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氷解  作者: どくだみ
3/3

最終話

 日曜日の朝、栄太郎はギターを抱えて百日台公園へと向かった。徒歩でもそれほどの距離ではない。百日台の駅を少し帰帆駅の方へ歩いたところに、その公園はある。その日は天気ものどかで、項を撫でる風が心地よかった。

 公園に着くと、栄太郎はまっすぐにアスレチックのところへと向かう。だが、まだ律子と健一の姿は見えなかった。栄太郎はベンチに座ると、ギターを取り出し、チューニングを始めた。栄太郎のギター、エピフォン・カジノはエレキギターでもボディが薄く中空構造になっているため、アンプにつながなくてもある程度音が出る。チューニングを済ませた栄太郎はギターをジャラーンと掻き鳴らした。それは青空に気持ちよいほど吸い込まれていく。

 栄太郎はビートルズの「ノーホエア マン」を弾き語りで歌い始めた。あれこれと妄想をめぐらす「どこにもいない男」は、現実にここにいる。そんなことを思いながら栄太郎は歌を歌う。

「歌もギターもお上手ですね」

 栄太郎の背後から、不意に声を掛けてきたのは律子であった。健一がぴったりと律子にくっついている。その手には仮面ライダーの人形がしっかりと握られていた。

「ああ、こんにちは」

「やっぱり、来てくださったんですね」

「青空の下でギターを弾くのもいいもんですよ」

「おじしゃん、仮面ライダーの人形、ありがとう」

 健一が律子に促され、屈託のない笑顔を浮かべて礼を言う。どうやら、まだ「ちゃ、ちゅ、ちょ」が上手く言えないらしい。栄太郎は健一の頭を撫でてやった。そんな二人の姿を律子は目を細めて眺めている。

「おじちゃんもね、仮面ライダーが好きなんだよ。その仮面ライダーは旧1号さ」

「旧1号って」

「健一君にはわからないかなぁ」

「ねえ、何のお歌、歌っていたの」

「ビートルズだよ。ノーホエア マンっていう曲さ」

「いい曲ですね」

 律子が八重歯を覗かせながら笑った。その笑顔が栄太郎にはズキンとくるのだ。

「ああ、私も大好きな曲でね……」

 健一は仮面ライダーの人形を振りかざし、遊んでいた。そして、そのままアスレチックの方へと向かう。その時もソフトビニールの人形を離さない。

「ポップな曲によく合う、ポップな空をしてますね」

「え?」

 栄太郎が驚いたように空を見上げた。今日も綿飴のような雲がのんびりと流れている。この上なくのどかな空だ。それを律子は「ポップな空」と表現した。そんな表現もあるものかと、栄太郎は驚いたのだ。それは律子にしか表現できない感性だったのかもしれない。同時に栄太郎は、そんな感性の持ち主である律子にある種の敬意を払った。自分には感じられない感じ方をできる律子が羨ましく、そして、尊敬したのである。そこに、律子が生活保護の受給者などということは関係なかった。

「いいなあ、その感性」

「そうかしら」

「そうですとも」

「昨日、母がうちに来たの。母の手料理を食べたのなんか、何年ぶりかしら。ううん、私の記憶の中には母の手料理なんかなかったわ。正直、あまり美味しくはなかったけど、嬉しかった。それに、母がお酒を飲まないなんて……」

 律子が少しはにかみながら、しみじみと言った。手に持ったボールを弄んでいる。

「そうか。お母さんも変われたのかな」

「これも北島さんのお陰ね。ああ、仕事が決まったのも北島さんのお陰だし、母との子ともそう。それに健一だって北島さんのことが好きみたい」

 その言葉にギョッとして、栄太郎が律子の顔を覗き込む。律子の顔は心なしか赤い。夕日に染まるには、まだ時を待たねばならないはずだ。

「ふう、私って嫌な女だったと思うの。我が強くて、突っ張っていて、それでいて自分の都合のいいように生活保護に甘えてきた。でもね、こんな親切にしてくれる北島さんをこれ以上、裏切れないよ」

 律子の顔は泣きそうだった。

「佐々木さん……」

 律子のその言葉は、栄太郎が地区担当員をして、初めてケースから聞く言葉だった。人間、先立つものがなければ生きてはいけない。しかし、本当の貧困とは心の闇に潜むものであるということを栄太郎は知った。

「まずはケースを信じろ」

栄太郎は高橋係長の言葉を思い出す。ケースに裏切られる度に、心の潤いを失くしていく自分を、改めて戒めた。

「おじしゃん、ボールで遊ぼう」

 健一が栄太郎のもとに駆け寄ってきた。律子は「こら」と健一を制すが、栄太郎は「いいよ」と言って、ギターをケースに仕舞った。

「よーし、何をしようか」

「サッカー」

「じゃあ、あっちの広場へ行こう」

「お母さんも早く」

 その姿を知らない誰かが見れば、仲の良い家族に見えたかもしれない。


 それからというもの、毎週日曜日の日中、栄太郎は律子親子と過ごすのが日課となっていた。律子は今までのお礼だと言って、栄太郎の分まで弁当を持参してきた。栄太郎は恐縮しながらそれを頂いたのである。その姿は実に微笑ましく、仲睦まじいものであった。

