謎のギフト研究 その1
神父の叔父さんが何か文言を唱え祈ると僕の目の前は真っ白になり、スクロールが現れた。
気がつくと僕は神殿の祭壇に棒立ちしていた。慌てて神父に頭を下げ元の席に戻る。
頭の中に浮かんできたのは『アロンβ』というギフトの名前だった。
「ルクスはどんなギフトだった?」
「『アロンβ』ってギフトだった。そういうアイクは?」
「俺は『レスラー』だった。俺たち聞いたこと無いギフトばっかだな。」
心なしか周囲の視線が痛いが、このときの僕は念願のギフトに気をとられ、そんなことを気にする余地はなかった。こうして解放の儀式を終えた僕は、また父さんと岐路につくのであった。
-次の日。同じ村の幼なじみであるプルル、アイクで集まった。
「何でアイクは上半身裸のままなの?」
「いや、それがよ。儀式以来服を着ると全部弾け飛ぶんだよ。絶対『レスラー』のギフトのせいだ。」
それを聞いておかしく思ったプルルと僕は盛大に地面の上を転げ回った。
「わ、笑うなよっ!」
「ごめんごめん。プフッ。だって服が着れなくなるなんてギフト聞いたことないから。」
「だから今日はお互いのギフトを調べるために集まったんだろ。」
「そうよね。それじゃあ誰のから調べる?」
「プルルからでいいよ。」
「ああ、かまわないぜ。」
「そう?それじゃあ私の『ときめきメモリアル』からね」
「ステータスは何か変化あったか?」
ステータスはこの世界に生まれた全ての生物に存在し、個人が生まれたときより意識で念じることで見ることができる。潜在能力を見る力とそれによって知ることができる情報のことを指す言葉だ。
「ええ。好感度?という項目が増えてるわ。あとスキルが二つ、【行動選択】と【出会い】が増えてたわ。」
「発動型スキルはあんのか?」
「ええ、【行動選択】が発動型よ。でも怖くて。」
「試しに使ってみようよ!」
(【行動選択】!!)
念じるとプルルの目の前に選択しが現れた。
"勉強" "運動" "趣味" "休息"
「なにこれ?」
「どうした?」
「いくつか文字が目の前にボヤッと現れて。選べって事かしら。」
プルルが手を前に伸ばして勉強を選ぶ。するとステータスのINT(知性)の数値が少し上昇した。
「よく分からないけれど勉強を選んだらINTが少し増えたわ。」
「凄い!凄いよプルル!スキルや成長以外でステータスを変えられるなんて凄いギフトじゃないか!」
「そうかしらね。まあホントに微々たるものだけれど。それにまだスキルが使えない。再使用までに相当時間が掛かるんじゃないかな。」
「それでもいいギフトじゃねぇか。」
「じゃあ次はアイクの番だね!」