二度死ぬ
まったりと趣味で不定期で書いています。
誤字・脱字ありましたらすみません。
目の前に、黒のローブに身を包んだ男がいる。グルッと辺りを見渡すと他にも同じ格好をした男達が俺達クラスメート囲んでいた。
ここは何処かの地下か何かか? 松明にゴツゴツした岩肌。その岩肌の地面にオカルトな文字が掘ってある。何かのカルト教壇か何かか?
ここに何故俺らはいる?帰宅の号令を聞いた瞬間に教室に光が溢れ、気がついたらこの有り様だ。
体に異常はないか?どこも怪我をしてをしていない。頭は大丈夫か?伊藤ミナト16歳、AB型、身長160cm、顔は普通、髪型も普通、良し大丈夫!謎のローブ男達は静観している。
他のクラスメートもやっと起き出しギャアギャア喚き始める。
事態が把握出来ずに流されるしかないが、このまま相手の出方を待ってみよう。
何人かがローブ男に掴み掛かるが、逆に腕を掴まれ捻って地面に押さえ付けられる。訓練を受けている動きだ。
クラスの厄介者の青木裕太と木村紀之が「離せ!」「殺すぞ!」と騒いでいたが、ナイフを首に当てられ大人しくなった。
目が笑っていない。有無を言わせない迫力があった。
クラス全員が恐怖におののき、身をちぢこませる頃、奥から気配を感じ、視線を凝らす。
一人の女性が現れた。金髪に抜群のプロポーション、顔は可愛いと言うより美人さん。10人中9人が綺麗だと言うだろう。
「異世界より来た旅人よ、話がある。着いて参れ。」
「お前たち、とっとと歩け!」
上から目線で大きな態度に大半のクラスメートは頭に来てるようだが、俺は別の事を考えていた。
ローブの男達が従っていると言うことは立場が上、権力か純粋に力が上か。
連れて行かれた先はRPGでよく見かける王様の越権の間。
あぁ~~そういう事か……テンプレ大好きな俺はまさかな?と思いつつうすうす気づいてはいたが、まさか本当に当事者になるとは……
「異世界よりよくぞ参った。異世界の旅人達よ。貴様らに頼みがある……」
大体の流れはもう予想出来た……恐らく魔王か何かを倒してくれと言うんだろうな……それで元の世界に帰せと来て、魔王を倒せば帰してやると……で逆らえば奴隷落ちか?
「3日後に魔王軍がここに攻めて来る。貴様達は魔王軍を滅ぼし我が国を救うのじゃ。」
勝手に人を拉致しておいて、この上から目線……救えないわ。
「ふざけないで!人を勝手に誘拐しておいて何様なの?魔王軍の前にあんた達を滅ぼしたいわよ!」
「そうだ!そんなもん、この世界の住人が何とかするべきだろうが!」
「ボクを帰して!家族が心配してる!帰して!」
「ええぃ!黙らんか!帰してほしくば貴様は儂の言うことを聞け!」
問答無用に打ち切られる前に質問しなければ。
「あの~~~すみません陛下。魔王から人類を救おうとする、その御心の深さに感銘致します。1つ質問することをわたくしめに約束してもらえないでしょうか?」
「伊藤てめぇ!何しっぽ振ってこびむってんだ!」
吉田実の単細胞が何か言ってるが無視をする。どうせ俺の質問を聞けば黙るだろうし。
「ぬっ?……少しは口の聞き方を知ってる者がいたか……まあよい、1つ位なら答えてやるわい」
「お父様いけません!」
お姫様は意外と警戒してる……へぇ~♪
「寛大なお心に感謝致します。我等を帰す方法があると言うことですが……全員役に立つ者がいるとは限りません、そこで質問と提案が御座います。決して損はないかと。」
「ほぉ……」
「行けませんお父様!コイツは!」
「少し黙りなさい。」
「・・・・・・・・」
パピィーが怖いのね。青くなって顔を伏せちゃった。
「わたくし共のような者を呼び出したと言うことは異能の力が発現したんでしょう。なら使えない者がいた場合は元の世界に帰す所をここにいる全員の前で直ぐに見せていただけないでしょうか?そうすれば魔王軍を倒す士気も上がり、我等は王様の慈悲の深さに感銘致しますでしょう。ぜひ、王の格と言うものを我等のような者に見せて下さい。」
断れば嘘であることが発覚するし、従えば真実で合った場合は数名帰還出来る。嘘ならみんなの前で帰還させないといけないからどっちにしろ殺せないし、城を追い出す事も出来ない。どっちにしろ詰んだ。あれだけ持ち上げたんだ、手のひらを返せばクラスメート全員から不信感を喰らうしな……
「………………よかろう。ただ、返還の魔法陣の準備に掛からせるので少し待ってほしい。おい、レドよ。アレを準備しておけ。旅人の皆もアレを見れば納得するだろう。」
