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暉郷の皇國  作者: 74式
第壱章 戰線狂曏
7/15

第漆話 阳動作戦!

『我軍■■湾ニ奇襲成功セリ。損害ハ軽微。』


「よくやった! 具体的な戦果は!?」


『・敵基地滑走路、九割方破壊、炎上。艦艇、戦艦、重巡一撃破、戦艦三、重巡二、大破、ソノ他多数ノ艦艇ノ破壊等ヲ確認・・。』


「ほう…………? 空母は? 主力艦隊の要は叩けたのか?」


『・・・我、敵空母……確認出来ズ・・・。』


「ッ!? なんだと!? そんな馬鹿なっ」


『・繰リ返ス、敵空母、確認出来ズ……戦果ハ以上。コレヨリ帰還スル……。』


「……」

 

 昭令三十九年 一九六四年 三月十八日 五時五十分頃。

 振国東部の町、キササの東、第十五師団、七十(キロメートル)地点に到達。

 現時点での戦死者・・・約六千/約二万。


「はぁ、はぁ……はぁ……」


「大丈夫か? 大和葉君?」


「ま、まぁ、頑張ります……」


 作戦開始から十日、所々にいる敵を倒しながら目的地に進軍している……が、既に想定以上の犠牲が出ている上に進軍ペースも順調ではない。このペースでいくと目標日数に辿り着けるかどうか……。


 ● ● ●


 三月二十二日 十九時頃。

 キササの南南東三十粁地点。


「接敵!」


「これまで以上の数です!」


「これ以上は、持ちません!」


「駄目だッ! 徹底抗戦! 必ず目的地に辿り着くのだ!」


 キササまであと三十という所まで来た! 来たのだが……それに比例するかのように敵が増え続けている。


「撃てっー!」


 ある隊員の掛け声と共に改九五式野砲の砲音が轟く。


「このままじゃジリ貧だぞ……やっぱり決め手に欠けるなぁ」


 ● ● ●


 三月二十六日 七時頃。


 キササの南南東●粁地点。


 戦死者累計……約一ま◎※!――大本営発表、三月二十六日六時発表。ウ号作戦、進行度――およそ九割完了。戦死者、六千人留まり。


『我軍ハ順調に攻略セリ、作戦成功ハ間近』


 ● ● ●


「昨日は後輩殺された〜♪」

「今日は同期が殺された〜♪」

「明日は俺が殺される〜♪」

「「「だーけど戦い続けるぞ!!!」」」


 終わりだ……地獄みたいな歌を歌いだす隊員まででだしたよ……。


「おい! 静かにしろ! 敵に見つか――」


 ズドーン!


「て、敵襲!」

「各員交戦用意!」

「た、大変です! 敵、戦車を確認! その他にも奥から砲撃されてます!」


 戦車に迫撃砲による砲撃だと……これは余りにも不利だ!


「隊長! どうします!?」

「くっ、一旦森へ! そこで敵を迎え撃つ!」


 その言葉に、皆次々と後退して行く。


「バアァーー!」

「牛なんか置いてけ馬鹿野郎!」

「メェェ!」

「あぁもう! 動物も入り乱れてわやくちゃだ……」


 紆余曲折ありながら森に着いた俺達は、振り返って体制を立て直す。


「砲兵! 弾込めよぉい! 歩兵は敵を近ずけるな!」

「look! It's Jap!」

「Kick it away! Don't let them get close to Ke(Keecher )S(Sally)S(Sabak)!」

「撃てぇー!」


 遠くに目的地が見えるのに、圧倒的戦力差にどうしようも無いのがとても歯痒い。

 流石に戦車に対抗する手段は無いぞ……。


 ドンッ!


 カッ!


 野砲による攻撃虚しく、乾いた音がただ響くだけ……。


「They are insect breath! Let's crush it with tanks!」

「各員突撃用意!」

「んなっ!?」


 え、嘘だろぉ!? この状況を覆せるのか? それで? いや、無いないナイ。


「中将! 流石に止めましょう! 無謀ですよ!」

「何を言う! 目的地はもう直ぐだぞ! ? あと三日しかないのにあまりもたもたしていると作戦が失敗に終わってしまうだろ!」

「堅実に行けば! 三日以内に此処を攻略出来る筈です!」

「戦車がいて砲撃もあるのにどうやって堅実に三日以内で攻略出来るのだ!? 今すぐにでも銃剣突撃で敵を錯乱させながら突破するほうが確実だろう!」


 あぁ、これは不味い。それじゃ隊員が無駄死にになるだけだ――。


「危ない!」

「わっ!?」「くっ!」


 直ぐ近くに戦車砲が飛んできた……あとちょっと後ろだったら俺木っ端微塵になって――。


「どわーーーー!?」

「べぇぇーー!」

「うわっ!?」

「モォォーー!」

「うお、ちょま、あぎゃぁ」


 茂みに隠してた牛山羊達が突然暴れだした。さっきの砲撃でびっくりしたのだろう。


「ちょ一旦落ち着いて痛ッ――」


 いってぇー、また牛に突撃され……。


「ちょ、と、止まれぇー!?」


 不味い! 今俺牛の背中に乗りながら敵に運ばれて!?


「やめろぉー!」


 他にも犠牲者がいるみたいだ。どうする? 降りたら降りたで蜂の巣にされるぞ!


「くっ、こうなったらヤケクソだ!」


 俺は牛の背中で銃を構える。


「このぉっ!」

「What! ? What a guy!」


 一人!


「アイツ、なんて野郎だ……」

「牛の背中から射撃してるぞ!」

「それに、牛達の暴走で敵も混乱してるぞ」

「俺も山羊に跨るぜ!」

「こら! 統制をとらんかぁ!」

「とぉつげきぃぃー!」

「大和魂を見せてやるぅ!」


 なんか続々と後続が続いて来てる。なんとか士気も回復してるみたいだし、俺も頑張らないと。


「FPSで鍛えたエイムを舐めるなよ!」


 やべ、外した。


「Hey! What are you doing! ? Let's get rid of him quickly!」

「Do not do that! The bullet doesn't hit!」

「Is fa,fast」

「いいぞ! そのまま押し潰せ! 我々も続くぞ!」

「W-what! ?」

「Why did Jap come here? ?」

「Get rid of them! Don't give KeSS to them!」

「いえーい俺一番に到達〜」

「阿呆! 周りは敵だらけなんやぞ!?」


 いいぞ、このままならキササを落とせる! あとひと押しあれば!

※外国語の部分は翻訳サイトからのコピペですので、違和感等あるかもしれませんが何卒宜しくお願いいたします。

m(_ _)m



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