 律子の仕事も順調であった。もともと気骨のある女性なのだろう、律子は弱音ひとつ吐かなかった。それどころか、活き活きとしているではないか。栄太郎もそんな律子を見るのが嬉しかった。すべては順風満帆に見えた。だが、一本の電話で事態は思わぬ方向へ進むことになる。

 ある月曜日の朝、栄太郎のデスクの電話が鳴った。

「はい、福祉事務所です」

「北島さんかい。このスケベ」

 やや低い男の声色は敵意剥き出しに噛み付いてきた。

「はあ」

「母子家庭の母親に手を出すなんて、あんたそれでも公務員かい」

 栄太郎は脳天に雷が落ちたようなショックを受けた。

「あんた、誰ですか」

「誰だっていいじゃないか、市民だよ、一般市民。それより恥を知れってんだ」

「私は何もやましいことはしていませんよ!」

 栄太郎が声を荒げる。すると、フロアが一斉に栄太郎に注目した。栄太郎は肩をすくめ、気まずそうにする。

「日曜日に佐々木とデートしているだろう」

「知りませんね。その方が生活保護を受けているかどうかもお話できません。守秘義務がありますので……」

「ああ、そうかい。じゃあ『市長への手紙』でも出そうかね」

 栄太郎は内心、焦っていた。『市長への手紙』とはいわゆる市民からの通報で、秘書課へ直接送られる。そんな内容の手紙が送られたら大問題となる。

「仮にその佐々木さんとやらとお会いしていても、仕事上でお会いしているだけですから」

「弁当を貰うのもかい」

 栄太郎の額から脂汗が滲んできた。栄太郎は記憶の中で、声の主を探していた。自分のケース、民生委員、あらゆる可能性を探るが、今ひとつ確証が持てない。ただ、確かなことは、相手は栄太郎に敵意を持っているということだ。そうした場合、誤解を解くのも容易ではない。

「だから、何にもないんですよぉ」

 もはや、栄太郎の声は哀願に近かった。緊迫した空気が電話線の向こうから伝わってきている。

「ふーん、じゃあ、やっぱり会っていることは認めるんだ。で、誰が信じろというの。それを」

 抑揚のない声が押し迫ってくる。栄太郎の持つ、受話器は汗でべったりと濡れていた。

「ですから、仕事の一環です」

「仲良く弁当を突っついてねぇ。夜もイチャついているんじゃないの。佐々木は美人だしさ」

「いい加減にしてください!」

「あんたがそういう態度ならこっちも『市長への手紙』を出すよ」

「どうぞ、ご自由に!」

 栄太郎がそういい終えると、電話はガチャンと切れた。栄太郎はそのまま椅子に座ると、しばらく呆けていた。電話のやり取りを聞いていたのだろう。同僚からヒソヒソ話が聞こえる。栄太郎は唇を噛み締めながら、呆けていた。

「北島、ちょっと来い」

 その高橋係長の声も栄太郎には届かない。

「おい、北島!」

 ようやく栄太郎が振り向いた。その顔はいささか狐に摘まれたような顔をしていたか。こうして、栄太郎は市役所裏口の灰皿の前で、高橋係長に事の顛末を報告することになる。無論、高橋係長には律子から弁当を貰ったことも包み隠さず述べた。

「うーむ、ことによっては『市長への手紙』が来るかもしれないな。お前も覚悟しておけ」

「もしかして懲戒処分とかですか」

 栄太郎は少し背中を丸めて、高橋係長の瞳を覗き込んだ。

「そうならないように対策を練るんだよ」

 高橋係長が煙草の煙をパァーッと吐き出す。いつものことながら、白い煙は空気と混ざり合いながら、栄太郎の前をかすめていく。

「いいか、近日中に佐々木を自立させて、生保を廃止にしろ。でないと、俺もお前をカバーしきれん」

「無理ですよ。最低生活費(国の基準)まで三万円ほど足りない見込みなんですよ。給与を貰えるのだって、一ヶ月先ですし……」

「三万円くらいなら、そこを何とかするのがお前の腕の見せ所だ。自立させるために会っていたとなれば申し開きも立つだろうが」

「そりゃ、そうですけどね」

 栄太郎は気が重かった。ここで無理に辞退届を強要すれば、ようやく開きかけた律子の心がまた頑なに閉ざされてしまうような気がしたのだ。

 高橋係長はポンと栄太郎の肩を叩くと、先に事務机へと戻っていった。取り残された栄太郎は「はあーっ……」と重いため息をつくのみであった。

 律子から電話がかかってきたのは、その日の夕方遅く、栄太郎が残業している時間であった。律子の口調は慌てていて「変な手紙がポストに入っていた」と言う。栄太郎は朝方の電話の主であろうと推測した。

