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「30」というセカイ  作者: 水無月 和
1/1

Prologue

30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい。



だからといって、別に魔法使いになりたかったわけではない。

そもそも、そんなことを信じていたわけでもない。

ただ、女性に縁がなく、僕自身に度胸がなく、

気がつけば女性経験がないまま、今日、僕は30歳になった。


そんな今日も、朝起きて、いつもと変わらない1日を過ごし、誰に祝われることもなく一人寂しく部屋で缶チューハイを飲む。

社会人になってからは、毎年こうだ。

いや、毎日こうだ。


変わり映えない日常。

変えようとも思わない日常。


いつか、なにか起きて、結婚する可能性もゼロではないだろうが・・・

きっと、このまま変わらない日常を過ごしながら、毎年年を取って、そのまま死ぬのだろう。


・・・・・・だとしたら?

今死んでも、変わらないのでは・・・?


3年前に事故で両親を亡くし、兄弟は別にいない・・・


悲しむ人間が・・・いない。


そうか、死ねば良いんだ。


このまま、そのまま。


死ぬなら、せめて、飛んでみよう。


30階建てのマンションの屋上。


セキュリティなんてあって無いような施錠。


たまに、ここから街を見下ろしていた。


飛んだらどれだけ気持ちがいいのだろうと、いつも考えていた。


それも、もう、考えなくていい。


さぁ、飛ぼう。


次、もし、生まれ変わるなら、素敵な人生でありますように・・・。


身の丈以上の柵を登り。


いつもよりも、更に高い位置から街を見下ろす。



あぁ・・・なんて―――――



/ 暗転

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