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暉郷の皇國  作者: 74式
第壱章 戰線狂曏
4/12

第肆話 振り振られ、振り回され

「トトトトト……」

 

 † † †


「トラ・トラ・トラ!」


**********


『明日の天気は〜東の風、雨。北の風は穏やかで、西の風は後々晴れになるでしょう』

 

 更に数時間、敵が減りません。


「यहाँ आओ! यहाँ!」

「No, it's this way! Don't move on your own!」


 やばい……段々囲まれてきた。このままじゃジリ貧なのは分かってるんだけどなぁ……どうしようも出来ん。


「っ!?」

「Oh……shit!」


 うわ、すぐそこから人が飛び出てきた。どうやらかなり攻められてるらしい。

 ……あれ、これ俺死ぬやつじゃね。


「तुम लोग आआआआ!」

「うん?」

「Eh?」


 今、なんか聞こえたような……


「अपना सिर नीचे करो!」

「え?」

「कोई रास्ता नहीं!?」


 え、何々なんか周囲の敵の一部が地面に伏せだしたんですが? ……え? 俺も伏せたほうがいいかな?


「撃てー!」


 数時間前に聞いた記憶のあるその声と共に、


 バババババーン!


「うわわわ!?」

「हमला करना!!」

「बोरबिचे को वापस लाओ!」

「ぜんしーんっ!」

「Ouch!」

「Noooo!!!」


 突如、大量の日本兵といん……振人(ブルビッシュ人)? の兵が勢いよく突っ込んできた!


「मेरे भाइयों! अब समय आ गया है कि हम उठें और अपनी मातृभूमि वापस लें! अब उन गोरे लोगों को मेरे गृहनगर से बाहर निकालने का समय आ गया है!」

「विश्वास नहीं हो रहा!」

「यह मिस्टर गॉर्डन हैं!」

「ほら立て新入り。言う通り連れて来てやったぞ」

「じょ、じょうかんん〜」

「こら、まだ戦場だぞ! 気をしっかり持て!」


 援軍が来てからはガラッと戦況は変わった。例の振人を見て日本側に寝返る振兵(ブルビッシュ兵)、戦況悪化で逃げ惑う英兵(エンスクウェア兵)、投降する英兵などなど。

 この戦いは、俺等日本軍の勝利で幕を下ろした。


 † † †


「「「「「バンザーイ!!!」」」」」



 その晩、俺は功労者として胴上げされていた。

 え、そんな大した事してないですって。


「いやーお前の機転がなかったら負けてたかもしれない戦いだったな〜ガハハハハ」


 酔った上官が俺の肩に腕を掛けてくる。居酒屋で酔ったジジi


「上官、お言葉は有り難いのですがーそのー俺そろそろ疲れてきたのでもう寝てきても――」

「ほら〜お前全然飲んでないだろ〜もっと飲めや〜」


 駄目だ! 話が通じねぇ! こんな泥酔してて敵来たらどうしようもないぞ……


「大佐、彼と少し話があるのでいいですか」

「なんだぁ、赤松中佐じゃねぇか〜お前は飲まねぇのか」

「えぇ、用事がありますので。ほら、行きますよ」

「お、おぉ」


 その赤松と名乗った中佐に連れられテントの中に入った。


「すいませんね大佐が」

「あーいえいえ、そんな」

だん大佐は酒が入るとすぐあんなんになってしまってね……それで大佐の階級にいるから驚いたよ」

「そ、そうでしたか……」


 やべぇなんか緊張する〜だってこれでもこの人中佐だよ? 失礼があったら首刎ねられたりしない!?


「? そんなに緊張しないでいいよ。今回呼んだのは君に興味が湧いたからなんだ」

「え、は、はぁ」

「君も知っての通り、我々は一つの師団なんだけど――」

「それにしては人が少ない……と?」

「そう、我々は先発旅団で、先にある程度の防衛線を構築する役目があった。その後に本隊が来て次の段階に移る予定だったんだ」


 そこで思い出した。上官……大佐が情報からの予想より随分早いとか言ってたな……。


「けど、まさかの敵の大部隊の襲来に予定が少し狂ってしまってね……でも、君の助言のお陰でなんとかなったんだよ。有難う」

「いえいえそんな、大袈裟ですよ。俺はただの新兵なんですから」

「それでも君の機転が無かったら今頃ここは突破されてたから」

「そ、そうですか……」


 大和葉やまとば世満和よみかず、転生して二日目で戦果を挙げました。


「そういえば君の名前を聞いていなかったね、名前を聞かせてもらってもいいかな?」

「えっと、大和葉世満和です……」

「僕は赤松あかまつれん。別に中佐と呼んでもらっても構わない」

「は、はい!」

「それじゃ、僕はこれで」


 そう言ってテントから出て行った。いい人っぽかったな。


 ぐぅぅ〜


「あ……」


 腹が……減った。

 そうだ! 昨日の炊事していた隊員のとこに行こう!


「お〜いおっちゃ〜ん! スープまた一つくださいな」

「来たか若造よ、聞いたぞ〜大活躍だったんだってな」

「いえいえ、そんな事無いですよ」

「まあまあほら、特別に多めだぞ〜」

「わぁ〜有難う御座います!」


 早速スープを口に運ぶ。ゴクッゴクッ。

 はぁ〜沁みるわ〜。あったけぇ〜。


「ア、ヤバイ」

「ん?」


 おっちゃんが何かに気付いたらしい。何々?


「お〜い新入り〜見つけたぞ〜酒を飲まずに何処行ってんだぁ〜」

「ブッ!!!」


 うわぁぁもっと酒入った上官だぁぁ!

 逃げようと思って走り出そうとしてのだが……


「お〜い〜何処行くんだよ〜夜明けまで飲み明かそうぜ〜」


 ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛捕まった! 畜生! こうなったら飲んでやるよ! これでも前世上司の酒付き合いに散々振り回されて鍛えられたサラリーマン時代があるんだからな! 

※外国語の部分は翻訳サイトからのコピペですので、違和感等あるかもしれませんが何卒宜しくお願いいたします。

m(_ _)m



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