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守護者がいない騒動(完)

トントン拍子で進めていきます。


「なるほど。それでここでさっきまで各層の守護者たちが集まって会議を開いていたということなのか。」

「だからどこにも守護者がいなかったんだね。」


先程開かれていたらしい会議で議長を務めた守護者改めすずが説明してくれた。


(すずって可愛らしい名前だな。すずの見た目はヒゲが生え、立派な王様みたいな姿なのに。)


コメント

・すずw

・たしか、守護者の名前は元素に関係あったんだよね。

・そっか!すずって原子番号50番の元素だ!

・でも、すずはやばい


コメント欄も、名前についてやっぱり気になるよね。

あっそうだ、すずに聞きたいことがあったんだった。


「ここで何の話をしていたんですか?」


<<秘密じゃ。>>


「えー、お願いします!」


<<だめじゃ。>>


「どうしてもだめですか?」


<<ああ。>>


「…あられ、なんかデジャブを感じるね笑」

「…ピー笑」


ひなとあられがなにか話しているようだけどあとででいいや。

それより、こんなに断られるともっと聞きたくなるんだけど!


よーし、こうなったら奥の手だ!


「コロ、お願い!」

<<なんじゃ?可愛くお願いしても無駄じゃぞ?>>


「ふっふっふ。そんなことはしないよ。」


「わん!」

コロが一吠えすると、壁の方へ勢いよく走っていった。

するとすぐさま戻って来るが、口にはなにかを加えている。


「ありがとうコロ!」

「わぉん!」

頭撫でてーって頭を突き出してきたので撫でてあげた。

はぁ、癒やされる。


<<コロに加えてもらうの楽しかったー!>>


<<!?なぜアランがここに!?>>


「僕が、そこに隠れていたのをスキル『気配察知』で感じ取ったんだ〜。」


<<でも我は解散って言ったのだが…>>


<<別に帰れとは言ってないもーん♪>>


<<ぐぬぬ。>>

すずが正論を言われて黙ってしまった。


コメント

・れおとコロナイス!

・正論w

・まさかいるとは思わなかった笑

・俺も何を話してたか気になるんだよな。


<<あっそうそう、さっき話したのはれおたちの話だよ!>>


「えっ、僕達の?」


<<ちょっ、まっ>>

すずが止めようとしても、アランはどんどん話していく。


僕は内容が気になるので特に止めはしない。

ひなも同じ気持ちなようで、コロ、あられと一緒に耳を澄ませている。


<<えっと、このダンジョンができたのは、このダンジョンで聖獣との心をリンクさせ、もっと強くなってもらうためなんだよ!>>


「なんで強くならないとなの?」


ひなが質問をした。

それは僕も気になってたところだ。


たしかに、強くはなりたいけど、このダンジョンが出来た理由が強くなってもらうって……


<<聖獣というものは繊細で、少しでも主が悪いことをしてしまったら一瞬で暴走しちゃって、この世界が破滅しちゃうんだ。そのためにも主と聖獣が心を通わせ様々な試練を乗り越えてこの世界を見守ってもらうんだ。>>


「地球の破滅……」

「なんだか、スケールが大きすぎてついていけないね。」

「ペーン…」

「わん…」

しんみりした空気になってしまった。

なんとか別の話題を持ち出そうと思ってもいい案がない。


……!

もしかして、僕達は地球で暮らせないってことなんかな。世界を見守るって…


「ねぇ、アラン。世界を守る存在になったら、僕達は地球で暮らせないの?」

「!!たしかに。」


<<えっと〜たしか〜>>

覚えてないのか、目が泳いでいる。

まあ、覚えてないなら仕方ないか…


<<アラン、さっき話しただろう。別に普通にれおたちは地上で暮らせる。まあ、普通に暮らしてても神様みたいな感じだがな。>>


仕方なくという雰囲気ですずが教えてくれた。

まさか教えてくれるとは思わなかった!

感謝感謝。


<<あっ、そうだった!>>


「でも、まだまだ先の話だね。」


<<まあそうじゃの。でも、これからもこのダンジョンを攻略していっておくれ。」


「うん!」

「はいっ!」

「ピー!」

「わぉん!」



こうして守護者がいない騒動は終了したのであった。

次から攻略し直しだ!

次は!1月1日です!正月spスペシャルです!

もしかしたら、12月25日にもクリスマスspを投稿できるかもしれません。

じゃあ、体にお気を付けて!

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