お正月sp 〜前編〜
お参りの作法を調べて簡単に書いてありますが、違ったらすみません。
明けましておめでとーございます!
今年も頑張っていきます!
ふぁあ〜
「ん?もう朝か。」
今日はお正月。
年越しは、ひなの家族と一緒に過ごしたんだけど、流石にみんな眠いので3時ぐらいに解散して僕は自分の家に戻って寝た。
「今日はゆっくりすごすぞ〜!」
「わぉん!」
そう思った矢先に……
ピンポーン
「あれ?なにか宅急便で頼んでたっけ?」
(まあとりあえず出てみよう)
「はーい」
インターホン越しに誰かを見てみた。
すると意外な人が立っていた。
『やっほーー!』
『ピー!』
「えっ。ひな!?それにあられも!?ちょっとまってて、今行く。」
思わぬ訪れにびっくりしながらも急いで支度を整えて出た。
「明けましておめでとー!」
「あっ、おめでとう!」
本日2度目?(年越し後にやった)の挨拶をかわした。
「ねーねー今から初詣行こ?」
「えっ、今から?」
「うんっ!だめかな…?」
「うっ…」
(そんなキラキラした目で見られたら……)
「いいよ。ところで何で行くの?この辺に神社なんてないと思うんだけど…」
「やったー!えっと、神社はね!すずに協力して作ってもらった!」
「えっ、すずってダンジョンの?」
「うんっ!だから2層が今は神社だよ!」
「!?!?」
「ほらっ、早く行こっ!」
ひなに手を引っ張られてスイートダンジョンにやってきた。
「ちなみにいつそんなことしたの?」
「年越し後だよ!大丈夫、ちゃんとコロに許可もらったから!」
「別に、許可はいらないんだけど…じゃあ、コロも知ってた!?」
「わぉん!}
コロは堂々と胸を張って答えた。
「分かった。じゃあ、2層だね。」
シュウィンウィン(移動した音)
「………すごっ」
視界に広がったのは、幻想的な景色。
白い雲のようなわたあめに、巨大な桜の木。
風に吹かれて花びらが散った。
そして、奥には赤く立派な鳥居。
すごすぎて、言葉が出ない。
「えへへ。どう?すずと一緒に設計したんだー♪もちろん全部食べれるよ!」
「すごすぎ!この花びらも食べられるんだね。」
(桜って、春じゃ……ま、いっか。さっそく食べてみよう!)
「ん?これは…?」
甘い味がしたと思ったら、一瞬で溶けてしまった。
「あっ花びらはね、クッキーなんだけどわたあめみたいに溶けるようにしてるんだよ。」
「そんなこともできるんだ。じゃあ、お参りする?」
「しよしよ!お金持ってきた?」
「うん。2千円ぐらいは。」
「良かった。お賽銭の他にも屋台とかおみくじとかがあるからね。もちろんお守りも売ってるよ!」
「えっ、すごっ」
思った以上にちゃんとした神社だった。
「ほら!まずお参り行こ!」
「ちょっとまって、走らないで!!」
ひなを追いかけると、想像以上に大きな鳥居だった。
記念に写真を取って、鳥居をくぐった。
いざ、お賽銭箱のまえまできた。。
(えっと、作法は…)
「お金入れて2拝2拍手1拝だよね。」
チャリンッ
ペコリ
ペコリ
パンッ
パンッ
(最後に、お願い事。これからもみんなが幸せに過ごせますように。)
「よし。」
(ひなは…まだやってるっぽいな。)
それにしても、本当にすごいな〜。
明日になったらなくなってしまうのかな。
なんか、…悲しいな。
「れおっ!」
「わっ、ひな!もう終わったの?」
「うん!しっかり願っといたよ。」
「ほら!屋台で食べ物買いにいこっ!」
そう言い出すのと同時にひなは僕の手を引っ張って走り出した。
「分かったから走らないでぇー!!」
明日も続きます。




