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三月三一日(日)一八時四〇分


 男は姉とわかれた後、電車のホームで妹に電話をしていた。男から妹に電話をかけることなど、ほとんど無い。妹は嬉しかった。

お兄ちゃん、面白い話してよ、と電話に出るなり、妹は言った。

妹は目が覚めてから、本当に何事もなかったかのようにけろりとしているようだった。俺が友達と出雲神社に言って祈ったから、お前は元気になったんだぜ?と男がいうと、妹はふふふと笑った。一緒に出雲神社に行った女が蕎麦屋で俺に見せたような、寂しい笑いだった。

友達って誰?と妹は聞いてきたので、クラスメートの男だよ。と、男は嘘をついた。

面白い話なあ。と男は思った。出雲大社に言った話を長々としていると、嘘にボロが出そうで怖かった。男はもちろん、妹が妹として好きだった。

そうだ、これはあんまりおもしろくない話かもしれないけど、と前置きしてから男は妹に言う。一緒に出雲神社行った奴な、出雲神社でえんむすびのお守り買ったんだ。妹は、ふーんと言ったそれでさ、そいつそのお守り、どこにつけてるか言わないからさ、寝てる間にちょっと調べてやったんだ。そしたら、どこにつけてたと思う?妹は分からない、と笑いながら言った。この他愛のない話が楽しくて仕方がないような抑えた笑いだった。

下着の中だぜ?ありえねえよなあ。


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