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猛き英雄騎士の敬愛は、頭に鳥を乗せた亡霊聖女に捧げられる

作者:守野ヨル
伯爵令嬢フィオナ・スタニエは、この世に生を受けた瞬間に両親に見限られた。
両親のどちらにも似ていない、真白い髪色と灰色の瞳を持って生まれてきたために。

『亡霊』と呼ばれ、存在しない者のように扱われる日々。
唯一の味方は、なぜか生まれたときから側にいる奇妙な白い鳥だけだ。

しかし十五歳の冬、フィオナが『聖域』と呼ぶ寂れた場所で見知らぬ青年を助けたことで、凍りついていた運命の輪が廻り始める。

「……わたし、忘れません。これからもずっと」


愛を知らず生きる意味を見失っていた少女と、命の恩人である名も知らぬ少女に焦がれ続けた騎士が、出会い、別れ、再び巡り会って、おだやかな幸せを見つけるまでの物語。

ゆるふわ設定ご容赦。
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