「畏まりました。」
黒ローブの老人が王の間から出ていく。本当に帰還方法なんてあるのか?……これで良かったのだろうか……一抹の不安がよぎる。
「やんじゃん伊藤!ハズレ能力でありますように!」
鈴木健太が俺の肩を叩き祈っている。
「凄いわ!伊藤君!帰れるかも知れない。」
本城静と口はあまり聞いたことがないのになれなれしい。
期待に胸を膨らませる中、各自に告げられる。頭の中にステータスを意識して能力値とスキルを確認しろと。
そして、王の間の隅に台座が置いてあり、そこに置いてある水晶に手をかざすと水晶に表示される。
それを黒ローブが紙に書き込んでチェックしている。
こうして次々と確認していくと脱落者がでない。
「今回は豊作じゃないか。これはアレを使う必要がないのう。」
今回は………!? これが初めてじゃないのか? 王女の顔が一瞬歪んだのを俺は見過ごさなかった。
なんだ!? 何か失言したからあの王女は顔を変えた……モヤモヤが広がり考えていると俺の番が来る。
手をかざし見るステータスと能力は……
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【名前】伊藤ミナト
【レベル】1
【EXP】0
【HP】20
【MP】10
【STR】5
【DEF】5
【AGI】5
【INT】5
【DEX】5
【CRI】5
【スキル】自爆 ◆☆▼○
自爆⇒全エネルギーを使い自身の周囲の巻き込み崩壊をする。
◆☆▼○⇒☆■★□○◆●◇◎□○■◇◆○◎★
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自爆だと!?命と引き替えって奴か……つまり一生使えない。それともう1つはなんだ? 文字化けしてるのか分からない。
「良かったな。ククク……お家に帰れるぞ。」
嘲笑い俺を見る男達の視線に俺は冷や汗が出る。違う……これは何か企んでいる。何だ!?
「ほぉ~……貴様だけが選ばれたかプププよし、約束通りに元の世界に帰してやろう。連れて行け。」
クラスメートが手のひらを返したように俺に罵声を浴びせる。
そんな声も耳に入らない。おかしい……この連中はこの短時間で性格が最悪なのは承知している。
なら、このまま帰れる筈がない。でも、クラスのみんなも着いて来てる。
そうして、俺は別室に用意された人一人が入れる程度の魔法陣の中央に立たされる。
「これより元いた世界に帰す。これで貴様達は我等の事を信用するがよい!魔王さえ倒せば帰す事を約束しよう。『さらばだ、恨むなら自分を恨むんだな』やれ!」
この男!!掴み掛かろうとしたが一瞬で俺は飛ばされた。
気がついたら周りはモンスター!モンスターモンスターモンスターモンスターモンスターモンスターモンスターモンスターモンスターモンスターモンスターモンスターモンスターモンスターだらけだ!魔王軍の行進の真っ只中に俺はいた。
スライムがとか!ゴブリンが!じゃない。ドラゴン、グリフォン、デュラハン、死神!?キメラ、バンパイア……古今東西のモンスターや知らぬモンスターまで……頭が狂いそうになる……あの魔法じりは元の世界に送る魔法陣じゃない。
あんな小さな魔法陣で帰せる訳がない。それに何度もこうやって騙して信用させたんだろう……ちくしょう!ちくしょう!ちくしょう!ちくしょう!ちくしょう!ちくしょう!ちくしょう!ちくしょう!ちくしょう!ちくしょう!ちくしょう!ちくしょう!ちくしょう!ちくしょう!ちくしょう!ちくしょうーーーーー!
ああ~俺の右腕がぁぁぁ!!!!痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!
助けてくれぇぇぇ!!!!
足ががぁぁぁぁ!!!お母さ~~~~~ん!!!
死にたくない!!死にたくない!!死にたくない!!死にたくない!!死にたくない!!死にたくない!!死にたくない!!死にたくない!!死にたくない!!
止めてくれ!!!痛すぎる!!!せめて苦痛を早く消したい!!死にたくない!痛い!助けて!死にたくない!目がぁぁぁ!!死にたくない!!!腹が!!腸が手出る!!ヒィィィかみちぎるな!!!!!!
イモムシが口を開けて下で待っている!!止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ!!!!!!!!!
