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プロローグ(世界観中心)

初投稿です。よろしくお願いします。

 2XXX年


 世界の人口は終に200億の大台に乗った。


 しかし、地球にはそれらを養うリソースはなかった。


 需要と供給により、跳ね上がった物価。


 それによる暴徒の発生。


 一部の国々は暴徒に対し武力を持って沈静化を図った。


 しかし、ある国が組織的な暴徒によって落とされてから、その様子は一変した。


 その国に世界中の貧困層が流れ込んだ。


 そこから始まった、新体制軍(暴徒)対旧体制軍(国家)の武力衝突。


 つまりは、戦争。


 多数の犠牲者を出しながら、しかしその勝者は意外も意外。


 ある意味では何も不思議では無かろう。


 勝者は超大規模食品製造設備を、何処より早く整えてみせた大企業による組織。


 その名も『国際的物価の上昇に伴う企業間による協力体制強化を目的とした中立組織』


 正式名称が長いので、協賛企業の中で特に力を持った5つの企業の頭文字を取り、通称『DYSAM』


 このDYSAMが世界中の食品売り場を牛耳る事で、戦争を続けられなくしてみせた。


 新体制軍と旧体制軍は、『物価の操作』と言う、圧倒的なマネーパワーの前になすすべ無く消え去った。


 それに続く形で世界中から国が無くなった。


 より正確には、間接的にDYSAMが1つ残らず潰したと言うべきか。


 兎にも角にも、当然国が無ければ、法は勿論、条約は無効、通貨も消えた。


 世界中が無法地帯となるかと誰もが思ったが、そこで動いたのはやはりDYSAMだった。


 DYSAMは通貨(商品券)を作り、仕事を作り、街を作り、そして規則を作った。

 ※規則はrule、法律はlaw。別物なので注意


 無論他にも続いた者も居た。


 しかし、世界の食料を牛耳るDYSAMよりも信頼出来る組織など無かった。


 こうして世界は、無法地帯とDYSAM支配地帯の2つに分離され、結果これ以上無いほどの『資本主義社会』となった。


 DYSAMはこの体制を引いた直後、世界中に向けて声明を出した。


「地球は狭い。新たな場所へ、新天地へ行かなくては行けない。世界中の技術者、研究者に告ぐ、貴様等の技術を我々、DYSAMに売ってはみないか。我々はDYSAMの名の下に『美味い飯』と『安全な住処』を用意しよう。共に世界を救おうではないか!」


 そう、この未来は予想されたものだった。


 DYSAM(を作った企業)は、金に価値が無くなる時代を見越し、ある意味最も価値を持ち、大量確保が可能な食料に目をつけていたのだ。


 そして『地球を救う』為に全てを黙らすマネーパワーを手にし、技術者を雇い入れる事にしたのだ。




 この体制を作り、研究を始めて数十年、様々な方法が考えられた。


 例えば宇宙


 人類が地球を捨てて、別の惑星に移り住む事。


 しかし、何処に人の住める星が有る?


 月?


 火星?


 もう住んでいる。


 200億人も地球には住めなかったからだ。


 そして月も火星も既に掘り尽くされた。


 ならばもっと遠くへ行くか?


 ワープ技術は作った。


 しかし、全人類を乗せる為の宇宙船が足りない。


 何処かの組織の上層部が、お偉いさんだけで地球を出ようとした事もあった。


 しかしDYSAMや、人民からの妨害に会い、結果としてこの計画は頓挫した。


 最も、偉いだけの無能が何も無い星へたどり着いても、その先があるとも思えないが。



 例えば、過去


 過去へ戻り、無駄な消費リソースを減らす。


 それにより、地球の寿命を延ばす。


 その為のタイムマシンは作った。


 しかし、解決には至らない。


 精々時間稼ぎだろう。


 だがそれでも、無駄では無かった。


 少なくとも、数十年研究する時間は稼げた。


 そしてそしてその時間を使い遂に人類は解決方法を見つけ出した。




 地球にはリソースはない。


 故に遠くの星へ行く事は出来ない。


 残ったリソースで行けて、尚且つリソースの溢れた場所。


 そんな場所はこの世界には無い。


 そう、この世界にはだ。


 異世界だ。


 異世界になら有る。


 この世界に拘る理由は1つも無い。


 只々、リソースさえあれば良い。


 故に異世界。


 異世界への道は作った。


 数十年の研究は伊達では無い。


 惑星間移住の為の技術。空間を超えるワープ。


 時間逆行の為の技術。時間を超えるタイムマシン。


 その他にも様々な技術を集結させ遂に完成させた異世界への道。


 DYSAMは異世界を「フロンティア」と呼び、懸賞をかけた。


「フロンティアの制圧(原住民の殖民地化、又は殲滅等)に成功した者は、DYSAMの名の下に可能な限りの望みを叶える事を約束する。」


 技術、資源、懸賞、理由は数あれ地球中の人々が命を賭して夢を見るには十分であった。


 こうして、異世界征服の時代は、幕を開けた。

誤字脱字報告お願いします。

感想ももらえると嬉しいです。

と言うか、感想欄で貰う側になりたくなったので書きました。

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