まさかの再会
100ポイントに到達したということで、嬉しさで執筆がはかどったので投稿しました。次は、26日となると思います。
れおの家、寝室。
寝ようとしても、なかなか寝付けず、僕は今日の出来事を思い出していた。
「いつから、悩んでいたんだろう…」
ベッドの上に横たわり、上を見上げながら言った。
3日前の試しに練習してみたときから悩んでいたのかな。そんな素振りは全く見せず、僕は気がつくことが出来なかった。それに加え、ひなが悩み、苦戦しているとき僕があっさり優勝して、4層通過許可書をもらった。それで、ひなだけ4層に行けないという状況を作ってしまった。
なのに僕は、ひなが言うまでひなの思いに気が付くことが出来なかった。これでは幼馴染みも彼氏も失格だ。
どうすれば、いいんだ?僕が手助けをして、ひなが優勝できればいいのか?
できるだけひなの思いに寄り添った方法をしたい。明日、ひなのレースが見れるということだけどその時いい方法が思いつくのだろうか。
だが、それは明日見てみないとわからない。
「それよりも、眠れない。」
さっきから、寝ようとしてもなかなか眠れない。たぶん、いろいろな心配とか不安でいっぱいだからだと思う。ちなみにコロは隣でいびきをかかずに静かにすやすやと眠っている。寝相がいいんだよね〜。
「うーん、散歩するか。」
僕が住んでいる日本は昔、子供は夜中に子どもたちだけで出かけたりしてはいけないというルールがあった。しかし、ダンジョンが誕生して不審者が少なくなったという影響などでそのルールが廃止された。結構衝撃的だったけど、嬉しかったな。
だからそういう事が色々あって、今は子供だけで夜中に外を自由に歩けるんだ。まあ、僕の場合はダンジョンでも散歩はできるからいいんだけど、せっかくだし夜の街の空気を吸いたいんだよね。そうと決まったら、さっそく行くか。
僕の家には、僕とコロしかいない。前に、説明したかもしれないけど、実は父さんは海外で単身赴任をしていて、妹は病気で入院中。で、母さんは妹にかかりっきりのため病院に寝泊まりしてるんだ。だから、いくらでも外に行ける。
「うーん、気持ちいな〜。」
しんと静まった夜の歩道を歩きながら、腕を組んで伸ばした。家に人がいないって言っても、滅多に夜中に外を歩くことは少ないから新鮮。
いつも通るコースをのんびり歩いていると、暗いからよく見えないけど人影が。なんかデジャブを感じるけど、何だったっけな〜。
今は深夜。しかも大人ではなく、中、高学生に見えるから、なんか珍しいな。僕みたいに散歩をしているのかな。
ちょっと気になったし、挨拶ついでに聞いてみることにした。
知り合いだったとは気づかずに。
「こんばんはー、散歩ですか?」
「あっ、こんばんはー。そうです、散歩中です。って、えっ!」
相手が急に驚いた。どうしたんだろう。僕の格好が変だったとか!?
「急に、どうしたんですか〜!っ、えっ!ひな!?」
「やっぱり、れ、れお!?」
まさかのひなだ。こんなところで再開するとは思わなかった。
ブックマークをつけてくださった方々、評価をつけてくださった方、本当にありがとうございます!目標の100ポイントに到達しました!
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次は、200ポイントを目指して頑張りたいです。
 