せめて普通に殺してくれぇぇぇぇ!!!あんなのに喰われる為に生きて来たんじゃねえよ!!!こんなの嘘だ!!!!嘘だと言ってくれぇえぇ!!!あああああああああああああああああああああ
狂う!!狂う!!狂う!!狂う!!狂う!!狂う!!ひゃあははははひゃひゃひゃあああああああああはははははははははは
ゆっくり落ちて行く……殺してやる!!!!!殺してやる!!!!!殺してやる!!!!!殺してやる!!!!!殺してやる!!!!!殺してやる!!!!!殺してやる!!!!!殺してやる!!!!!殺してやる!!!!!殺してやる!!!!!殺してやる!!!!!殺してやる!!!!!殺してやる!!!!!殺してやる!!!!!殺してやる!!!!!殺してやる!!!!!殺してやる!!!!!殺してやる!!!!!殺してやる!!!!!殺してやる!!!!!殺してやる!!!!!殺してやるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!!!!!!!
バクン…………旨いか? ひゃははははははははははははははははははははははは!
ズドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
半径30m……俺の16年の歳月を掛けて育んだ命で咲かせた汚ねぇ花火だった。
目の前にあの全身黒のローブに身を包んだ男がいる。グルッと辺りを見渡すとあの時と同じ状況で黒ローブ達が俺達クラスメート囲んでいた。
ここはあの時の地下か? 松明にゴツゴツした岩肌。その岩肌の地面にオカルトな文字が掘ってある。同じだ!?俺は奴等に騙されて死んだ筈じゃ!?
どうして俺は此処にいる? 気がついたらこの有り様だ。………………文字化け……
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【名前】伊藤ミナト
【レベル】1⇒50
【EXP】0⇒10000
【HP】20⇒270
【MP】10⇒260
【STR】5⇒255
【DEF】5⇒255
【AGI】5⇒255
【INT】5⇒255
【DEX】5⇒255
【CRI】5⇒55
【スキル】自爆 回帰
自爆⇒全エネルギーを使い自身の周囲の巻き込み崩壊をする。
回帰⇒死んだ時からこの世界に誕生した時へと何度でも戻す。
*能力を発動させた事により表示を解禁いたしました。
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何度でも甦る……外道共がぁ!!!!!!!!!!!!!!!!貴様らにも地獄を見せてやる!!!!何度でも!何度でも!何度でも!何度でも!何度でも!
他のクラスメートもやっと起き出しギャアギャア喚き始める。
奴等は知らない、俺が貴様らのせいで地獄を味わって来たことを……あの魔法陣が真っ赤な嘘だと言うこと……お前らが外道だと言うことを!!!最初はあの諸悪の根源を道連れにしてやる。
あの時とおなじだ。何人かがローブ男に掴み掛かるが、逆に腕を掴まれ捻って地面に押さえ付けられる。
青木裕太と木村紀之が「離せ!」「殺すぞ!」と騒いでナイフを首に当てられ大人しくなる。
クラス全員が恐怖におののき、身をちぢこませる頃、あの王女が出てきた。
「異世界より来たり旅人よ、話がある。着いて参れ。」
「お前たち、とっとと歩け!」
お前達は王の次だ……レベルが上がって来たら全員纏めて送ってやる。
胸くその悪くなる部屋だ。王の野郎のいる間で俺は虎視眈々と奴を狙う。
「異世界よりよくぞ参った。異世界の旅人達よ。貴様らに頼みがある……」
この時にこの野郎は何を考えていたんだろうな……
「3日後に魔王軍がここに攻めて来る。貴様達は魔王軍を滅ぼし我が国を救うのじゃ。」
クズが!お前の命も後わずかだ……
「ふざけないで!人を勝手に誘拐しておいて何様なの?魔王軍の前にあんた達を滅ぼしたいわよ!」
「そうだ!そんなもん、この世界の住人が何とかするべきだろうが!」
「ボクを帰して!家族が心配してる!帰して!」
最後に俺はみんなから罵声を浴びせられるが、同じ被害者だよな……みんなだって家族ややりたいことがあっただろうに……
「ええぃ!黙らんか!帰してほしくば貴様は儂の言うことを聞け!」
始めるか……この外道を地獄へと引きずり込むのを……
「あの~~~すみません陛下。魔王から人類を救おうとする、その御心の深さに感銘致します。1つわたくしめにいい考えが御座いますのでお耳を拝借する事をお許し願えないでしょうか?他の者には聞かれたくない話ですので。」
「伊藤てめぇ!何しっぽ振ってこびむってんだ!」
吉田よ!しっぽを振る? 俺が? この外道に? 笑えねぇよ。怒りが目に宿り吉田を睨む。
