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その昔、創造神は海を創るために海の神を、大地を創るために陸の神を創った。
創造神に創られた2人の神によって海は生命を創り出し、大地は生命に成長を促した。
この世界は生命にあふれ、緑の生い茂る素晴らしい楽園となり、動物は互いに愛し合い、実りをつけた木々は空に向かい立ち並び、山からは風が吹き、川は流れ、花々は咲き誇った。
しかしそんな楽園の時代は長くは続かなかった。
海の神と陸の神が争いだしたのだ。
大地は枯れ、海は荒れ、恐怖に慄いた人々はお互いの民族を守るために神の戦に参戦してこの戦いを終わらせようとした
そして、長く続いた戦いは、海の神と海の民が勝利をおさめ、海の神は海の民の娘と結ばれ、この海の神がシーガーディアン国の最初の国王となったのだ。
《フリートヘルム・ア・チェラード著、『国史大全』から抜粋。》
●この争いがもたらしたものは何かを考えよう。
海の国の建国・民族の流れ込み・大地の荒廃など。
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