓ですじゃねぇぞ!お前さんこれを誰かに見せたことはあるか!」


「いや、まだ誰にも見せてませんよ。」


「なら今後も迂闊に見せるんじゃねぇぞ。ドラゴンの心臓なんてこれ一つで小さい国くらいなら買えるくらいにはとんでもねぇんだからな。俺も実物を見たのは初めてだ。」


 まじか、この世界だとそんなに高いやつなのか。ゲーム内のドラゴンの心臓は推奨レベル60程の敵であり難易度の割に素材が美味しいから俺たちのような高レベルプレイヤーからひたすら狩られていたからな。


「そうだったんですね。世間に疎くて…」


「この際仕方ねぇ。……それでお前さんはこれを買い取って欲しいんだな。」


「はい。」


「そうか。だがこのレベルだとそう簡単に買い取ることは出来ねぇ。そこで提案だ。とりあえずお前さんが必要な500万Gを先に渡す。残りは……近々行われるオークションにお前さんもこい。そこで売れた金額から手数料を引いた分を渡す。それでいいか?」


 俺としては今1000万Gさえ手に入ればそれでいいしな。


「それでお願いします。」


「わかった。それじゃちょっと待ってろ。」


 そういうとギルド長は部屋の外へ出ていき少しすると袋を持って戻ってきた。


「ほれ、これで合計1000万Gだ。」


「ありがとうございます。」


 「今日はこれで終わりだがまたオークションが近づいてきたらギルドに来てくれ。あと半月後ぐらいだな。」


「わかりました。」


「それじゃもういいぞ。」


 そう言われ俺はギルド長にお礼を言うと部屋を出てギルドを後にした。



 なんやかんや1000万G集めた俺は昨日保留にしていた奴隷を買いに再び奴隷商の所へ向かった。


「昨日予約していた奴隷を買いに来たのですが…」


 俺がそう言うと受付の人は


「かしこまりました。少々お待ちください。」


 と言うと何やら紙を見始めた。そして少しすると確認できたのか


「ハーゲンダンツ様ですね。ご案内致しますのでついてきてください。」


 そう言われ昨日と同じ所へ向かった。再び中に入ると昨日と同じところに二人はおり、案内した職員は


「ではまずは買い取るためのお金をお渡し下さい。」


 と俺に向けて言ってきた。俺は言う通りに先程貰った1000万Gを渡すと職員は計りを持って確認した。


「確かに受け取りました。それではこれより奴隷の契約を致しますのでお客様はこちらの方に血を垂らしてください。」


 と言われ奴隷となる2人の手の甲に着いている紋様を見せてきた。そしてそのついでに見えた女の方の姿を見て俺は少し驚いた。なんせとんでもない美人だったからだ。服装が豪華なのは勿論、髪も奴隷とは思えないほどに綺麗な金髪であり顔も欧米人のようにくっきりとしており声とは裏腹に大人びた印象を受ける。

 だが今はそんなことに驚いている暇はない。おれは言われた通りに刃で手を切り血を数滴垂らすと紋様がなにやらひかり俺の手にも紋様が浮かんだ。


「これにて奴隷契約は終了です。なにか質問はございますか?」


 と俺が少し驚いていると職員が聞いてきた。


「あ、ひとついいですか?この二人は特殊奴隷という位置づけでいいんですか?」


「はい。それで構いません。」


「ありがとうございます。」


「他になにかなければあちらの部屋で身支度を整えてからご退出ください。」


 そう言いながら職員は奥の部屋を指さした。


 ちなみに奴隷の二人は俺の所有物になったためか檻から出されている。


「わかりました。ありがとうございます。」


「この度は当商館からお買い上げ頂きありがとうございました。」


 そう言うと職員は戻っていき、俺達も案内された部屋へと向かうことにした。


 部屋に入ると宿屋ほどのスペースになっており、今日はここを使っていいそうだ。

 ということで俺は早速この二人に詳しいことを聞くことにしたのだった。


 

主人公の強さ

 ゲーム内では上の下程度ですが転移した異世界では最強です。そのため彼自身が戦いにおいて苦戦することはまずありません。というよりも死ぬ事がないので負けようがないです。

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