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暉郷の皇國  作者: 74式
第壱章 戰線狂曏
3/15

第参話 羊動作戦?

 ■■二十六年 十二月八日

 親玉、新高山登レリ。

 各員モ新高山登レ 一二〇八。

 安全ヲ期待スル。

 

 数時間ぐらいだろうか、ずーっとドンパチやり合っている訳だが……


「くっ、なかなか減らねぇ……」


 英軍(エンスクウェア軍)が多すぎる! 流石に人数差が激しいって。


「じょ、上官、流石にやばくないっすか」

「やかましい役立たずめ! 守ってやってんだからはよ撃たんか!」


 まったく人使いが荒い人だ。

 でも、戦局が良くないのは事実だ。打開策は……


「そういえば、いん……親日の振国(ブルビッシュ)人なんて見たりした事ありませんか?」

「はぁー? 誰の事だよそれ……多分一つ二つ後ろの拠点にいる自由拂国バラード軍のシヴァー・チュロストロ・ゴードンのことなんじゃ――」

「それです!」


 俺はあることを思い出したので、その作戦を上官さんに伝える。


「無理だ! 此処から二十キロ以上も離れてるんだぞ!? どうやって連れてくるんだ!」

「何か、車とか無いんですか?」

「……無いことは無い。ホハ(一式半装軌装甲兵車 )があるにはあるが……それでも二時間はかかるぞ」

「二時間……それじゃ、俺が、俺が二時間敵の進軍を止めます!」

「ハッ、面白い冗談だな。上官の俺に命令するだけでなく敵を止めてみせると申すか。お前、自分が何を言っているのか分かっているのか」

「はい……」

「……分かった、そこまで言うならやってやる。但し、負けるような事があればただじゃ済まないぞ」

「はっ、上官!」


 そして、そのままホハで走り去った。

 作戦……史実では上手く行かなかった自由軍との共闘。それが実現すれば戦局を変えれると俺は踏んだ。


「取り敢えず戦線をどうするかだな……」


 正直、かなり押され気味でなかなかに不味い。

 敵の野砲やら機関銃の音がなり響いていてめっちゃこえー。どうやってあれを止めろと……

 ……待て、そもそもなんで俺は三八(三八式歩兵銃)だけで戦おうとしてたんだ? fpsゲームならこういう状況の時、どうしていた?


「……そうだ、手榴弾!」


 俺は自分のぽっけを探る……が、


「無い……」


 持ってなかった。やべぇ詰んだ。

 と、思ったのだが、向こう側の隊員の腰に手榴弾がぶら下がっているのを見つけた!


「あの! 腰! 腰のそれ、投げて!」


 力いっぱいに叫ぶ。


「え、こ、これか?」

「それです! 投げて!」

「わ、分かった!」


 気付いてくれた隊員は手榴弾を手に取り、ピンを抜いて構えた。


手榴弾てりゅうだん!」


 ドカーン!


 爆発音と共に銃声が鳴りやんだ。

 俺は銃口に短剣を取り付け、叫ぶ。


「ばんざぁーいぃ!!」

「んな、無茶な!」


 呆けている隊員を他所に俺は突撃する。


「what!?」

「うわ!?」


 木陰から突然出てきた敵兵を思わず反射で突き殺いてしまった。


「you! What are you doing!」

「もう一突き!」


 突っ込み過ぎて敵が至近距離にいるから撃つより突く方が勝手がいい。その為、なんか独りでに無双している。


「You bastard!」

「しまっ!?」


 ヤバい、背後を取られていた。敵兵が構えているのは軍刀。


「くっ、」


 馬乗り状態に。勿論俺が下だ。この状態だと俺は上手く力を入れれないが、敵兵はめいいっぱい刀を押し付けられる。


「Don't get carried away just because it's a yellow monkey!」


 な、なんて言っているのか分からん……が、憎悪的な感情を吐いてるのは分かる。

 首元にまで刃が降りてきた。不味い。刃の冷たい感覚が首に伝わってきた。


 パン!


 その銃声と共に、上に乗っていた敵兵が倒れた。


「大丈夫か?」


 さっき手榴弾を投げてと頼んだ隊員だ。


「あ、有難う、助かったよ」

「良かった……そんなことよりまだまだ油断できない状況だ。その辺の茂みにまだ敵が隠れているような状況で……」

「くそう、困ったもんだ……」

「アンタ……例の新人だっけ? やっぱりお前なんか緊張感無さすぎだろ」

「そうか? 俺はただ冷静なだけだと思うんだがな」

「冷静で敵陣に突っ込む馬鹿がおるか」

「取り敢えず助かったよ」

「分かったから物陰に隠れろよ、頭を撃ち抜かれたいのか」


 なんとか命拾いしたー。実は滅茶苦茶怖かったー死ぬかもしれないし背筋ゾワゾワって来たし〜


 ドカーン!


「んな、」

「ど、どうした!?」

「拠点の方に攻撃された! かなり進軍されているっぽいぞ……」

「あ、ちょ、」


 その隊員は拠点の方に行ってしまった……と思った次の瞬間。


「メェ~」

「どわっ!?」


 大量の羊が一斉に走ってきたのだ。


「ちょ、うわわ」

「why!?」


 しかし、驚いたのは俺だけじゃなかった。そこら辺の茂みに隠れていたであろう敵兵が塩を振られた蟶貝まてがいのように飛び出してきた。

 これは……チャンス!


「でも、三八はモデルガンを一度触らせてもらった事があるだけなんだよな……いや、出来る! 俺なら」


 飛び出した敵兵の頭をよく狙う。そして――


 一撃! ――


「よし!」


 当たった。敵兵はそのまま地に倒れた。


 ドーン!


 え、森の奥のどっかで爆発したんですが?


「Woow. The sheep bomb is coming!」

「Oh no... Retreat! retreat!」


 何故か羊の群れが来た途端、敵が逃げ出したぞ?


「ま、まぁいい。取り敢えず今の俺に出来るのは敵を倒し此処を守る事」


 まだ抵抗してくる奴もいるので気は抜けない。


「そろそろ疲れてきた……多いって」


 上官、早く来てくれ〜。

※外国語の部分は翻訳サイトからのコピペですので、違和感等あるかもしれませんが何卒宜しくお願いいたします。

m(_ _)m

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