幕間、登場人物と用語説明
登場人物
ミルキィ
本編の主人公。レプロス博士に造られた謎のゴーレム。自らの意思を持ち、自己進化が出来る。第三部時点で、第三形態まで進化している。
性格は至って真面目で子供と老人が大好き、さらに花や植物を愛する優しい心持つ。言葉遣いも丁寧で敬意を払うべき相手には敬称をつけて呼ぶ。しかし進化するにつれ性格がより人間らしく変わり、戦闘中多少荒っぽい言葉遣いになる事も。
戦闘ではゴーレムらしくパワーで圧倒する事が多く、強力な遠隔武装も持つ。尚、ゴーレムであるため魔力を帯びた攻撃は一切効かない。
第一形態、第一部に登場。球体及び土と石のゴーレム。力は強いものの遠隔武装を持たず、水に弱いなどの弱点も存在する。
第二形態、第二部途中で登場、第一形態よりも戦闘面が強化され指を発射する武装と頭部にあるトライニウムの鉱石によるビームを放つ事が出来る。変わらず水に弱い。
第三形態、第三部の終盤にてザーハから譲り受けたトライニウムの結晶の力で進化した形態。白と青の鎧の騎士のような姿となる。背部と脹脛にバーニアを持ち、短時間であれば飛行が可能となっている。
武装も強化されており、両腕に小さな盾が装備されており、盾の内部にはパイバンカーが備え付けてある。第二形態と変わらずビームを使う事は可能だが、指を発射する機能は失われている。
また第三部に登場した無数のゴーレムは、ミルキィ第一形態を模した形をしており、それらを集合合体させて魔人キュルプクスを見事打ち破った。
第四形態、第四部より登場予定。
セリカ
エルフの女性で物語のヒロイン。
金髪碧眼の美女。エルフであるため、肌は白く体つきも非常に細い。
性格は物語当初より成長しており、以前は生活のために盗掘を行うなど少し狡い部分も見られたが、ミルキィに出会い彼女の中に眠っていた正義感が目覚める。
物語上、性格も戦闘面も著しく成長した一人。
風の魔法を得意とし、ミルキィが造り出した武器風を操る者を使う事でAランク冒険者並みの力を発揮出来る。しかし魔力の総量は多くない為、すぐに魔力切れを起こす。
自分では気が付かないが、ミルキィにほのかな恋心を抱いている。
フィリザートとは同じエルフだが、里が違うため面識はない。
ガガオ
陽気で口が悪いがチームのムードメーカー的なヒューマンの青年。最初はミルキィを快く思っていなかったが行動を共にするうち、男の友情で結ばれるようになる。親しみに込めて「ミルキィちゃん」と呼ぶ事が稀にある。
五感を研ぎ澄ますスキルを持つ。
戦闘面では意外に頼りになる弓を使い、ミルキィが開発した強化弓を使い、狙撃は勿論、爆破など様々な事が可能。第三部では多少彼の過去も語られ、現実を知る事となったが、セリカに感化されいつか夢に見た大冒険がしたいと思い出すようになる。
ゴードン
ドワーフの男性でいつも酒瓶を持ち歩いている。
元商人の冒険者、性格は大雑把ながらもチーム内で最年長という事もありまとめ役を行う事が多い。
いくら飲んでも酔う事が無く、金にうるさい。最初はミルキィを売る事を考えていたが、ミルキィの事を知る事で彼の力になりたいと思うようになる。ちなみにミルキィの武器の殆どは彼の出資した鉱石である。
ミルキィの開発した武器、パイルバンカーで戦うものの、その衝撃音により鼓膜を損傷するなど、ツイてない事も多い。その一撃の破壊力は作中屈指の威力を誇る。
第三部では重要な役割を担うも登場回数は少ない。
ザーハ
隻眼のドワーフ、ゴードンとは幼馴染で生まれも育ちも同じ。
二人は兄弟のように育っていたものの、ゴードンが商人を止めた事で少なからずショックを受けていた。
金銭には非常に細かいものの、ミルキィの本質を理解した最初の人物である。
戦闘は一切行ず、商人ギルドを使いミルキィたちを陰ながらサポートしている。
ゴードンよりかは酒浸りという訳ではなく、酒よりかは煙草を吸っているシーンが多い。
冒険者ギルド
ラザラス・ザックハート
元Aランク冒険者のヒューマンの中年。若い頃にドラゴンを屠った事がある。性格は熱血漢で短気なのだが、年齢のせいか多少落ち着いてきている。
槍術を得意としているが、剣術、棒術などの武芸全般一通り使いこなす事が出来る。
第三部にて魔王軍四天王レーデンと戦う、レーデンの人外の力を発揮させるなど作中でもかなりの強さを持つ。
戦争孤児であったがフィリザートに引き取られ育てられていた。
フィリザート
Aランク冒険者、エルフの老人。
性格は大人しいが人間同士の争いには関与しないなど世捨て人のような生活が好き。
老人ではあるが見た目はヒューマンの青年程の若さを保っており、文献や過去の歴史などに知識が深く戦術論や戦略論に長ける。
エルフの里で育つものの里の強い精霊信仰に嫌気がさし、若い頃里から抜けた経験がある。そのためか魔法は一切使えない。覚醒者で能力を持つがそれを使う事は無い。
