無職戦隊ショクナインジャー!自宅警備員レッド
深夜テンションで書きました。
自宅警備員レッド
俺の名は自宅警備員レッド! 俺は、ある陣地からの敵の侵入を絶対にさせない正義の味方なのだ。
むむ! 今日も生きのいい敵が俺の守る聖域にやって来たな。覚悟するといい
ガチャリ
「隆、いつになったら布団から出て学校に行くの?」
「…………」
「そうやって黙り込んで、今日はね先生に来てもらってるから話だけでも聞きなさい」
むむぅ、先生だとぅ!!
これは、序盤からラスボスのお出ましか、これは自宅警備員レッドの名に懸けてここに入れるわけにはいかない。
「とぉー!! レッド参上」
「村上隆くん。やっと布団から出て来てくれましたか。みんなが学校で待っていてくれていますよ?! さぁ、行きましょう」
「ふぅ、その程度の攻撃痛くもない痒くも、ない!!」
嘲笑うかのように、高笑いする自宅警備員レッドは勝鬨を高らかにあげる。
「たーかしくん、でーておいで!」
むむぅ、これはクラスメイト総出で俺の事を迎えに来たとでも言うのか!
何という精神攻撃!!
くそ、胸が痛む……。
「先生御免なさいね、こんなバカ息子のために。ここまでしていただいて」
「いえ、お母さん。大切な生徒の一人なのです。これくらいは当たり前ですよ」
「グスリっ……ありがとうございます」
くっ! 使えない戦士め、そこでくたばっていろ!!
いやは、クラス総出での出勤ご苦労様です。
反吐がでるわ!
くそっ、ここまで追い込まれたことが俺の人生経験の中であっただろうか。
ーー否だ…………。
ならば、ここは戦士らしく。
戦う全てのものに対し。
胸を張れるような戦いをするとしようじゃないか!!
かかってこい! 悪の手先め!! 俺は社会のどんな荒波さえも俺の相棒と一緒に乗り越えてみせる。
さぁ、かかってこい!!
「隆、布団に包まってないで早く出て来なさい!クラスのみんなも待っているのよ」
「そうだぞ、隆くん。こんなに暖かいクラスはないんだぞ!」
無駄だ、この絶対防御を突破出来るものなどこの世には存在しない。
だが、俺の部屋の扉を破った事は素直に賞賛してやる。
俺がわざわざアマソンから買った特殊キーでしか開けられないドアを立て付けて置いたというのに、メーカーまで調べ上げ、買い漁ったのは俺の負けだ。
だが、ここからが本当の勝負だ!!
「こ、こら、布団をそんな風にしないの。ダンゴムシみたいになってもう、お母さん知らないよ」
「そうだぞ、隆くん。お母さんもこんなに心配してくださっているんだから」
「いや、貴方のお母さんになったつもりは……」
「あ、いや、そういうつもりで言った訳では……」
何やら完全防御の外では不穏な空気が流れているんだが?
これは一体……?
「なんだ?こんな昼間っから煩くして」
居間からお父さんが出てきた?
珍しい。
「あ、アナタ。隆が布団から出てこないのよ。何か言ってやって」
「はぁ、またか隆。お前いい加減にしなさい。お母さんとか先生にも迷惑掛けて恥ずかしくないのか」
何を言っている? これが俺の流儀だ。何人たりにも曲げられない流儀。
これこそが俺の仕事だ。
「あ、隆くんのお父さんですね」
「ん? どうしたんですかそんな顔して。やけに顔にシワが寄っていますよ。なあ、母さん愛してるよ」
「な、なに? アナタ、その私もよ」
チラリと外の様子を伺うと、ちょっと修羅場になっていた。
先生の顔は赤く染まり、お父さんの顔は優越感に浸り、母さんはと言うと父さんの顔を見て微笑んでいた。
「何これ?」
偵察を終えた俺は、また相棒に潜り込み、様子を伺う。
「はぁ、もういいです。先生今日は本当にありがとうございました。ほら、アナタも」
「あぁ、そうだないとしのマイハニーそれじゃあね先生……隆ちゃんと学校行きなさいよ」
「グヌヌ、分かりました。今日は引きましょう。ですが、また、日を改めて伺います。今日は失礼しました」
「あぁ、二度とくるなよクソやろう」
最後に俺が小声でそういい、今日の戦いは終わりを迎えた。
ふぅ! この程度造作もない!!
次回、クソニートブルー編
どうでした?
好評なら更新しますけど???