あの景色を思い返して
お待たせしました。もう春休みですね。
妖精の胡頽子を手伝うことにしたのは良いものの、どうしよう。
木が枯れた原因か。とりあえずひなにも相談してみよう。
「ねーひな。今いい?」
「ふぉーふぃふぁふぉ?(どーしたの?)」
「いったん飲み込んでから喋って…」
「ふぁーい」
口に詰め込めながら喋られても何言っているかわからない。
コメント
・www
・かわよ
・リスみたい笑
・かわいーー!!
・何って言っているん?
・どーしたの?って言ってるんだと思う。
・ほっぺパンパンwww
「ふぅ、おいしかった。で、このお菓子が増えていることについての調査をするの?」
「そうだよ!聞いてたんだね。」
「あられが教えてくれたの!」
「なるほど〜」
「うーん、お菓子が増えたられおが調査しにくいと思うから、コロと私でお菓子を食べてるよ!」
「あられは?」
「れおについて行ってもらお!」
「おっけー!」
いつかどちらが主人かわからなくなりそう。
ひなとコロって食いしん坊だから似てる気がする。
「じゃああられ、一緒に調査しよっか。」
「ピー!」
<<みんなありがとう。>>
「任せて!絶対解決するよ!」
もう一度、あのきれいな景色を見たいから頑張ろう。
ひなたちは大丈夫かな。ずっと食べてるから満腹になってそう。
「いくつか質問があるんだけど…まずここに他の妖精か、守護者とかいるの?」
<<妖精も守護者もいるよ。守護者はわからないけど妖精はお菓子で進めなくなっているの。>>
「なるほど。じゃあ調査していくうちに会えるかもしれないんだね。」
コメント
・守護者の名前なんだろう。タリウムとか?
・クロムに一票!
・普通に水素かも
・それはやばいww
・水素ちゃんwww
・れおくん!僕のパートナー狼になりました!コロみたいで可愛いです!!
「海星くん良かったね!みんなもパートナーを大切に育ててね〜」
コメント
・名前呼ばれた!!!ありがとうございます!!!!!
・ほんと、俺のパートナーかわいい。
・この世に生まれてきてよかった。
・大事に育てます
「じゃ、とりあえずひなたちが食べている場所へ進んでいこう。」
「ピー!」
ひなとコロのお陰で道が少しひらけている。
まずは妖精さんか、守護者を見つけよう。
「それにしてもやっぱりきれいなとこだなー」
コメント
・???
・???
・目、ついてる?
・前を見てもグミや飴、上を見てもグミや飴なのに?
・ひなとコロのお陰で道があるって言っても、迷路みたいなもん
・これがきれい??
「ひどいなー。みんなも初めて4層に来たときの景色を覚えてるでしょ?その景色を思い出してたんだよ」
今は見回しても上を見てもグミや飴だらけだけど、来たときはグミや飴が浮かんでいて、幻想的だった。
配信とかで見るのもいいと思うけど、実際に生で見るって大事だと思う。
「ん?ねぇーあられ。なにかあそこに見えない?」
僕はなにか動いた気がした方へ指を指した。
「ピェー?」
あられ、そんな声出せたの!?
ひなは知ってるのかな?
コメント
・なんかあった?
・いや、何も見えない
・あられかわいいー!
・見えなかった…
・初めてこんな声聞いた
・れおの見間違え?
・それしか考えられないけど…
「あっ、ほら!あそこ!!」
また、なんか影らしきものが見えた。
コメント
・なにもないって〜
・見えない…
・やっぱ見間違えじゃない?
・いたぞ!!!!
・は?
・え?
・まじで?
・今、ハイパースローモーションで分析した。れおくんの言う通り、なにか生き物がいた。しっかり姿を確認することはできなかったが、二足歩行の動物であることはわかった。
「ほら!やっぱりそうだよね!!二足歩行の動物か〜なんだろう。」
優秀な視聴者がいてくれてよかった。
いつの間にか目が良くなったのかな。
見間違えじゃなくて良かった。
「2足歩行の動物か…くまとか?」
「ピー!!」
「あっ、たしかに!ペンギンも2足歩行だね。」
コメント
・うーん、猿しか思いつかん
・ミーヤキャットに一票!
・人の可能性もあるぞ
・あっ、近づいてきてる!
・あれは!?
・まじか
ひょこひょこしながらこちらへ来たのは、
「カンガルーだ!!」
カンガルーだった。
<<あっ…うっす。自分、スカンジウムて言うっす。 れおくんとあられちゃんっすよね。すずさんから話は聞いてます。>>
なんか個性が強そうな人が来た。
あっ、人じゃないか。
ブックマークが100件となりました!本当にありがとうございます。
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