優勝したあとは…
小型レースでひなたちは見事、1位になった。
「おめでとぉぉー!!!」
「わおーん!」
僕とコロは思いっきり叫んだ。
コメント欄も盛り上がっていた。
コメント
・ひな、おめでとぉぉ!
・優 勝 し た
・すげぇ
・白熱した試合だったな
・まじで感動
・この試合で勇気をもらいました。明日、くそウザ上司に退職届を出しに行こうと思います。
・w退職届をおもいっきり机に叩きつけてやれ!
おぉーそうか。退職届を出しに行くのか。きっとブラック企業だったんだね。大人って大変だね、頑張ってくれ(遠い目)
それにしても、めっちゃ白熱した試合だったな。あのスキルも結構、役に立ったみたいで良かった。
あと、あられが大人っぽくなったのは幻覚だったのかな?『キューキュー』って聞こえたけど。
でも良かった、ほんとうに。ひなが一番悩んで、努力して頑張っていたんだもんね。おめでとう!
あっ、ひなたちが出てきた。
「ひなー、お疲れー!」
僕のを見つけると、ひなは花が咲いたような可愛らしい笑顔になってこっちに走ってきた。
か、かわいい…思わず、キュンってなってしまったのは内緒だ。
「ありがとう!れおのおかげで優勝することが出来たよ。」
「ひなの役に立ててよかったよ。」
コメント
・何があったんだ?
・あのスキルは何なの?
・絶対、俺得の話が聞ける
・それなw
「うーん、実はひなが悩んでいるときにあった出来事なんだよね。」
・・・・・・・・
あれは、僕が眠れなくて外を散歩したときだ。
「急に、どうしたんですか〜!っ、えっ!ひな!?」
「やっぱり、れ、れお!?」
まさかのひなだ。こんなところで再開するとは思わなかった。
「うーんまさか、ひなに会うとは思わなかったよ。」
「それは私もだよ……」
「ひな、どうしたの?やっぱりレースのことで悩んでいるの?」
「うん…優勝できる自信がなくて…」
あれ、なんかもやもやする。なにか思い出せそうな感じが。
「優勝するには、もっといいスキルがあればいいんだけど。」
「あぁっ!」
「れお、急に叫んでどうしたの?」
「思い出したんだ!」
僕は糸をつなぐように思い出していった。
「僕が優勝したじゃん、その時もらったスキルの巻物が『集中』っていうもので心を落ち着かせる効果があるんだ。焦っちゃうなら、ぴったりじゃない?」
「そんなのもらったの!?でもそれ、れおのだよ…?」
「いいよいいよ。申し訳ないんだったら、ひなが優勝して、もらったスキルの巻物がバリア系だったらほしいな。」
「良いの!?それでよければ…。本当にありがとう!」
このスキルのことよく思い出せたな。偉いぞ自分。
まあ、これがあれば前とは違う結果になるかも。あっさり優勝できちゃったりして。
そうしてこのあと僕たちは自分たちの家に帰ってぐっすり寝たのだ。
・・・・・・・・
「そういう事があったんだよ。」
「うん、本当に優勝できて嬉しい。これで3層攻略完了かな?」
「そうだね。」
コメント
・夜中に出会う2人…ニヒヒ
・通報しました
・GJ
・そっか、もう3層終わりか。
・次はなんだろうな。
・今んとこ全部洋菓子だよな。
・あー、お腹空いてくる。
・それな笑
<<れおー!ひなー!優勝おめでと!>>
「あっ、アラン!ありがとう。」
「ありがとう!明日からは、4層に向かうね。」
<<そっか。そうだよね。寂しくなるけどまたいつでも遊びに来てね。>>
「もちろん!絶対に行く!」
んんん?あれ?なんか忘れているような…
「あっ、そうだった。ひな表彰式出ないと!」
「あ!そうだった!いってきま~す。あられ、いくよ!」
「ピー!」
「わふん!」
3層攻略完了です!そして、第2章も終了です。
評価をつけてくださった方、ありがとうございます!!!
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
「面白い!」
「もっと読みたい!」
「ひなたち大好き!」
「第3章も気になる!」
って思ってくださったら、評価、ブックマークをよろしくお願いします。
更新はいつもどおりです。
 




