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三月三〇日(土)午後一時
姉の父は「会議」をしていた。もうとっぷり日もくれていた。事はかなり切羽詰まっていた。
「だから、どうするの?」
女が安っぽいソファーに座って、父のほうを見ていた。女にはかなり豊かな胸があった。その形は二〇年前から、まったく衰えていなかった。と言うことはその胸の中には脂肪以外のなにかかが入っている可能性が極めて高いということを意味していた。
女は色っぽいドレスのような下着を身に着けていた。それは商品を綺麗にラッピングするための包装紙のようにてかてかと赤く光っていた。
「私は二〇年、待つって言ったのよ。紙も書いたでしょ?覚えてるでしょ?」
女は足を組み替えた。女の足は白く光って美しかった。