「黙れ!!………王の御前だ。 無礼を働くのなら殺すぞ……」
「・・・・・・・・・・・・・・(伊藤!?)」
伊藤を含めクラスメートは俺の殺意に黙る。本物の殺意の籠った目なんて見たことがないだろ?幸いにして王や黒ローブには気づかれなかったみたいだな。まあ、どっちでもいい……
「ぬっ?……少しは口の聞き方を知ってる者がいたか……まあよい、ちこうよれ。」
「お父様いけません!」
この王女だけは感がするどそうだからな。
「寛大なお心に感謝致します。ではお耳を拝借させて頂きます。」
「貴様は中々見所がありそうだな。その態度よし。」
「行けませんお父様!コイツは!」
「少し黙りなさい。」
「・・・・・・・・」
お前もいずれ地獄に送るんだ……じっとしてろ。
王の耳に手を持っていく振りをしながら奴の首に腕を回し羽交い締めにする。
もがこうとするがレベルの影響なのかビクともしない。
「おおっと!動くなよお前ら……少しでも怪しい真似をしてみろ!!!!首をへし折るぞ!!!動くなぁぁ!!!!!!!!」
俺の押さえていた殺気を解放する。
「ぎじゃまごんなごどをじて、じゃじゃでずむとおもっでいるのが!」
右腕で首を絞めているのので左手で王の肩を握り潰す。
「ぎゃああああああああああああああ!!!」
「お父様!!!!この外道がぁぁ」
「お前らが言うなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
振動が伝わる位に俺は叫び黙らせた。王女も王も黒ローブもクラスメートも俺を化け物のような目で見る。
当たり前だ!地獄に落とされたんだからな……
「………………クラスメートのよしみだ……良いことを教えてやる……」
ビクッとしながら俺の声に我に返る一堂、俺は怨嗟を込めて吐き出す。
「元の世界に帰る方法はない……コイツらは偽の魔法陣を用意して、役に立たなそうな奴を元の世界に帰した振りをするがな……行き先は魔王軍の行進のど真ん中だ。そうして邪魔者の排除とお前らの信用を勝ち取るという……外道だよなぁ~……人様を拉致っておいて……邪魔になれば地獄に落として利用する……そうだよなぁ~そこの黒ローブに王様よ~!」
顔にハッキリと出てんだよ!
「知らん!! 騙されるな!! コイツの言ってる事はデタラメだ!!」
「なら面白い物を見せてやる。俺はここに初めて来たよな? 鈴木、本城……」
「当たり前だろ……お前どうしたんだ……」
「伊藤くん? なの? ……」
「そこにある水晶な、ステータスと能力が分かるんだよ。なあ~? 何で俺がその事を知っているか分かるかぁ~?」
「………………貴様何者だ!? ……魔王軍の刺客か?」
「答えはコレを見れば分かる。」
左手を水晶にかざしみんなに見せる。
「レベル50!?お前どうやって………回帰……これは!!!!」
「青木……俺はな……コイツらに騙されて地獄を見てきたぜ……あひゃ…うひゃ……ひゃははははははははははははははははははは! 分かるかよ!! 生きたまま足を! 腕を! 目をほじくりかえされて!!! 周りは化け物の山!!! 最後は生きたままイモムシの口にゆっくり落とされるんだぜ!!!笑えよ !!!!おらぁ!! 地獄に落ちる前にお前らも散々俺に罵声浴びせただろ!! あひゃひやんひゃひゃひゃ♪」
言葉を失っている面々……前の俺が死んでいること、嘘と言うには有り得ないほどの証拠と俺の放つ狂気。
「待て!!! 悪かった!! でも、それは儂じゃない! そうだろ!!」
「そんなざれごとが通じると思っているのか? ここから一人でも逃げ出したら自爆でお前ら全員巻き込んでやる。俺はまた戻るだけだからな……あひゃ……」
「伊藤やめ……」
「黙れ……誰か一言でも俺の許可なくしゃっべたら自爆する。俺は何度でもやり直せる事をわすれるなよ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「よ~~し……あの地獄へ行くか。ついでに黒ローブ……お前だよお前……地獄に送る時に言った言葉覚えいるか?」
もちろん男が分かる筈がないが、何を言ったんだ前の俺と彼はもう一人の自分を呪う。
「恨むなら自分を恨め? その言葉そのまま返すぜ。みんな助かりたかったらこの二人を拘束しろ、逆らったら……楽しいことが起きるぜ。」
「止めよ!! 儂は王様だぞ!」
「俺は何もしてない!!! 許してくれ!」
「馬鹿がしゃっべるなと言ったよな? みんな死ね! あひゃ。」
「止めろーーーーーーーーーー!」
派手な爆発と共に俺の二度目の人生は、半径530mを巻き込み、王様に王女、黒ローブにクラスメートも巻き込んで派手に散った。