猛獣皇子と花咲ける剣の姫

最強剣士だけど恋には奥手な王女と、真面目で一途なのに口数の少なさと言葉選びの失敗で誤解される皇子による、すれ違いと勘違いから始まるラブコメディ。
聖剣の使い手であるイリスはその強さを見込まれ、帝国の第二皇子ギルベルトと結婚することになる。
それは政略結婚のはずだった。花嫁に興味なしといった態度のギルベルトに、イリスは落胆。
しかし、そうかと思えば優しさを見せたり掴み所のない彼に困惑するばかり。
そんな時、イリスは人の言葉を話す黒い狼と出会った。
イリスからの申し出により二人は友達となる。しかしその狼の正体はギルベルトであった。
ある出来事をきっかけに、ギルベルトは以前からイリスに惚れ込んでいた。しかし口下手すぎて溺愛がまったく伝わらない。
イリスは狼の正体を知らぬまま、ギルベルトは彼女がすべてわかっていると思い込んだまま、昼は仮面夫婦で夜は初々しいお友達という関係になる二人。
じれったい両片想いから本物の夫婦になっていく、不器用な新婚物語。