第三部後半でギルド長代理をすることになるも、本人は嫌で仕方が無い為、どうにかしてサボれないか思考を巡らしている。
シャルロット・ウェイバー
ギルバインの街に数人しか居ないAランク冒険者、ヒューマンの女性。
魔法大国ウイングダムの魔法学校の落ちこぼれで『インドラの魔導書』という本に熱中し、古代文明の虜となる。
性格はおっとりとしているものの、好きな事になると突っ走るトラブルメーカーでもある。また極度の方向音痴で口癖は『なんなんのー』
作中では書かれていないものの、抜群のプロポーションを持っている。
シダ・ファーリーン
第三部の途中で登場するヒューマンの女性、ソロ活動を行うBランク冒険者。フィリザート曰く頭もキレるし処理能力も高いとされるが、戦闘技術に関しては未だに明らかになっていない。
憲兵団
バルザック・ヴェス・シュタインベルグ
アーデルハイド公国の上級貴族、公国から派遣された貴族の一人で、ギルバインに赴任してから十年になる。赴任当初ギルバインの不満を抱いていたものの、次第にギルバインの街が好きになり、魔王軍と戦う決意をする。
コリア
憲兵団の団員の一人。
子供の頃、バルザックに助けられた経緯があり憲兵団に憧れ無事入れた事で毎日が幸せだと思っている。
言葉遣いは多少悪いものの、大好きなギルバインを守れる事に誇りを持っている。
彼女の淹れた珈琲はバルザックやセリカなどが飲んでいる。
魔王軍
レーデン
物語の鍵を握る一人。
人外と呼ばれる覚醒者を上回る能力を持ち、尋常ならざる回復力を持っている。また姿をデーモンへ変化させる事でラザラスを圧倒するが、第三形態となったミルキィに敗れる。
戦闘狂だと思いきや、意外に心が弱く、ある女性が心の支えとなっているが第三部時点では未登場。
ステイン
銀色の髪を持つエルフの女性。
恵まれた剣の才能を持ち、それに溺れる事無く鍛錬を欠かせない騎士。
小国ミロランド出身で、ミロランドが魔王軍に陥落した際に魔王軍に寝返る。しかし騎士道を重んじるものの、第三部後半にて魔王軍に騙されていた事を知りとセリカに力を貸す。
重力を操ると言う作中最強クラスのスキルを持つものの、ミルキィによって見破られ敗北している。また自身が着る鎧を常時軽くしているため、常に魔力を消費している。
用語紹介
アーデルハイド公国
ランデベル大陸の中心にある貴族主義の国家。
第三部までのメインとなる地方都市ギルバインはこの国の都市のひとつ。千年続く公王が治める国家で、地方には港湾都市、鉱山都市など非常に豊かな国である。
一方で貧富の差が大きく奴隷制度が今も残っている地区も存在する。
皇族と官職による貴族文化を持ち、貴族にも上級、中級、下級、そして平民で厳しく分けられている。
ギルバイン
第三部までの舞台となっているアーデルハイド公国の地方都市で、周辺を深い森と鉱山に囲まれている。
ランデベル大陸とワーファ大陸の中間に位置する都市でドワーフの商人が多く行き来する商業の街。アーデルハイド公国の都市ながら貴族主義の文化は薄く人情味溢れる住民が多いのも特徴。
首都アーデルハイドをはじめ様々な土地と都市を繋ぐ街道を持ち様々な文化が入り乱れている。
トライニウム
ギルバイン鉱山で稀に採掘される魔力を帯びた魔石のひとつ。
拳ひとつ分で豪邸が立つほど非常に高価で、鉱石の中に収められている魔力量は並みの魔術師よりも多い。
覚醒者
種族それぞれに独自の価値観があるものの、主に魔法や特殊なスキルの事を指す。
一人ひとつこれを有しており、先天性、後天性の覚醒能力が発現する。
ヒューマン・後天性覚醒者が多くスキルで職にありつく者も居るがあまり重視されない。また一生覚醒しない者も多く、平地に住む者が多く最も人口が多い種族。
エルフ・先天性覚醒者。生まれながらに覚醒能力を持つ者が大半で、覚醒能力に強く依存した生活を送っている。エルフの殆どは生まれ育った里から出る事無く、他種族との交流も非常に薄い。また覚醒者ではない者を差別する風習がある。森に住み精霊信仰が強い。
ドワーフ・先天性覚醒者。大半の者が能力を持つものの、その能力に頼る事無く才覚や技術を磨く種族で鉱山や洞窟などに地下都市を造るほど独自の文化を築いている。
ランデベル大陸
三大大陸のうち最も広い土地を持つ。人口の殆どはヒューマンでありドワーフやエルフに対しても偏見を持たない者が多い。
エルフィ大陸
三大大陸のうち最も小さい大陸、人口の殆どはエルフで大陸の殆どが森で覆われており、未開拓な土地も多い。エルフの里という小さな集落が各地に点在しており、異文化を嫌う傾向がある。
ワーファ大陸
三大大陸のうち最も荒れた土地を持つ大陸。大地は乾燥しておりまた鉱山や火山などが多い。主にドワーフが住んでおり、一部では地下都市を建設するなど、どの大陸にも似る事が無い独自の文化を築いている。
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