「私のところにも変な電話がかかってきましたよ」

「まあ、ごめんなさい。私のせいで……」

 律子が言葉に詰まった。

「あなたが謝ることじゃない。それより、これから伺ってもいいですか」

 栄太郎にはまだ、律子を自立に導くだけの方策があったわけではない。それでも、栄太郎はビジネスバッグを抱え、上着を掴んでいた。


 栄太郎はそのまま帰宅するつもりで律子のアパートへ向かった。いつもは公用車で訪問するが、今日は電車で行く。百日台の駅を下りて、商店街の中を抜けると、すぐに閑静な住宅街に入る。もう、日はとっぷりと暮れていた。街灯の明かりを頼りに、栄太郎は律子のアパートへと急いだ。

 その道すがら、いっそ律子と一緒になってしまえば、誰からも文句を言われなくて済むと、栄太郎は考えたりもしたが、何度か公園で遊んだだけの間柄であり、やはり、支援する者と、される者という心の壁はなかなか自分では取り払えなかった。

(それに、律子の気持ちもあるじゃないか)

 そんなことを考えると、栄太郎の心はたくさんの絵の具をいっぺんに流し込んだようなグチャグチャの色合いになった。自分ではどうしようもなかった。

 同時に律子は自分のことをどう思っているのだろうかと、少し不安になる。確かめるには勇気がいる。それを確かめてしまえば、最悪の場合、仕事の関係も行き詰ってしまうのである。栄太郎がただの意気地なしというわけではなかった。

 律子の住むアパートは、もう目と鼻の先に迫っていた。宵闇に灯る人家の明かりは暖かい。それは律子のアパートとて同じであった。その安堵感さえ覚える明かりの中でも、律子は不安に怯えているのだろうかと思うと、栄太郎の胸も締め付けられた。栄太郎は自然と駆け出した。


「ごめんください」

 律子は栄太郎の声を聞いてすぐに扉を開けてくれた。律子は不安そうな顔を湛えている。あれほど明るかった律子が脆くも壊れそうだ。健一の無邪気に遊ぶ声が奥の間から聞こえた。

「すみません。わざわざ来ていただいて。さあ、どうぞ」

 律子の家は相変わらず小奇麗だった、忙しくても掃除は欠かさないのだろう。ただ、健一の玩具だけが、少し乱雑に散らかっているが、気になるほどではない。健一は奥の四畳半で布団の中に潜りながら、仮面ライダーの人形で何やら遊んでいる。

 律子は箪笥から一枚の手紙を出した。それを栄太郎が受け取る。栄太郎の顔が曇った。

「毎週、日曜日に担当と百日台公園で会っているでしょう。一緒に弁当なんか食べて仲がよろしいことですね。生活保護を受けているのに、担当とイチャイチャしてはいけませんよ。いい加減にしなさい。すべて知っているんですよ。それに働いているでしょう。もう生活保護は打ち切られますよ。市長に通報しますからね」

 手紙には汚い文字で、そう書かれていた。

「畜生、一体誰が……」

 栄太郎が思わず呻いた。

「心当たりがないんです。私、怖くって……」

 律子の肩が震えていた。栄太郎は思わずその肩を抱きしめたい衝動に駆られるが、それをグッと抑えた。

「せっかく前向きに生きていこうと思ったのに……。私、くじけそう」

「こんなことでくじけちゃだめですよ。姿を現さず、こんな手段を使うのは卑怯者のすることです。負けちゃだめですよ。それに市長に通報されたって、佐々木さんが不利益になることはありませんから。生活保護だってそう簡単には廃止になりません」

 栄太郎は自分に言い聞かせるように、強く頷いた。律子はまだ不安な顔を隠せずにいる。栄太郎は正直、心配だった。また再び、律子の心が闇に閉ざされてしまわないかと。律子には取り戻した、清らかな心のままでいて欲しいと思う。長年のうちに培われた氷壁のような心を、栄太郎が誠意を持って解かしたのだ。それをまた、厚い氷に閉ざすわけにはいかなかった。

「北島さんは心の支えなの……」

 律子が栄太郎の瞳を覗き込みながら呟いた。だが、その顔がすぐ曇る。

「ごめんなさい。生活保護を受けている、子持ちの女の戯言なんて聞きたくないわよね」

 律子が自嘲的に笑った。その悲しそうに笑う瞳が潤んでいた。だが、栄太郎は笑わない。真面目な顔で律子を見つめ返す。

「佐々木さんは私のこと……」

 ここまできたら栄太郎も確かめざるを得なかった。律子の自分に対する気持ちを。栄太郎には確信があった。今までグレーソーンにいた自信が赤いマグマとなって噴出しそうだった。

