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三月二八日(木)

三月二九日(金) 夜〇時

母に電話をかける。呼び出し音が鳴る。一回、二回…十回目で母は出た。


「やるわ。負ける気がしないもの。」

妹は言った。

「ではこちらの黒板に勝った時にあなたが欲しい物を書き込んで、お好きな方の石をお取りください。」

男は妹を促した。妹は言われたとおり、黒板に欲しい物を書き、水晶を選んだ。男が持っていると小さく見えた水晶は、両手で抱えなくては持てないほど大きかった。

妹が水晶を盆から両手で抱え上げた瞬間、男の顔が今まで見たことがないくらい歪み、笑った。

「それでは賭けの始まりです。なおこの賭けが終了するまであなたは目覚めません。」


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