「いつまでも苦しいままだと嫌だから言うね。好きです……。愛してしまったんです」

 律子は今にも号泣しそうな顔をしている。不安と熱い想いが入り混じった顔だ。栄太郎は一旦、下を向くと、すぐに律子を見つめた。その瞳が限りなく優しかった。

「実は僕も、律子さんのことが好きなんですよ。そう、ずっと前から……。いつの間にか律子さんが僕の心を占領していましてね」

 ついに栄太郎も素直に自分の気持ちを告白した。肩からスーッと力が抜けていく感覚を覚える。

「ああ……」

 律子が栄太郎の胸の中に飛び込んできた。栄太郎がしっかりとそれを受け止める。焦らされた分だけ、想いが募った抱擁であった。

「ママー……」

 奥の間から健一の声がした。しかし、栄太郎も律子も抱きあった背中を離そうとはしなかった。


 翌日の朝、帰帆市役所の裏口、灰皿の前に栄太郎と高橋係長の姿を見ることができる。朝の清々しい空気に紫の煙が立ち昇っていく。栄太郎が高橋係長を煙草に誘ったのだ。

「どうだった、昨日は」

 高橋係長が意味深な笑いを浮かべて、栄太郎に尋ねた。紫の煙が立ち昇っている。

「佐々木律子、自立しますよ。近いうちに生保は廃止します」

 栄太郎は缶コーヒーをグイと煽りながら、自信たっぷりに答えた。口元には薄笑いを浮かべているではないか。

「ほう……」

 高橋係長はビックリしたような顔で栄太郎を見た。今度は栄太郎の薄笑いも意味深と取れないこともない。

「大丈夫か」

「大丈夫です。『市長への手紙』が来ても文句は言わせませんよ」

 栄太郎の瞳には力がこもっていた。そんな栄太郎を見て、高橋係長が不安げな表情をする。

「自信たっぷりだな。だが、過信も良くないぞ。足元を掬われないように気を付けろよ」

「ええ……。でも、大丈夫です」

 高橋係長の顔が煙草にくすんだ。だが、栄太郎は気にしない。

「そこで係長にお願いなんですが、僕と律子の仲人をしてもらえませんか」

 高橋係長の目が丸くなり、栄太郎の顔が満足そうに笑った。

「それが果たして自立と言えるのか」

「経済的自立ばかりが自立のすべてではないでしょう」

 栄太郎はしたり顔でわらう。高橋係長の頬がフッと緩んだ。

「律子も仕事は辞めませんし、二人三脚で頑張ります」

「そうか……」

 高橋係長は二本目の煙草に火を点けていた。フーッと肺の中で濾過された煙を吐き出す。視線は栄太郎に合わせることなく、はぐらかせていた。

「本気か」

「本気です」

 栄太郎は高橋係長をまっすぐに見つめる。しかし、高橋係長は栄太郎と視線を合わせようとはしない。

「仲人……、引き受けて貰えますよね」

 栄太郎は是非にでも高橋係長に仲人を引き受けて貰いたかった。この仕事を通じ、高橋係長には、言わば「親父」のような思慕の念を抱いていたのである。

「この先、平坦じゃないぞ」

「わかっています。その言葉は結婚式の時にもう一度、聞かせてください」

「生保に転落してきたってことは、それなりに訳有りなんだぞ。それをわきまえた上で一緒になるのか」

「ケースファイルを見れば生活歴からすべてわかってしまいますからね。でも律子は真面目な女性です。生保に転落することが悪いことじゃない。そこから抜け出すためのお手伝いを必死に我々もしているじゃありませんか。人間、悪い時もありますよ」

「くくっ……」

 高橋係長が苦笑を漏らした。次の瞬間には、煙草の煙でむせ、ゴホゴホと咳き込む。

「いや、お前に教科書のような答えを返されるとは思わなかったよ。まあ、お前がそこまで言うなら信用しよう。おめでとう。仲人は引き受けるから心配するな」

 高橋係長が照れたように笑いながら、栄太郎を見つめ返した。栄太郎は安堵の笑みをこぼす。始業のチャイムが鳴った。高橋係長は灰皿に煙草を押し付け、もみ消すと栄太郎の背中をポンと軽く叩いた。

「今晩、軽く一杯やるか」

栄太郎ははにかむように笑うと、「はい」と頷き、高橋係長と歩調を合わせた。


(了)


 ちょっと、特殊な世界でしたがいかがでしたでしょうか?

 最後まで読んでくださった方々、ありがとうございました。

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